「ドキドキ対決、参加アタシ!」
ドキドキ対決、オレもオレも!
というわけで、『たまごまごごはん』さん、『ゴルゴ31』さん、『酔拳の王 だんげの方』さんのプレゼンツ企画、《ドキドキ対決、先手オレ!「宇宙の法則 世界の基本」連載終了記念》に喜び勇んで参加です。
「ドキっとする女の子の仕草・行動・言動をみんなで挙げよう」という、このイベント。
もう、概要を聞いてるだけでドキドキがとまらねぇじゃないですか。ドキリングでニヤリング。そんなイラスト、描きたくてしょうがねぇじゃぁないですか。
まずは、この分野のオーソリティ。『マンガがあればいーのだ。』たかすぃさんの先手オレ!をイラスト化させてもらいます。漫画誌上の女の子をあそこまで語れる人は他にいませんからね。たかすぃさん、描かせてくれてありがと〜。
> 【エントリーNo1】
> 先手オレ!
> 頭をナデナデしてたら、そのままふにゃーと幸せそうな顔をして寝ちゃった女の子

イラスト化にあたり、「学校できもだめしが行われた夜、クラスメイトの手違いで体育倉庫に閉じ込められてしまった男の子と女の子。幽霊が出るという倉庫に怯える女の子に、男の子は『俺が守ってやるから寝てろよ。明日になればみんな見つけてくれるさ』と男らしい言葉。女の子を寝かせて上着をかけ、落ち着かせるために頭をなでてあげている図」という設定を勝手に付け加えました。「いいから、寝てろって」「俺が見ててやるから」みたいな。何、その鬱陶しい説明!
「ナデナデ」も萌え〜なシチュエーションなんですが、「上着をそっとかける」ってのもまたトキメキ。「わしゃわしゃ」される髪の毛とか、そっとのぞく無防備な手とか、あーっ、ドキドキ〜。
> 【エントリーNo4】
> 後手オレ!
> 背伸びをした時にチラっと見える、制服姿の女子高生の白いお腹

イラスト設定は「図書室の書棚の高いところの本を取ろうと爪先立ちになってる女の子」です。
チラリとのぞく「白いお腹」も大好物ですが、夏服の袖からのぞく「脇」も! ワキ! ワッキィィイ!
「白いお腹」と「脇」のWコンボで攻めさせていただきました。眩しすぎるぜ、真夏の少女。
>【エントリーNo5】
> 先手オレ!
> スカートの子が体育座りして見える純白のパンツの三角形(トライアングル)

パンツが見えてることに気づいていない、無防備な姿勢ってイイですよね。ていうか、その無垢な精神に萌える。
あと、このイラストのような「猫手」も大好きです。招き猫の手のような形のことです。これに長めのセーターなんぞ重ね、指だけチラリ状態にさせたら最強ですよ。萌え死ぬ。
……ごちそうさまです、たかすぃさま。どのシチュエーションも美味しくたいらげさせていただきました。パンツをおさえてるとこも、ぬかりないしね!
お次は自分のドキドキ対決です。
原作読んでないからネタかぶってるかどうかわからないけど。とりあえず、ありったけのドキドキを!
★後手アタシ!
気だるそうにコタツにアゴを乗せ、やや受け口で「うー」とうなっている子

無気力な姿勢って、たまにカワイイですよね。この姿勢のままアゴをガクガクいわせたり。コタツでヌクヌクな冬たのすぃー。
★先手アタシ!
アゴが痛くなったので頬をペタリ。そのまま隣に座っている相手を見上げている子

押し付けられてプニッてなった下のホホが! ほっぺたがぁぁぁっ!
あと、この角度から見たときのとがったくちびる! プクッとしたくちびるもぉぉぉっ! ぐはっ。我慢ならん。
★後手アタシ!
寒い日に袖の長いジャージ的なものを着て、余ってる袖口を口にあて「はーっ」としている子

これ、大本命。
ブラーン袖って、どうしてあんなにステキなんでしょうか。いわゆる、バカ田大学袖。「しぇんぱ〜い」とアホっぽく慕ってくれそうな感じがするからか……しないか。
男性のシンボルがこれだと萎えですが、女の子の袖なら激しく萌え! 萌えキング! さらに息を吹きかける仕草のコンボで可愛さ倍増まちがいなし!
……はぁ、はぁ。……うん、これくらいにしとこ。きりないしね。
いやはや、楽しいですね。自分のドキドキを描くのも、他人様のドキドキを描くのも。このままドキドキに埋もれてしまいたい気分です。
「……だけど、漫画好きのドキドキはある程度パターンにはまってたりするよね。じゃあ、普段漫画を読まない人のドキドキってどんなのなんだろ?
もっとナチュラルな、リアルなドキドキを発見してるのかも!」
そう思い、唐突ですが夫にも訊いてみました。
こういうのは男性の方が造詣に深いですし、三十路を過ぎた方の考察は、若人にない貫禄があふれていることでしょう。先達の意見は率先して聞くべし、です。
★先手ダンナ!
「三輪車を一生懸命こごうとしてる女子高生、それを前から見てるオレ」

…………えーっと?
たしかコンセプトには「日常に埋もれた、見落としがちな、ささやかなポイント」みたいなのが含まれてたんじゃーと思うんだけど……こんな場面、ねーよ。
ムリヤリ設定にしても、もうちょっと爽やかなっつーか、純情なっつーかさぁ……。アンタこれ、パンツ見たいだけやん。「板尾創路のセックスアピール道」とちゃうで。
――たまごまごさん、ゴルゴさん、だんげさん、たかすぃさん、ステキな企画をありがとうございました。
というわけで、『たまごまごごはん』さん、『ゴルゴ31』さん、『酔拳の王 だんげの方』さんのプレゼンツ企画、《ドキドキ対決、先手オレ!「宇宙の法則 世界の基本」連載終了記念》に喜び勇んで参加です。
「ドキっとする女の子の仕草・行動・言動をみんなで挙げよう」という、このイベント。
もう、概要を聞いてるだけでドキドキがとまらねぇじゃないですか。ドキリングでニヤリング。そんなイラスト、描きたくてしょうがねぇじゃぁないですか。
まずは、この分野のオーソリティ。『マンガがあればいーのだ。』たかすぃさんの先手オレ!をイラスト化させてもらいます。漫画誌上の女の子をあそこまで語れる人は他にいませんからね。たかすぃさん、描かせてくれてありがと〜。
> 【エントリーNo1】
> 先手オレ!
> 頭をナデナデしてたら、そのままふにゃーと幸せそうな顔をして寝ちゃった女の子

イラスト化にあたり、「学校できもだめしが行われた夜、クラスメイトの手違いで体育倉庫に閉じ込められてしまった男の子と女の子。幽霊が出るという倉庫に怯える女の子に、男の子は『俺が守ってやるから寝てろよ。明日になればみんな見つけてくれるさ』と男らしい言葉。女の子を寝かせて上着をかけ、落ち着かせるために頭をなでてあげている図」という設定を勝手に付け加えました。「いいから、寝てろって」「俺が見ててやるから」みたいな。何、その鬱陶しい説明!
「ナデナデ」も萌え〜なシチュエーションなんですが、「上着をそっとかける」ってのもまたトキメキ。「わしゃわしゃ」される髪の毛とか、そっとのぞく無防備な手とか、あーっ、ドキドキ〜。
> 【エントリーNo4】
> 後手オレ!
> 背伸びをした時にチラっと見える、制服姿の女子高生の白いお腹

イラスト設定は「図書室の書棚の高いところの本を取ろうと爪先立ちになってる女の子」です。
チラリとのぞく「白いお腹」も大好物ですが、夏服の袖からのぞく「脇」も! ワキ! ワッキィィイ!
「白いお腹」と「脇」のWコンボで攻めさせていただきました。眩しすぎるぜ、真夏の少女。
>【エントリーNo5】
> 先手オレ!
> スカートの子が体育座りして見える純白のパンツの三角形(トライアングル)

パンツが見えてることに気づいていない、無防備な姿勢ってイイですよね。ていうか、その無垢な精神に萌える。
あと、このイラストのような「猫手」も大好きです。招き猫の手のような形のことです。これに長めのセーターなんぞ重ね、指だけチラリ状態にさせたら最強ですよ。萌え死ぬ。
……ごちそうさまです、たかすぃさま。どのシチュエーションも美味しくたいらげさせていただきました。パンツをおさえてるとこも、ぬかりないしね!
お次は自分のドキドキ対決です。
原作読んでないからネタかぶってるかどうかわからないけど。とりあえず、ありったけのドキドキを!
★後手アタシ!
気だるそうにコタツにアゴを乗せ、やや受け口で「うー」とうなっている子

無気力な姿勢って、たまにカワイイですよね。この姿勢のままアゴをガクガクいわせたり。コタツでヌクヌクな冬たのすぃー。
★先手アタシ!
アゴが痛くなったので頬をペタリ。そのまま隣に座っている相手を見上げている子

押し付けられてプニッてなった下のホホが! ほっぺたがぁぁぁっ!
あと、この角度から見たときのとがったくちびる! プクッとしたくちびるもぉぉぉっ! ぐはっ。我慢ならん。
★後手アタシ!
寒い日に袖の長いジャージ的なものを着て、余ってる袖口を口にあて「はーっ」としている子

これ、大本命。
ブラーン袖って、どうしてあんなにステキなんでしょうか。いわゆる、バカ田大学袖。「しぇんぱ〜い」とアホっぽく慕ってくれそうな感じがするからか……しないか。
男性のシンボルがこれだと萎えですが、女の子の袖なら激しく萌え! 萌えキング! さらに息を吹きかける仕草のコンボで可愛さ倍増まちがいなし!
……はぁ、はぁ。……うん、これくらいにしとこ。きりないしね。
いやはや、楽しいですね。自分のドキドキを描くのも、他人様のドキドキを描くのも。このままドキドキに埋もれてしまいたい気分です。
「……だけど、漫画好きのドキドキはある程度パターンにはまってたりするよね。じゃあ、普段漫画を読まない人のドキドキってどんなのなんだろ?
もっとナチュラルな、リアルなドキドキを発見してるのかも!」
そう思い、唐突ですが夫にも訊いてみました。
こういうのは男性の方が造詣に深いですし、三十路を過ぎた方の考察は、若人にない貫禄があふれていることでしょう。先達の意見は率先して聞くべし、です。
★先手ダンナ!
「三輪車を一生懸命こごうとしてる女子高生、それを前から見てるオレ」

…………えーっと?
たしかコンセプトには「日常に埋もれた、見落としがちな、ささやかなポイント」みたいなのが含まれてたんじゃーと思うんだけど……こんな場面、ねーよ。
ムリヤリ設定にしても、もうちょっと爽やかなっつーか、純情なっつーかさぁ……。アンタこれ、パンツ見たいだけやん。「板尾創路のセックスアピール道」とちゃうで。
――たまごまごさん、ゴルゴさん、だんげさん、たかすぃさん、ステキな企画をありがとうございました。
第16回 「手作り子供」作ろう『団地ともお』
さてはて、最後の更新でございます。
ラストを飾る漫画は……ダララララララ(ドラの音)、ジャン! 『団地ともお』です。
以前、「激談!ひとりごと…」にてミジンコさんがリクエストしてくださった作品です。今更&及ばずながらではありますが、それにお応えして当連載の更新を締めさせていただこうかと思います。どうぞ、しばしのお付き合いをば。
小田扉にはじめて出会ったのは「QuickJapan」。2002年に連載された『ブリトビラロマンSF』が初見でした。が、当時はピンと来ず。「これはすげぇ!」とうなったのは、友達から『○被警察24時』を借りたときでした。のらりくらりと読者を惑わすテクニックに、脱力しつつも脱帽したものです。
ところがそれからタイミングが合わずというか日々に追われてというか、小田漫画に親しまず時が過ぎ行きます。
改めて再会するのは数年後。2007年の本日でありました。ミジンコさんのリクエストがあったから手に取れたのです。あ〜、ありがて〜。

『団地ともお』は、枝島団地29号棟に住む小学4年生、木下ともおが主人公の物語です。ともおとその家族、そのクラスメイト、上級生、下級生、先生、校長、団地の住民、高校生……と、ともおを中心、あるいは外野とした出来事を描いた日常漫画なのです。
男の子版『ちびまる子ちゃん』と言えばわかりやすいですが、じわりと迫りくる空気の濃度はダンチ(団地と段違いをかけたステキなギャグ)。
笑いの作り方はシュールで卑近。物語の落とし方は冷めてるようでしんみり。過剰に走らないが地味なだけでは終わらない。微っ妙〜な、小田ワールドとしか言いようのない世界を展開してくれてます。つるりと心の隙を突きまくり。まるで釣り上げた魚のバケツをひっくり返すみたくね。
コマの密度もまた、薄いよーで濃い〜かったり。
線はヒョロヒョロ頼りないのに、情報量てんこもり。現実と同じ瞬間が、紙の上に流れているような感覚。
いかにも「漫画」チックな「記号だけのコマ」がないんですね。キャラはセリフを吐くだけの道具にあらず!
例えば1巻の11ページ、夏休みの朝に起きたともおが、母から500円をもらって出かける姉を目撃し憤慨する場面。目撃してから「姉ちゃん金もらってた!!」と非難するまでの間に、何気なくブラシで髪をとき(4コマ目)、寝癖(2コマ目)を直す(6コマ目)そつのないともお。しかし、この一連の情報は物語にまったく関係ありません。
例えば1巻22・23ページ、夏休みの予定表をつくるともおと吉本の思考が、円グラフ→丸型蛍光灯→PSソフトと、スムーズに遊びに変換される行程。それはゆるやかな連想ゲーム。
例えば1巻74ページの最後のコマの、こわい島田さんから逃げてきたともおと吉本の場面。「何やっても島田さん怒るよなー。」と言いながらの水浴びは、無駄にリアルな夏。
例えば1巻87ページの穴埋めの落書きは、うなだれる髪の長い少女ふたりで、79ページ5コマ目のふたりの髪が伸びた姿だったり。
この、一連の情報は物語にまったく関係ありません。(2回目)
が、それらの無意味なオンパレードが読者をクスリとさせる。ツボをぐいぐい押してくるのです。むしろ、それらが小田ワールドのメインディッシュと言わんばかりに。
鋭い日常へのメスと、不条理。その両天秤にアタシ達はやられるのだ。
ともおの父は単身赴任で、ともおは基本的に父の不在をさみしく思っています。いつもバカばかりやってる彼ですが、父親との話ではかわいく見えちゃうのも憎い。ムカつくガキの、意外なさみしい一面ってもう、コロリ。
父親の顔が描かれないのもオモロイですね。どのコマでも後姿や陰でトップシークレットフェイス。まるで足長おじさんのような存在感。これまた、作品に不思議な深みを与えているんですねぇ。隠す必要なんぞ、ねえのに!
(劇中劇の『スポーツ大佐』もイイ味です。ともおが読んでる漫画だからって、遠慮なさすぎるシュール。小田扉の中の「吉田戦車メソッド」が炸裂してる感じです)
また、ネタばかりでなく感動をも味わわせてくれるのが、『ともお』のスゴイところ。
「今、オレの目の前で食ってくれ……!」「親父は俺達にこの世界を遺してくれたんだぜ!! こんなのつかいきれないよなぁ!!」「その『なんとなく』に救われた… この気まぐれ天使め!!」なんてセリフには、じ〜んとせずにいられませんよ。もちろんストーリー込みで響くセリフですので、未見の方は読むべし読むべし。
小ネタ探しゲームと、ふいに襲ってくる感動。
この「アメとムチ」にハマれば、誰もが小田ワールドのトリコです。病みつきになること間違いなし。
絶賛連載中の『団地ともお』は、1話完結形式。ともおは小学4年生のまま成長しません。
『ちびまる子ちゃん』や『サザエさん』を見ればその形式を選んだのは当然ですが、小田扉がその道を繰り返すのは、やはり彼が読み切りの人だからではないでしょうか。
何を隠そう、アタシは短編集『そっと好かれる』『男ロワイヤル』収録の女トリオ物語の方が好き。『ともお』より、お気になのだ。小田扉の真骨頂だと思っています。

クラスメイトの角山君に恋し、母を恋しながらひとり暮らしをする女子高生の古野さん。課長の好みの女になるため、下の歯で上の歯を押さえギリギリむき歯で出っ歯矯正をしているOLの野木さん。アタッチメントの高枝切りバサミと共に生活する失恋女、釣りは必ず邪魔する高枝さん。3人が繰り広げる、めくるめく女のパッションが静かに熱い! 激しい!
3人は同じアパートに住んでいます。この連作を『団地』に倣って名付けるなら、『アパート古野』とでもなるんでしょうか。『アパート野木』でもいいけど。
『団地ともお』といい『江豆町-ブリトビラロマンSF』といい、小田扉は〈ひとつの町で起こる人間模様〉というテーマが好きなようです。
これは、作者のフェイバリット『ジョジョの奇妙な冒険』の影響ではないかしらん。町民の関係の築き方は双方とも絶品。アタシも好きだな〜、4部。
『アパート古野(仮)』は、ネジの外れた女3人の挙動が魅力で、且つ、侘しい作品です。この生々しさ、躍動感、たまらん!
小編『私のおじさんの含み笑い』『ともみの親友』という少女を主人公にした作品も、無気力な良作です。
小田扉は、女主人公の話の方が面白い。
女のキャラクターが輝いて見えちゃうのは、アタシが同性だからでしょうか。いや、シュールは女子に宿ってこそ開花するからだ! 不思議ちゃんって魅惑的だもん、男にとっても女にとっても。
これからも小田扉ガールに心わしづかみな予定のアタシであります。もちろん、ともおにもね。
――てなわけで以上、ゆるゆる小田扉レビューでした。やっぱり、ぬるい締め。
これが「ミミィ&カッキー」での最後の更新です。
4ヶ月という短い期間でありましたが、お付き合いくださりありがとうございました。ここで連載できたのは大変幸福でありましたよ。
改めて吉村編集長様、うどん運営者様。
漫画にくわしくもない粗忽者に場を貸していただき、大感謝です。言葉をかけてくださったメンバー様、ユーザー様にも感謝の気持ちでイッパイです。
ミミカキは漫画情報源としても重宝してました。
狐蓋。さんのひとりごと『トトの世界』や『大阪ハムレット』にも気になって手を出したりしたし。みなさん、趣味がいいからありがたかったわ〜。
さて、3月から「きなこ餅コミック」は、ブログに形を変えて再スタートいたします。お引っ越し先はこちら。ミミカキの日、3/3オープン予定地であります。
今後の更新はニュー掲示板でお知らせさせていただきますね。また感想いただけると、ゆすらは喜んでジャンピングスクワットいたします。これからも何卒、変わらぬご愛顧の程をば。
さようなら、そしてありがとう、しらゆり荘! ミミィちゃん、カッキーくん!
ラストを飾る漫画は……ダララララララ(ドラの音)、ジャン! 『団地ともお』です。
以前、「激談!ひとりごと…」にてミジンコさんがリクエストしてくださった作品です。今更&及ばずながらではありますが、それにお応えして当連載の更新を締めさせていただこうかと思います。どうぞ、しばしのお付き合いをば。
小田扉にはじめて出会ったのは「QuickJapan」。2002年に連載された『ブリトビラロマンSF』が初見でした。が、当時はピンと来ず。「これはすげぇ!」とうなったのは、友達から『○被警察24時』を借りたときでした。のらりくらりと読者を惑わすテクニックに、脱力しつつも脱帽したものです。
ところがそれからタイミングが合わずというか日々に追われてというか、小田漫画に親しまず時が過ぎ行きます。
改めて再会するのは数年後。2007年の本日でありました。ミジンコさんのリクエストがあったから手に取れたのです。あ〜、ありがて〜。

『団地ともお』は、枝島団地29号棟に住む小学4年生、木下ともおが主人公の物語です。ともおとその家族、そのクラスメイト、上級生、下級生、先生、校長、団地の住民、高校生……と、ともおを中心、あるいは外野とした出来事を描いた日常漫画なのです。
男の子版『ちびまる子ちゃん』と言えばわかりやすいですが、じわりと迫りくる空気の濃度はダンチ(団地と段違いをかけたステキなギャグ)。
笑いの作り方はシュールで卑近。物語の落とし方は冷めてるようでしんみり。過剰に走らないが地味なだけでは終わらない。微っ妙〜な、小田ワールドとしか言いようのない世界を展開してくれてます。つるりと心の隙を突きまくり。まるで釣り上げた魚のバケツをひっくり返すみたくね。
コマの密度もまた、薄いよーで濃い〜かったり。
線はヒョロヒョロ頼りないのに、情報量てんこもり。現実と同じ瞬間が、紙の上に流れているような感覚。
いかにも「漫画」チックな「記号だけのコマ」がないんですね。キャラはセリフを吐くだけの道具にあらず!
例えば1巻の11ページ、夏休みの朝に起きたともおが、母から500円をもらって出かける姉を目撃し憤慨する場面。目撃してから「姉ちゃん金もらってた!!」と非難するまでの間に、何気なくブラシで髪をとき(4コマ目)、寝癖(2コマ目)を直す(6コマ目)そつのないともお。しかし、この一連の情報は物語にまったく関係ありません。
例えば1巻22・23ページ、夏休みの予定表をつくるともおと吉本の思考が、円グラフ→丸型蛍光灯→PSソフトと、スムーズに遊びに変換される行程。それはゆるやかな連想ゲーム。
例えば1巻74ページの最後のコマの、こわい島田さんから逃げてきたともおと吉本の場面。「何やっても島田さん怒るよなー。」と言いながらの水浴びは、無駄にリアルな夏。
例えば1巻87ページの穴埋めの落書きは、うなだれる髪の長い少女ふたりで、79ページ5コマ目のふたりの髪が伸びた姿だったり。
この、一連の情報は物語にまったく関係ありません。(2回目)
が、それらの無意味なオンパレードが読者をクスリとさせる。ツボをぐいぐい押してくるのです。むしろ、それらが小田ワールドのメインディッシュと言わんばかりに。
鋭い日常へのメスと、不条理。その両天秤にアタシ達はやられるのだ。
ともおの父は単身赴任で、ともおは基本的に父の不在をさみしく思っています。いつもバカばかりやってる彼ですが、父親との話ではかわいく見えちゃうのも憎い。ムカつくガキの、意外なさみしい一面ってもう、コロリ。
父親の顔が描かれないのもオモロイですね。どのコマでも後姿や陰でトップシークレットフェイス。まるで足長おじさんのような存在感。これまた、作品に不思議な深みを与えているんですねぇ。隠す必要なんぞ、ねえのに!
(劇中劇の『スポーツ大佐』もイイ味です。ともおが読んでる漫画だからって、遠慮なさすぎるシュール。小田扉の中の「吉田戦車メソッド」が炸裂してる感じです)
また、ネタばかりでなく感動をも味わわせてくれるのが、『ともお』のスゴイところ。
「今、オレの目の前で食ってくれ……!」「親父は俺達にこの世界を遺してくれたんだぜ!! こんなのつかいきれないよなぁ!!」「その『なんとなく』に救われた… この気まぐれ天使め!!」なんてセリフには、じ〜んとせずにいられませんよ。もちろんストーリー込みで響くセリフですので、未見の方は読むべし読むべし。
小ネタ探しゲームと、ふいに襲ってくる感動。
この「アメとムチ」にハマれば、誰もが小田ワールドのトリコです。病みつきになること間違いなし。
絶賛連載中の『団地ともお』は、1話完結形式。ともおは小学4年生のまま成長しません。
『ちびまる子ちゃん』や『サザエさん』を見ればその形式を選んだのは当然ですが、小田扉がその道を繰り返すのは、やはり彼が読み切りの人だからではないでしょうか。
何を隠そう、アタシは短編集『そっと好かれる』『男ロワイヤル』収録の女トリオ物語の方が好き。『ともお』より、お気になのだ。小田扉の真骨頂だと思っています。

クラスメイトの角山君に恋し、母を恋しながらひとり暮らしをする女子高生の古野さん。課長の好みの女になるため、下の歯で上の歯を押さえギリギリむき歯で出っ歯矯正をしているOLの野木さん。アタッチメントの高枝切りバサミと共に生活する失恋女、釣りは必ず邪魔する高枝さん。3人が繰り広げる、めくるめく女のパッションが静かに熱い! 激しい!
3人は同じアパートに住んでいます。この連作を『団地』に倣って名付けるなら、『アパート古野』とでもなるんでしょうか。『アパート野木』でもいいけど。
『団地ともお』といい『江豆町-ブリトビラロマンSF』といい、小田扉は〈ひとつの町で起こる人間模様〉というテーマが好きなようです。
これは、作者のフェイバリット『ジョジョの奇妙な冒険』の影響ではないかしらん。町民の関係の築き方は双方とも絶品。アタシも好きだな〜、4部。
『アパート古野(仮)』は、ネジの外れた女3人の挙動が魅力で、且つ、侘しい作品です。この生々しさ、躍動感、たまらん!
小編『私のおじさんの含み笑い』『ともみの親友』という少女を主人公にした作品も、無気力な良作です。
小田扉は、女主人公の話の方が面白い。
女のキャラクターが輝いて見えちゃうのは、アタシが同性だからでしょうか。いや、シュールは女子に宿ってこそ開花するからだ! 不思議ちゃんって魅惑的だもん、男にとっても女にとっても。
これからも小田扉ガールに心わしづかみな予定のアタシであります。もちろん、ともおにもね。
――てなわけで以上、ゆるゆる小田扉レビューでした。やっぱり、ぬるい締め。
これが「ミミィ&カッキー」での最後の更新です。
4ヶ月という短い期間でありましたが、お付き合いくださりありがとうございました。ここで連載できたのは大変幸福でありましたよ。
改めて吉村編集長様、うどん運営者様。
漫画にくわしくもない粗忽者に場を貸していただき、大感謝です。言葉をかけてくださったメンバー様、ユーザー様にも感謝の気持ちでイッパイです。
ミミカキは漫画情報源としても重宝してました。
狐蓋。さんのひとりごと『トトの世界』や『大阪ハムレット』にも気になって手を出したりしたし。みなさん、趣味がいいからありがたかったわ〜。
さて、3月から「きなこ餅コミック」は、ブログに形を変えて再スタートいたします。お引っ越し先はこちら。ミミカキの日、3/3オープン予定地であります。
今後の更新はニュー掲示板でお知らせさせていただきますね。また感想いただけると、ゆすらは喜んでジャンピングスクワットいたします。これからも何卒、変わらぬご愛顧の程をば。
さようなら、そしてありがとう、しらゆり荘! ミミィちゃん、カッキーくん!
第15回 ミラクルの雫を集めて『デビューマン』
これまで2回に渡り、少年誌&少女誌のベストギャグ漫画についてダベってきましたが、ラストである今回は青年誌部門です。
青年漫画誌で巻き起こったギャグ革命といえば、『バタアシ金魚』や『行け!稲中卓球部』が記憶に新しいかと。周りはみんな熱狂して読んでましたよ。
暴走、センス、味わい深いキャラクター達。すべてが愛されていました。あの頃の活気を再び望んでいるファンも多いのではないでしょか。青年誌において「ヤングマガジン」の築いた偉業は大きいですね。
「ジャンプ」「りぼん」は買ってても、ヤング誌を買う習慣はなかったアタシ。不覚にも、そこらへんの洗礼をちゃんと受けておりません。ああ、もったいない。
しかし、そんなアタシにも一応、忘れられない青年ギャグ漫画というものがあります。
「ヤングキング」に連載されいた『デビューマン』です。

ヤンマガすら購読してなかったアタシが、ヤンキン。
身近にネットもなかった10年前です。普通に考えて、知り得るチャンスはありゃぁしませんでした。
運命の出会いは12年前。
当時バイトしていた、つぶれかけのラーメン屋。そこに置いてあった油ギトギトの当雑誌が、吉本蜂矢先生とのファーストコンタクトでした。
載っていた読み切り『金髪先生』に一目惚れ。笑いと絵のセンスに脱帽しまくりでした。
当時のヤンキンには、どこの地域で生き残ってんだよとつっこみたくなる時代遅れな不良どもの青春ドラマが主。ドロまみれで不毛と化した校庭の中、『金髪先生』はP&Gの洗剤で洗った白いシャツのように爽やかに輝いていました。
シャープなラインにポップな絵柄。キャラクターも背景もトーン選びも、どれも滅茶苦茶カッコエェ! といってカッコつけしぃでもなく、ナチュラルな雰囲気もまたカッコエェときたもんだ!
ギャグ漫画ではありえなかった絵。汚くもなく、シュールでもない。ひたすら巧みで軟派!
肝心のギャグはというと、これがまた見たことのない新境地。
驚きと抱腹のWコンボで、アタシはすっかり骨抜きにされてしまったのでした。もうメロメロですよ。
そして、ほどなくはじまった連載が『デビューマン』。
トビ、アサヒ、千代彦の男子高生3人が繰り広げる、イカ臭い共同生活物語。餓えに苦しみ、隙あらばオナニー、ケンカ、裸と、バカ極まりない日々のオンパレード。
野郎ばかりではありません。同じ学校の青田とトキワ、お嬢様学校のナナコという女子高生らがまた滅茶カワイク、だけど一癖アリという憎めないキャラ郡。それは、男女6人が織りなす甘酸っぱい青春白書……にはならない気だるさと暴走が見ものの漫画でした。
アタシは野性的なトビが1番のお気に。見た目と裏腹に清純なトキワもイインダヨ〜。

当時、このためだけにヤンキンを読んでましたからね。他のページは開きもしないで。
『金髪先生』と比べると、『デビューマン』はコマの密度と小ネタが5割増し。POPもギャグも格段にパワーアップしています。ネタに合わせて絵柄も七変化し、ハンパない形態模写がまた楽しい。
ギャグ漫画としてもストーリー漫画としても、最高のボルテージを持っていました。
すべてのギャグ漫画は「読者を笑わせる」という性質から、どこかマヌケだったりダサかったりするもんですが、これにはそんな要素が微塵も感じられません。
今読んでも大爆笑! というのはこれまで紹介した『地獄甲子園』『お父さんは心配症』も同じですが、それらとは違う、色あせない〈新しさ〉がこの作品にはあったのです。
当時の高校生の風俗をふんだんに取り入れ、時代を感じさせる部分も多いのに、いつまでも最先端に感じるのは何故?
それは、このパワーの影響を受けたギャグ漫画が少ないからかもしれません。
革命的作品の後は、多くの二番煎じが生まれることはみなさんもご存知の通り。しかし、吉本漫画の舞台はヤンマガではありませんでした。ジャンプでもスピリッツでもありませんでした。そのため、幸か不幸か知る人ぞ知る名作となってしまったのです(ヘタに真似てる作品はいくつかありましたが、ギャグとして以前に漫画として成立してないものばかりでした)。
その姿は孤高の花。オンリーワンなラストワン。時代を作らなかったイコール、古臭さを感じさせない。
……しかし、万人に知られなかった理由は掲載誌がヤンキンだったからだけではありませんでした。あまりにも休載が多かったのも大きな要因。悲しい事実です。
月2回発行のヤングキングでスタートしたにもかかわらず、全18話の掲載にかかった月日は5年。超遅いドモホルンリンクルみたいな製造過程。絞り切るような一滴一滴。
2巻が発売されたのは、1巻発売の7年後というのだから、泣かずにゃぁいられませんよ。
7年て! 小学校もひとまたぎだよ!
でも……信じて待っててよかった……! 7年越しの再会!
嗚呼どうか、単行本に収録されていない作品もまとめて出しとくれ! アタシが生きている間によぉぉ……!
まったく、天才的センスの持ち主はすべからく、天才的気まぐれ屋さんなのでしょか。
いえ、笑いへの飽くなき探究心が、同じものを描き続ける行為を許さず、作家を苦しめてしまっているのでしょう。
岡田あーみんも自ら筆を折り、望月峯太郎も古谷実も早い時期にギャグ業界から去っていきました。
それを思うと、漫☆画太郎のタフさ加減に改めて……
(まぁ、画太郎はうまく〈コピー〉〈ワンパターン〉を芸にすることができたので、ギャグ作家が陥りやすい闇にはまらずにすんだのかもしれませんね。
お笑い芸人も〈お約束〉といういか、パターン化したギャグを持たないと、ネタを生み続けるのは難しいですもんね。)
……そんな、奇跡の雫『デビューマン』。
どうぞ、ミラクル気分を味わいながらお手にとってくださいませ。
リーズナブルでコンパクトな全2巻。未完です。ううっ、その後の6人とか滅茶気になるのにな……丁寧に作られた美味しい設定なのに……。
ちなみに、その前に連載された『うさうさにゃんにゃん』も全1巻で未完。デビューから10年以上経つのに、吉本蜂矢の単行本はたった3冊だけという寡作っぷり。いやー、初心者にも入りやすくてありがたいですねぇ、ハハハハハ。
『デビューマン』後も、オリンピック並みの間隔で作品を発表したりしなかったりな作者。
とにかく傑作ですので、もっと認知されてほしいです。Amazonではイメージすら貼られてねぇし。
(過去に布教したことはあるんですけど、残念ながら友達の反応はイマイチ。あ〜、蜂矢ワールドを語り合える友がほしい。もっと堪能したい。過去の同人誌とかも読んでみたいんだよぉ〜。)
ちなみに、『デビューマン』の1巻はばちかぶりの歌詞がチラリとあるのもミソ。それだけで、センスの如何はミミカキユーザーには言わずもがなですな。
そんなとこも個人的にDestiny感じちゃってたり……万感の思いをのせ、汽車はゆく……。
――というわけで以上、ゆすら的3大ギャグ漫画でございました。
少年誌、少女誌、青年誌から選りすぐりの3作。いかがでしたでしょう。愛、伝わりましたか?
よかったら、みなさんの3大ギャグ漫画も教えてくださいね。マンガレビューなんぞやらせてもらってるゆすらですが、実は漫画好きのリアルな友達ってほとんどいないんです(これまで漫画好きをあまり表に出さなかったんで)。
なので、今更ながら「漫画について大いに語り合いたい欲求」が芽生えちゃってたり。やろうぜ、漫画トーク。くわしくはないんですけどね。
……っと、次の更新が「ミミィ&カッキー」でのラストの更新になる予定です。
このしらゆり荘から引越すのはさみしいですが、ラストまで楽しく語れたらなと思います。
いつも読んでくださるみなさま、ありがとうございます!
青年漫画誌で巻き起こったギャグ革命といえば、『バタアシ金魚』や『行け!稲中卓球部』が記憶に新しいかと。周りはみんな熱狂して読んでましたよ。
暴走、センス、味わい深いキャラクター達。すべてが愛されていました。あの頃の活気を再び望んでいるファンも多いのではないでしょか。青年誌において「ヤングマガジン」の築いた偉業は大きいですね。
「ジャンプ」「りぼん」は買ってても、ヤング誌を買う習慣はなかったアタシ。不覚にも、そこらへんの洗礼をちゃんと受けておりません。ああ、もったいない。
しかし、そんなアタシにも一応、忘れられない青年ギャグ漫画というものがあります。
「ヤングキング」に連載されいた『デビューマン』です。

ヤンマガすら購読してなかったアタシが、ヤンキン。
身近にネットもなかった10年前です。普通に考えて、知り得るチャンスはありゃぁしませんでした。
運命の出会いは12年前。
当時バイトしていた、つぶれかけのラーメン屋。そこに置いてあった油ギトギトの当雑誌が、吉本蜂矢先生とのファーストコンタクトでした。
載っていた読み切り『金髪先生』に一目惚れ。笑いと絵のセンスに脱帽しまくりでした。
当時のヤンキンには、どこの地域で生き残ってんだよとつっこみたくなる時代遅れな不良どもの青春ドラマが主。ドロまみれで不毛と化した校庭の中、『金髪先生』はP&Gの洗剤で洗った白いシャツのように爽やかに輝いていました。
シャープなラインにポップな絵柄。キャラクターも背景もトーン選びも、どれも滅茶苦茶カッコエェ! といってカッコつけしぃでもなく、ナチュラルな雰囲気もまたカッコエェときたもんだ!
ギャグ漫画ではありえなかった絵。汚くもなく、シュールでもない。ひたすら巧みで軟派!
肝心のギャグはというと、これがまた見たことのない新境地。
驚きと抱腹のWコンボで、アタシはすっかり骨抜きにされてしまったのでした。もうメロメロですよ。
そして、ほどなくはじまった連載が『デビューマン』。
トビ、アサヒ、千代彦の男子高生3人が繰り広げる、イカ臭い共同生活物語。餓えに苦しみ、隙あらばオナニー、ケンカ、裸と、バカ極まりない日々のオンパレード。
野郎ばかりではありません。同じ学校の青田とトキワ、お嬢様学校のナナコという女子高生らがまた滅茶カワイク、だけど一癖アリという憎めないキャラ郡。それは、男女6人が織りなす甘酸っぱい青春白書……にはならない気だるさと暴走が見ものの漫画でした。
アタシは野性的なトビが1番のお気に。見た目と裏腹に清純なトキワもイインダヨ〜。

当時、このためだけにヤンキンを読んでましたからね。他のページは開きもしないで。
『金髪先生』と比べると、『デビューマン』はコマの密度と小ネタが5割増し。POPもギャグも格段にパワーアップしています。ネタに合わせて絵柄も七変化し、ハンパない形態模写がまた楽しい。
ギャグ漫画としてもストーリー漫画としても、最高のボルテージを持っていました。
すべてのギャグ漫画は「読者を笑わせる」という性質から、どこかマヌケだったりダサかったりするもんですが、これにはそんな要素が微塵も感じられません。
今読んでも大爆笑! というのはこれまで紹介した『地獄甲子園』『お父さんは心配症』も同じですが、それらとは違う、色あせない〈新しさ〉がこの作品にはあったのです。
当時の高校生の風俗をふんだんに取り入れ、時代を感じさせる部分も多いのに、いつまでも最先端に感じるのは何故?
それは、このパワーの影響を受けたギャグ漫画が少ないからかもしれません。
革命的作品の後は、多くの二番煎じが生まれることはみなさんもご存知の通り。しかし、吉本漫画の舞台はヤンマガではありませんでした。ジャンプでもスピリッツでもありませんでした。そのため、幸か不幸か知る人ぞ知る名作となってしまったのです(ヘタに真似てる作品はいくつかありましたが、ギャグとして以前に漫画として成立してないものばかりでした)。
その姿は孤高の花。オンリーワンなラストワン。時代を作らなかったイコール、古臭さを感じさせない。
……しかし、万人に知られなかった理由は掲載誌がヤンキンだったからだけではありませんでした。あまりにも休載が多かったのも大きな要因。悲しい事実です。
月2回発行のヤングキングでスタートしたにもかかわらず、全18話の掲載にかかった月日は5年。超遅いドモホルンリンクルみたいな製造過程。絞り切るような一滴一滴。
2巻が発売されたのは、1巻発売の7年後というのだから、泣かずにゃぁいられませんよ。
7年て! 小学校もひとまたぎだよ!
でも……信じて待っててよかった……! 7年越しの再会!
嗚呼どうか、単行本に収録されていない作品もまとめて出しとくれ! アタシが生きている間によぉぉ……!
まったく、天才的センスの持ち主はすべからく、天才的気まぐれ屋さんなのでしょか。
いえ、笑いへの飽くなき探究心が、同じものを描き続ける行為を許さず、作家を苦しめてしまっているのでしょう。
岡田あーみんも自ら筆を折り、望月峯太郎も古谷実も早い時期にギャグ業界から去っていきました。
それを思うと、漫☆画太郎のタフさ加減に改めて……
(まぁ、画太郎はうまく〈コピー〉〈ワンパターン〉を芸にすることができたので、ギャグ作家が陥りやすい闇にはまらずにすんだのかもしれませんね。
お笑い芸人も〈お約束〉といういか、パターン化したギャグを持たないと、ネタを生み続けるのは難しいですもんね。)
……そんな、奇跡の雫『デビューマン』。
どうぞ、ミラクル気分を味わいながらお手にとってくださいませ。
リーズナブルでコンパクトな全2巻。未完です。ううっ、その後の6人とか滅茶気になるのにな……丁寧に作られた美味しい設定なのに……。
ちなみに、その前に連載された『うさうさにゃんにゃん』も全1巻で未完。デビューから10年以上経つのに、吉本蜂矢の単行本はたった3冊だけという寡作っぷり。いやー、初心者にも入りやすくてありがたいですねぇ、ハハハハハ。
『デビューマン』後も、オリンピック並みの間隔で作品を発表したりしなかったりな作者。
とにかく傑作ですので、もっと認知されてほしいです。Amazonではイメージすら貼られてねぇし。
(過去に布教したことはあるんですけど、残念ながら友達の反応はイマイチ。あ〜、蜂矢ワールドを語り合える友がほしい。もっと堪能したい。過去の同人誌とかも読んでみたいんだよぉ〜。)
ちなみに、『デビューマン』の1巻はばちかぶりの歌詞がチラリとあるのもミソ。それだけで、センスの如何はミミカキユーザーには言わずもがなですな。
そんなとこも個人的にDestiny感じちゃってたり……万感の思いをのせ、汽車はゆく……。
――というわけで以上、ゆすら的3大ギャグ漫画でございました。
少年誌、少女誌、青年誌から選りすぐりの3作。いかがでしたでしょう。愛、伝わりましたか?
よかったら、みなさんの3大ギャグ漫画も教えてくださいね。マンガレビューなんぞやらせてもらってるゆすらですが、実は漫画好きのリアルな友達ってほとんどいないんです(これまで漫画好きをあまり表に出さなかったんで)。
なので、今更ながら「漫画について大いに語り合いたい欲求」が芽生えちゃってたり。やろうぜ、漫画トーク。くわしくはないんですけどね。
……っと、次の更新が「ミミィ&カッキー」でのラストの更新になる予定です。
このしらゆり荘から引越すのはさみしいですが、ラストまで楽しく語れたらなと思います。
いつも読んでくださるみなさま、ありがとうございます!
第14回 あーみんの固有結界『お父さんは心配症』
今回のお題は、ゆすら的3大ギャグ漫画の2作目です。
前回は漫☆画太郎について思いの丈を存分に語らせていただきました。
アタシにとって、〈少年誌のギャグ作家〉といえば漫☆画太郎をおいて他にいないのですが、あまねくすべての読者にも同様である、なんて乱暴なことは思ってません。
人によっては赤塚不二夫だったり谷岡ヤスジだったり鴨川つばめだったり。年代により代表されるギャグ作家は違いますし、笑いの好みも多様化の一路を辿っています。
少年誌という肥沃な土壌で生み出された傑作ギャグ漫画の、なんと多いことか。現在も多毛作でドコドコ出荷されていますね。お好みの品種改良で。
しかし、少女誌は違います。
「りぼん」、「なかよし」、「ちゃお」等々、夢見る少女を育んできた漫画誌は、古くからたくさん存在しますが、傑作ギャグ漫画を生み出した雑誌は「りぼん」だけ! 岡田あーみんという伝説のギャグ伝道師、ただひとりしか存在しないのですっっ。
彼女の出現以前に、あそこまで少女達の心を掴んだギャグ漫画家は存在しませんでしたし、それ以後も現れませんでした。そして、これからも……。
まさに空前にして絶後、未曾有の威力とカリスマ性。その人気は少女層に留まらず、クラスの男子達、果ては両親(とくに、働くお父さん)のハートまで射止めてしまう有様。
これから先、あーみん程の才能を持った少女ギャグ作家は永久未来あらわれねぇ(byトータルテンボス)。そう断言してもよいのではないでしょうか。
それぐらい、あーみんの出現は衝撃であり奇跡でした。まさしく少女漫画誌に咲くドクダミの花。リアルタイムで読めた僥倖には感謝するばかりですよ。
てなわけで、今回はまったりとあーみん談義でございます。みんなで彼女の偉業を讃えようではありませんか。ズタ袋に夢をいっぱいつめこんで!?
あーみんがその御姿を民に顕現されたのは、1983年5月号の「りぼん」でした。17歳の衝撃デビューを飾った作品が、あの『お父さんは心配症』。宇多田ヒカルバリの神童ですね。

ほどなく連載がスタート。
愛する娘の典子と、ボーイフレンド北野くんとの仲を心配する父、佐々木光太郎がくりひろげるドタバタコメディ。その心配症は回を重ねるにつれヒートアップし、様々な変態を晒した挙句、少女達に狂気すら教えてくれました。
画太郎のときにも語りましたが、〈ギャグ漫画〉と〈狂気〉は離して語れない蜜な関係。少なすぎると面白さが半減してしまいますが、やりすぎちゃうと作家が狂気にのまれてしまう。甘くて危険な媚薬です。
画太郎と同じく、あーみんもこのサジ加減が絶妙でした。ページが進むにつれ、ほどよい配分で足されていき、読めば読むほど味が染みるジューシーな作品を作ることに成功していました。
一言に狂気と言っても、画太郎のそれは主に〈怒り〉。とにかくキャラが吠え、殴り、暴れ、残虐の限りを尽くしていました。
対して、あーみんの狂気は〈笑い〉。イっちゃった人間の「あはははは」という乾いた笑い声がそこかしこで鳴り響いているのが特徴的です。『ひぐらしのなく頃に』の竜宮レナをひもとかずとも、狂気は笑いと同席であることが判然。怒りを超越した人間の喜劇が、まざまざと写しだされていました。
(狂気が笑い変わる様は、チュートリアルのサイケデリックなネタでも使われてますね)
また、クレイジーのレパートリーも豊富で、光太郎のようなスタンダード行動派の狂気があれば、北野くんのように感化されて狂気に転がるキャラもいる(普段は純粋な青年の北野くんが発狂しちゃう場面はとくに好きでした。その変化の呈、一線を越える瞬間がウマイ!)。他にも、愛らしい暴走で人を惑わす天然キャラの安井さん(光太郎のお見合い相手)、狂気が常設しているクールな執事福永さん、素朴なドジで周囲を破滅へと追い込む運転手さんと、バラエティ。
これは、若い作者の尋常ならざる人間観察力のたまものだといえるでしょう。
コミックスのおまけページでは、よく作者の近況や過去のエピソードがつづられているのですが、そのどれもがチト変態。身の周りの歪みを的確に捉え、ネタにする能力を神から授かっていたのですねぇ。
(また、漫画には作者はおろか、当時の担当や「りぼん」編集長の山田英樹氏が度々登場するのが楽しかった。そういえば画太郎も担当の名前をよくネタにしてましたが、内輪ネタといえば、まず思い出すのは『Dr.スランプ』のDr.マシリト。あの時代は、作者と編集が一丸となって作品を作っている姿勢が見えてよかったなぁ。最近はそういうのあるんでしょうかねぇ)
たたみかけるアヴァンギャルド。めくるめくアブノーマル。読者を飽きさせないキャラクターはいつだって輝いていましたよ。みんなみんな、大好きさ……(BGM ジムノペディNo.1)
そんな『お父さんは心配症』は、ボルテージ最高のまま大団円で最終回を迎えます。
次にはじまったのが、戦国時代を舞台にした『こいつら100%伝説』。時は変われど、やってることはド変態。主人公格である忍者の極丸の、ポーカーフェイスでボケを連発する様は、当時ブームだった2丁目劇場なニオイを感じたもんです(というかダウンタウン的でしたね)。
連載3作目の『ルナティック雑技団』では、絵柄が一変して正統派少女漫画!
内容も、学園の貴公子である天湖森夜くんの家に、かねてからあこがれていた同級生の少女星野夢実が居候するという、ドキドキ同居ラブコメディでした。「あのあーみんが少女漫画を!?」とりぼんっ子は騒然。が、変態はいつもどおりでした。

この作品がまた、よい塩梅でクルッテル(関係ないけど、『お父さん』のおまけページ漫画、『ハートカクテル』のパロディ『ハートガクルッテル』はナイスネーミングDA・YO・NE)。
『お父さん』ではまともなキャラが典子だけという見事にキチガイワールド爆発でしたが、『ルナティック』では半数のキャラが正常。それだけに、マダムゆり子や愛咲ルイや黒川の変態性がトビ抜けていました。
こうして、あーみんは約14年に渡り、怒涛の3部作でりぼんっ子を楽しませてくれたのでした。しかし『ルナティック』終了後、彼女はその姿をパタリと世から消してしまいます……。
断筆の理由については、様々な憶測がネット上に飛び交っていますが、どれもネガティブな話ばかり。未だはっきりしたことがわからず、ファンとしては不安を隠せません。
「再びペンを取ってほしい」とまでは言いませんが、どうか、あなたの漫画に狂わされた人々の想いだけは受け止めてほしい。みんなみんな、あーみんのことを好きなんだぜ……?
ファンサイトで面白いのは、なかじーさんの「実践の記録」です。体を張ってあーみん漫画を再現するという、一風変わったファン活動が展開されています。mixiの「岡田あーみんコミュニティ」で盛り上がっている1コーナーなのです。
どれも名場面ばかりな上に再現率が高く、ありありと当時の記憶を彷彿させる! なので、あーみん作品の名シーンについては、そちらをご参考に。
新たなあーみん漫画を読めなくなって、かれこれもう10年ですが、このようにファンの熱は冷めやらぬばかり。いえ、月日が経つほど禁断症状は高まり、恋しくなる始末なのです。
そこのあなたも近頃の漫画ばかり読んでないで、今宵は古い「りぼん」を引っ張り出してみませんか? そしてあーみんワールドに酔いしれようじゃありませんか。白い壁に「堕天使」って書いて!?
前回は漫☆画太郎について思いの丈を存分に語らせていただきました。
アタシにとって、〈少年誌のギャグ作家〉といえば漫☆画太郎をおいて他にいないのですが、あまねくすべての読者にも同様である、なんて乱暴なことは思ってません。
人によっては赤塚不二夫だったり谷岡ヤスジだったり鴨川つばめだったり。年代により代表されるギャグ作家は違いますし、笑いの好みも多様化の一路を辿っています。
少年誌という肥沃な土壌で生み出された傑作ギャグ漫画の、なんと多いことか。現在も多毛作でドコドコ出荷されていますね。お好みの品種改良で。
しかし、少女誌は違います。
「りぼん」、「なかよし」、「ちゃお」等々、夢見る少女を育んできた漫画誌は、古くからたくさん存在しますが、傑作ギャグ漫画を生み出した雑誌は「りぼん」だけ! 岡田あーみんという伝説のギャグ伝道師、ただひとりしか存在しないのですっっ。
彼女の出現以前に、あそこまで少女達の心を掴んだギャグ漫画家は存在しませんでしたし、それ以後も現れませんでした。そして、これからも……。
まさに空前にして絶後、未曾有の威力とカリスマ性。その人気は少女層に留まらず、クラスの男子達、果ては両親(とくに、働くお父さん)のハートまで射止めてしまう有様。
これから先、あーみん程の才能を持った少女ギャグ作家は永久未来あらわれねぇ(byトータルテンボス)。そう断言してもよいのではないでしょうか。
それぐらい、あーみんの出現は衝撃であり奇跡でした。まさしく少女漫画誌に咲くドクダミの花。リアルタイムで読めた僥倖には感謝するばかりですよ。
てなわけで、今回はまったりとあーみん談義でございます。みんなで彼女の偉業を讃えようではありませんか。ズタ袋に夢をいっぱいつめこんで!?
あーみんがその御姿を民に顕現されたのは、1983年5月号の「りぼん」でした。17歳の衝撃デビューを飾った作品が、あの『お父さんは心配症』。宇多田ヒカルバリの神童ですね。

ほどなく連載がスタート。
愛する娘の典子と、ボーイフレンド北野くんとの仲を心配する父、佐々木光太郎がくりひろげるドタバタコメディ。その心配症は回を重ねるにつれヒートアップし、様々な変態を晒した挙句、少女達に狂気すら教えてくれました。
画太郎のときにも語りましたが、〈ギャグ漫画〉と〈狂気〉は離して語れない蜜な関係。少なすぎると面白さが半減してしまいますが、やりすぎちゃうと作家が狂気にのまれてしまう。甘くて危険な媚薬です。
画太郎と同じく、あーみんもこのサジ加減が絶妙でした。ページが進むにつれ、ほどよい配分で足されていき、読めば読むほど味が染みるジューシーな作品を作ることに成功していました。
一言に狂気と言っても、画太郎のそれは主に〈怒り〉。とにかくキャラが吠え、殴り、暴れ、残虐の限りを尽くしていました。
対して、あーみんの狂気は〈笑い〉。イっちゃった人間の「あはははは」という乾いた笑い声がそこかしこで鳴り響いているのが特徴的です。『ひぐらしのなく頃に』の竜宮レナをひもとかずとも、狂気は笑いと同席であることが判然。怒りを超越した人間の喜劇が、まざまざと写しだされていました。
(狂気が笑い変わる様は、チュートリアルのサイケデリックなネタでも使われてますね)
また、クレイジーのレパートリーも豊富で、光太郎のようなスタンダード行動派の狂気があれば、北野くんのように感化されて狂気に転がるキャラもいる(普段は純粋な青年の北野くんが発狂しちゃう場面はとくに好きでした。その変化の呈、一線を越える瞬間がウマイ!)。他にも、愛らしい暴走で人を惑わす天然キャラの安井さん(光太郎のお見合い相手)、狂気が常設しているクールな執事福永さん、素朴なドジで周囲を破滅へと追い込む運転手さんと、バラエティ。
これは、若い作者の尋常ならざる人間観察力のたまものだといえるでしょう。
コミックスのおまけページでは、よく作者の近況や過去のエピソードがつづられているのですが、そのどれもがチト変態。身の周りの歪みを的確に捉え、ネタにする能力を神から授かっていたのですねぇ。
(また、漫画には作者はおろか、当時の担当や「りぼん」編集長の山田英樹氏が度々登場するのが楽しかった。そういえば画太郎も担当の名前をよくネタにしてましたが、内輪ネタといえば、まず思い出すのは『Dr.スランプ』のDr.マシリト。あの時代は、作者と編集が一丸となって作品を作っている姿勢が見えてよかったなぁ。最近はそういうのあるんでしょうかねぇ)
たたみかけるアヴァンギャルド。めくるめくアブノーマル。読者を飽きさせないキャラクターはいつだって輝いていましたよ。みんなみんな、大好きさ……(BGM ジムノペディNo.1)
そんな『お父さんは心配症』は、ボルテージ最高のまま大団円で最終回を迎えます。
次にはじまったのが、戦国時代を舞台にした『こいつら100%伝説』。時は変われど、やってることはド変態。主人公格である忍者の極丸の、ポーカーフェイスでボケを連発する様は、当時ブームだった2丁目劇場なニオイを感じたもんです(というかダウンタウン的でしたね)。
連載3作目の『ルナティック雑技団』では、絵柄が一変して正統派少女漫画!
内容も、学園の貴公子である天湖森夜くんの家に、かねてからあこがれていた同級生の少女星野夢実が居候するという、ドキドキ同居ラブコメディでした。「あのあーみんが少女漫画を!?」とりぼんっ子は騒然。が、変態はいつもどおりでした。

この作品がまた、よい塩梅でクルッテル(関係ないけど、『お父さん』のおまけページ漫画、『ハートカクテル』のパロディ『ハートガクルッテル』はナイスネーミングDA・YO・NE)。
『お父さん』ではまともなキャラが典子だけという見事にキチガイワールド爆発でしたが、『ルナティック』では半数のキャラが正常。それだけに、マダムゆり子や愛咲ルイや黒川の変態性がトビ抜けていました。
こうして、あーみんは約14年に渡り、怒涛の3部作でりぼんっ子を楽しませてくれたのでした。しかし『ルナティック』終了後、彼女はその姿をパタリと世から消してしまいます……。
断筆の理由については、様々な憶測がネット上に飛び交っていますが、どれもネガティブな話ばかり。未だはっきりしたことがわからず、ファンとしては不安を隠せません。
「再びペンを取ってほしい」とまでは言いませんが、どうか、あなたの漫画に狂わされた人々の想いだけは受け止めてほしい。みんなみんな、あーみんのことを好きなんだぜ……?
ファンサイトで面白いのは、なかじーさんの「実践の記録」です。体を張ってあーみん漫画を再現するという、一風変わったファン活動が展開されています。mixiの「岡田あーみんコミュニティ」で盛り上がっている1コーナーなのです。
どれも名場面ばかりな上に再現率が高く、ありありと当時の記憶を彷彿させる! なので、あーみん作品の名シーンについては、そちらをご参考に。
新たなあーみん漫画を読めなくなって、かれこれもう10年ですが、このようにファンの熱は冷めやらぬばかり。いえ、月日が経つほど禁断症状は高まり、恋しくなる始末なのです。
そこのあなたも近頃の漫画ばかり読んでないで、今宵は古い「りぼん」を引っ張り出してみませんか? そしてあーみんワールドに酔いしれようじゃありませんか。白い壁に「堕天使」って書いて!?