2次元へのラブは、片想い?両想い?浮気?『ラブプラス』

下の記事は、コナミの恋愛シミュレーションゲーム『ラブプラス』のプレイが嫁にバレ、浮気認定されたあげくミドルキックを頂戴してソフトを売られてしまった悲しい話です。

ラブプラスは浮気(←確定)(コピペ新聞)

9月に発売されて以降、似たような話をいくつかNetで見ましたが、ガチかネタはさて置き、こうして物議を呼び続けているのがオソロシイ。『ときメモ』から15年、コナミの偉大さを思い知らされます。

さて、「『ラブプラス』が浮気になるかどうか」問題には、2つの軸が存在します。

●「どこからが浮気か」問題

これはもう、いうまでもなく男と女の永遠のテーマ。
「内緒で食事に行ったら浮気」「エッチしたら浮気」という一般的なラインから、「他愛ないメールでも浮気」「ケータイにアドレスが入ってたら浮気」という厳しいラインまで、浮気か否かの境目は、人によって国によって時代によってカップルによって、多種多様に違います。ここらへんの価値観をお互いに確かめず交際スタートしちゃうと、あとで修羅場を迎えること必至ですわね。

「どこからが浮気か」問題は、「男と女の間に友情は成立するか」「男は女に奢るべきか」問題と同様、人類が絶滅するまで繰り返し論じられる命題でしょう。男と女の間には、深くて暗い河がある……。

●「2次元は浮気になるか」問題

2つ目の軸です。
どんなに相手に惚れたとて、対象がゲーム・アニメ・漫画のキャラクターでは、触れることもできません。キャラが紙から飛び出すことも、我々がモニターに突入することも不可能。絶対無敵な2次元と3次元の壁。この壁により「相手が2次元なら別にいいんじゃね?」と割り切って許容する人もいれば、「気持ちに次元は関係なし、浮気!」と無視して怒る人もいるでしょう。

恋人がオタクか否か、オタク文化がキライか否かで、反応が大きく左右される問題でもあり――やはり、たったひとつの正しい答えなんて存在しない。

●『ラブプラス』は「2次元だけど両想い」だから浮気……?

1つ目「どこからが浮気か」問題ですが、「会話もアウト」「メールもアウト」といっちゃうとチト束縛キツいですが、「ラブラブデート」「エッチ」まで進んでしまえば、多くの男女が「アウト」判定を下してしまうでしょう

『ラブプラス』は、ユーザーと女の子がラブラブになるゲームです。片想いがメインではない、両想いから生まれる物語。現実に恋人or嫁がいるにも関わらず、他の女の子の告白をOKしてデート三昧……この行動だけ切り取って見れば、こりゃーたしかに浮気です。有罪判定もやむなしです。それこそが『ラブプラス』の恐ろしさ。

●ゲームが浮気なら、アニメは? 漫画は? アイドルは?

2次元キャラに「○○かわいいよ(´Д`;)ハァハァ」しているオタクは、古今東西、男女問わず存在します。では何故、今『ラブプラス』がこれほど物議を呼んでいるのでしょう? 従来のゲーム、アニメ、漫画と何が違うのか?

・アニメ、漫画――「片想い」はできても「両想い」はできない

「○○禿げ萌え」「○○は俺の嫁」「○○ーッ!俺だーッ!結婚してくれー!」
――そんな、キャラクターへ向けられた熱いシャウトはNetでよく見かけますが、どれだけ愛してもキャラと恋人同士になることはできません。結婚もできません。

相手は物語の中の人。こちらの存在なんて知りもしない。彼が、彼女が、物語から飛び出してくれたら……自分が物語に登場できれば……しかし、現実は残酷です。
だから〈脳内嫁〉という概念があるんですね。脳内なら、妄想なら、同じセカイでいくらでも恋人になれる――2次元3次元を問わず、片想い中の人間なら誰もがする夢想です。それが恋! だけど、片想い止まり……。

・キャラと「両想い」になる世界――恋愛ゲーム

脳内でしか叶えられない夢を、〈物語〉の中で実現させてるシステムが〈恋愛ゲーム〉です。ゲームの中なら〈オレ〉が主役。キャラが〈オレ〉の名前を呼んでくれる、目を見て話しかけてくれる! ……ま、やっぱり触れることはできないし、選択肢内の行動しかできないけど。触れ合えなければ恋人同士じゃないなんて、誰が決めた?

次元の壁を超え、〈片想い〉から〈両想い〉へジャンプさせてくれるのは〈恋愛ゲーム〉だけ。

15年前に『ときメモ』が一世風靡して以来、2次元キャラとの恋愛は不可能でなくなりました。漫画・アニメ作品が恋愛ゲーム化するケースも出現。夢でしか見れなかったセカイが、モニターの中ではっきりと繰り広げられるようになったのです。

「片想なら浮気じゃない」と仮定するなら、アニメも漫画も浮気になりません。
3次元だけど、ジャニも韓流もモー娘。も浮気にならない。どれだけファン活動に勤しんでも〈両想い〉に至らないからです。至ってしまうのが〈恋愛ゲーム〉。
だから、BLゲームもnot浮気。乙女ゲームならyes浮気。あくまで、主人公が自分のペルソナとなるかどうかが鍵なわけです。

●恋愛ゲームにおける『ラブプラス』の特異点

進化し続ける恋愛ゲームの流れにおいて、『ラブプラス』の編み出したシステムは、やはり画期的でした。

・キャラにあだ名で呼ばれる。
・両想いがゴールではなく、新たなスタート。
・エンドレス恋人モード。
・キャラが自分好みに変化していく。


キャラとの親密度がハンパねぇ!

両想いになってハッピーエンド♪だった従来と違い、両想いになってからが勝負の『ラブプラス』。それって、現実の恋愛と同じじゃね?

「必死にキャラを落とそうとプレイしている姿」の彼と、「落としたキャラとラブラブデートをプレイしている姿」の彼、実在の彼女or嫁が見てショックなのはどっち?
――そりゃ、1歩も2歩も先に進んでいる後者の方がショックでしょう。口説いてる段階ならまだ取り返しがつきますが、口説き落としたあとなら、引き戻すのは容易ではありません。キャラと彼の間に絆が結ばれちゃってますからね。

さらに『ラブプラス』が深刻なのは

・ハードが携帯ゲーム機

であること。……携帯電話が普及して以来、「メール履歴」だの「着信履歴」だの、携帯電話から浮気が発覚するケースがどれほど多いか。彼氏のDSから『ラブプラス』の思い出画像を発見――これは「携帯電話から浮気の証拠が出る」パターンに非常に酷似しています。

発覚がPCゲームやTVゲームなら、状況は「アダルトビデオやエロDVDが発見される」パターン寄り。それなら、彼女の中の「浮気認定率」も下がるでしょう。AV嫌いの彼女なら許せないでしょうけど。
『ラブプラス』は、携帯ゲームという狭いプライベート空間でのプレイだから、より親密度が高まり、浮気度も高まっちゃうわけです。

携帯電話みたく逆パカされやすい形してるしねぇ、DSって……。

●でも、浮気相手としては安全圏の『ラブプラス』……現時点では

さて、件の『ラブプラス』が浮気か否か問題ですが……残念ながら「浮気と断じても仕方ない」物証が揃ってしまったのではないでしょうか。

「現実とゲームの区別がつかないなんて」「ジャニや韓流も一緒じゃん」なんて話で済むレベルではありません。生身相手だろうがデータ相手だろうが、そこに動く心があればそれは恋だ! デートしたら交際だ! 交際記録が恋人や嫁に見つかったら修羅場だ!
――この流れはもう、避けては通れない現実。『ラブプラス』という名の、もうひとつの現実。コナミは、なんと恐ろしい兵器を世に送り出したのでしょう。

……とはいえ「ステディのいる男性は『ラブプラス』をプレイするな」などとは露も思いません。いいじゃないですか、彼女ナシも彼女アリも嫁アリも、男も女も楽しんじゃえば。もちろんプレイはステディに秘密で。そのほうがスリルも味わえちゃいますし。
バレたらバレたで修羅場をエンジョイプレイ♪ とりあえず

・キャラが妊娠
・キャラから性病感染
・キャラが手切れ金を要求
・キャラ交えて刃傷沙汰
・キャラが結婚詐欺
・キャラが練炭殺人


という、現実の男と女に起こり得るディープな問題には発展しませんしね。嫁も、データ相手じゃ慰謝料の請求もできません。あ、だから代わりにソフトを売って、数枚の野口英世に変換したのか。
嫁と嫁友達と大姑をもおののかせる『ラブプラス』。それは、オタクじゃない一般人も『ラブプラス』を認めた証拠であり、絶大なパワーの証明

願わくば、恋愛ゲームがこれ以上進化しませんように、と……。

エロシーンに男の体は必要か、男の顔は必要か、の話

エロ漫画にしろ百合漫画にしろ女性漫画にしろ、エロシーンに〈女の体・顔〉が欠かせないのは、自然の理です。まるで太陽が東から登って西に沈むが如く。エロゲ、エログラビア、AVもまた然り。「エロシーンに女の体・顔は必要か?」と疑問に思う人すら、まず存在しないでしょう。

男性にとって、マンガのエロシーンに男の体の描写は必要ですか?(たまごまごごはん)

〈女の体・顔〉は、全ジャンルで絶対的な美として君臨するわけですが、これが〈男〉となると、必要or不必要が多様に変化するからオモロいよね。部位が〈体〉か〈顔〉かでもわかれますし。
「人による」といってしまえば簡単ですが、ある程度はジャンルによって分類できるはずです。ジャンル毎に「主な需要」というものが存在するんですから。
己の趣向を見つめなおしながら、ちょっとワケワケしてみましょう。

●エロ漫画――〈男の体〉は必要、〈男の顔〉は不必要

エロ漫画でのセックスシーンは、どんな肉体の男に、どんな体位で犯られているのか、具体的に描かれていたほうが興奮します。浅黒くトーンの貼られた屈強な肉体に、白い柔肌が犯されているなんてたまりません。醜いビール腹に縮れたギャランドゥが這っているのもイイですね。美しい女体は、汚い男体に犯されたほうがエロい。汚すぎるとアレですが、美しすぎる男の肉体はエロ度を停滞させます。女よりキレイな乳首なんて言語道断です。

しかし、男の顔はなるべくフレーム外にあったほうが吉。「こんな顔の男が犯ります」という情報は、登場シーンでやんわり描かれるのが好ましいですが、肝心のセックスシーンでは不要。女の犯られている顔は重要ですが、男はノーサンキュー。邪魔な情報になってしまうのです。

エロ漫画のセックスシーンで、女に感情移入して読むか、男に感情移入して読むかは読者によってわかれると思いますが、どちらにしろ男の顔は必要ありません
感情移入先が男なら、視界に男の顔が入りこんでいるのはおかしいですよね。普通、自分の顔は見えませんから。ましてや違う男の顔なんてあり得ない。見えるのは自分の手やチンコのはずです。
感情移入先が女の場合も、男の顔は入ってきません。だいたいセックス中、女は男の顔を凝視なんてしませんから。大半は目をつぶってプレイしているでしょう(女性上位のセックスなら逆ですが)。

よって、男の体描写は適度に必要ですが、男の顔は極力不必要。間抜けな射精顔は入れてくれるなよ、となるのです。

●でも、女の絶頂シーンでは――〈男の体〉〈男の顔〉ともに不必要

セックスシーンの山場は、女がイっちゃう場面と相場が決まっています。これは大ゴマ、あるいは見開きでデカデカと描かれる、作品にも読者にも重大なクライマックスシーンです。
このときばかりは男の体すら邪魔。必要なのは女のオルガズム顔と、感じきっている女体オンリー。ぶっかけられる精液ぐらいはあってもいいでしょう。

男の絶頂が体外への放出であるのに対し、女の絶頂は内的宇宙のビッグバンです。そこに外部の情報なんて、誰が欲しますか? チンコも透明になって膣内丸見えOKカモン。芸術と女のオルガズムは、常に爆発してないとイカンのです。

●でも、魅力的な男キャラは――〈男の体〉〈男の顔〉ともに必要

先ほどから「男の描写は必要最低限に」なんて身勝手な物言いをしているようですが、すべてのエロ漫画でそうあれと思ってるわけではありません。〈実用〉のため、良くも悪くもエロ漫画の男は無個性・無機質であるべきとは思いますが、〈漫画〉として魅力的、個性的に描かれる男キャラもたくさんいます。
そういうキャラは、顔をフレームアウトさせてくれなんて思いません。しっかり肉体、攻め顔、イキ顔を描かないと、もったいない!

アタシにとっては、米倉けんご氏の漫画がそれに該当します。ヨネケンのエロ漫画は、女キャラも男キャラも魅力的でエロエロ!
「このエロ漫画家の男キャラは好きだ、もっと見たい」――普段は女しかメインになれないエロ漫画ですが、エロ漫画好きの心の中には、きっと各々の理想の「男キャラ」がいるはず。男キャラにスポットがあたるエロ漫画が、もっと増えてもいいかもしれませんね。


●BL漫画――〈攻の体〉は必要、〈攻の顔〉も必要

BLで描かれるのは、ふたりの男の関係性です。
エロシーンも、〈受〉の犯られ姿が一方的に描かれればいいわけではありません。〈攻〉の攻め顔、イキ顔、たまに見せる照れ顔も重要でsy。〈受〉と〈攻〉がセットで〈BL〉ですからね、どちらかの顔や体が不要なんて場面は、ほぼ存在しません。

どちらかに感情移入して実用的に消費する――という読み方を、BL漫画ではあまりしません。男と男のイケナイ関係を覗き見して、読者が萌え萌えキュンキュンするのがBLジャンルです。
普通のエロ漫画なら、汚れたオッサンの肉体がエロを促進させますが、BLは美少年・美青年のしなやかな肉体、儚い表情こそがご馳走。同じエロシーンでも、それぞれ描き方が違ってくるのは当然ですね。


●エロシーンで〈男〉が必要かどうかは、表紙でわかる

エロ漫画とBL漫画、エロシーンで求められる描写の差は以上の説明でご理解いただけたと思いますが、実は論じるまでもない、一目瞭然な判断材料が存在します。
漫画、雑誌、単行本の表紙です。

エロ漫画の表紙なら、たいがい肌を露出した女性がドーンと描かれていますね。そこに男が描かれることは稀です。陵辱系なら、女性を囲むように男の体が描かれることもありますが。
一方、BL漫画の表紙といえば、受と攻のニコイチがテンプレート。
物語が群像劇なら多数の男子が描かれることもありますが、受ひとりがドーンと描かれた表紙は、それらに比べると少数です。これは百合漫画でも同じ傾向のはずです。

つまり、表紙を見れば、自ずとエロシーンの傾向も見えてくるシステムになっているのですね。
表紙は作品の顔ですからね、見せ場を暗に伝えるのも納得。男が必要か不必要かなど考えるな、感じろ……表紙はそう訴えています。


――以上、アタクシの趣味趣向を見つめなおしながら、なるべく客観的に分析してみました。アナタの趣向と比べてどうでしょう? 至高のエロシーンについて、賢者タイムで追求するのもたまには良いかと。

SABE氏の歩んだ愛のメモリー『さべちん』『阿佐谷腐れ酢学園』

SABE漫画に登場する少女は「この美少女に似合う服装は何だろう」でなく「このブルマに似合う美少女はどんなだろう」という逆算フェティッシュで生成されている。
そのため、少女の肉体には1mmの歪みも許されない。フォルムの黄金率が寸分でも狂えばブルマがブルマでなくなってしまうように、ブルマ少女も僅かな贅肉の存在でブルマ少女でなくなってしまうのだ。

●残念なフェチの宝庫『阿佐谷腐れ酢学園』●


SABEフェチ的にはアウトなセーラーブルマ。でも好き♪

「快楽天」で連載された『阿佐谷腐れ酢学園』に登場するキャラクターは、みんな逆算フェティッシュで作られていました。陽のブルマ娘・ブルマちゃん、陰のブルマ娘・日陰ちゃん、フードを着用しているフード女に、ペンギンを虐待するペンギン虐待女……。名が存在意義をミもフタもなく表わしているところも素晴らしいですね。フード姿のエロス、ペンギンを虐待する様の卑猥さを描く趣向もマニアックすぎ。他にも、ウンコ太郎やパンツ姉ちゃん、ピン太(すぐ勃つから)まで。なんてあられもない、肛門期丸出しのフェティシズムでしょう。
下ネタ全開なのに、まるでエロく見えない(どころか萎える一方な)残念さが、SABEワールドの魅力でした。

絵は端整で美麗なんですよ! 完璧に可愛い女の子がブルマ姿で校内を歩いてるのにエロくならないなんて……。たまにセックス場面があるかと思えば、ペンギンだの鹿だのアライグマだの、目を覆いたくなる珍獣ばかり。日本で最も売れてるエロ漫画誌「快楽天」でこの仕打ちは拷問か? でも、そこがいい……。

昔のエロ漫画には「エロさえ入ってれば他は好きに描いていい」という暗黙の土壌があったものですが、今はすっかり「抜き」のインフラが激化する時代。瞬く間にエロを洗練させていった「快楽天」、その最後の無法地帯がSABE氏と道満晴明氏のふたりでした

●追悼本『さべちん』●

そのSABE氏が今年1月に急逝され、先日ワニマガジンから分厚い追悼本が出版されました。

ペンギンからブルマまで、SABE追悼本「さべちん」発売(コミックナタリー)

絶賛絶版中だったシュール4コマ『BEAUTIFUL MONEY』から、幻の子育て4コマ『ゆらさん日記』も収録! ……嗚呼、『ゆらさん日記』を単行本で読める日は一生来ないと思っていただけに、感無量。その再会が追悼本だなんて悲しすぎますけど、SABE氏の元担当で、現ワニマガ社長の山崎さんには、心からありがとうといいたい。

●大野さんとの『BEAUTIFUL MONEY』、ゆらさんとの『ゆらさん日記』●

人の心に潜むダークな部分を、飄々とユーモラスに描いてしまうSABE氏ですが、『BEAUTIFUL MONEY』の見所は他でもない、SABE氏とその友人・大野ヒロフミさんとの愛のメモリーでした。爽やかなイケメンSABE氏と、ヒゲ面でむさくるしい大野さん。シュールだったりうんこだったりするネタの合間に挟まれる、ふたりの殺伐とした濃厚なやり取りは、読者を生温かい気持ちにさせました。
『BEAUTIFUL MONEY』が終了してからは、SABE氏と大野さんの蜜月を目撃できる機会がなくなり寂しかったものですが、今回の追悼本にはなんと、大野さんが綴る「SABE氏との思い出」が収録されています。あの頃には戻れないけど、SABE氏と大野さんの友情を再確認できて、ほろり。

一方、SABE氏と一人娘・ゆらさんの愛のメモリーを記した作品の『ゆらさん日記』。生後8ヵ月〜2歳までのゆらさんの貴重な日々が淡々と刻まれています。まるで天使のような可愛らしさ!……とはいいがたい、常に不機嫌フェイスのゆらさん。なのに愛くるしく見えるのは、親バカSABE氏の愛のなせる技でしょうね。1998年は、毎月エロ漫画誌で子育て漫画を読めた時代だったんだよな〜しあわせだったな〜。この頃は青テープもなかったし、コンビニで立ち読みしてはニヤニヤしまくりでした。
SABE夫婦の別居により突然の連載が終了したときのショックたるや! まぁ、最もショック受けたのは作者本人ですけどね。当時の本誌では「ゆらさん日記のフルカラー単行本を計画中だったのに」なんて担当のコメントもあって、喪失感はデカかったですよ。
それが10年の時を経て、こんな形でまとめて読めるなんて……。

追悼本――何度も呼ぶのは悲しいですが、そう呼ぶにふさわしいボリュームと内容だと思います。古きエロ漫画魂と、愛――あとうんこも詰まってます。

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