12話で見る、電脳コイルと元ネタ作品のイイ関係『電脳コイル』

『電脳コイル』の12話「ダイチ、発毛ス」が放送されました。


いったい、どこに向かっているのだろう。
電脳コイルは……

非常にカオティックな内容でしたが、過去の様々な名作を連想できる作りとなっており、元ネタ探しの点でも楽しめる回でしたね。

今回の電脳コイルを見て思い浮かんだ作品って何?(Triple3のつれづれ)

記事でも挙げられている、R指定のアメリカアニメ『サウスパーク』
拝見しましたが、たしかにかなり意識して作られているように見受けました。互いの元ネタが同じだけかもしれませんが。


これ1本見るだけで、『電脳コイル』の11話と12話がより深く理解できるので、必見。それは別としても、『サウスパーク』滅茶苦茶おもしれぇし


これまでも『攻殻機動隊』ジブリ作品などの影響を色濃く感じてきた『電脳コイル』ですが、素晴らしいのは、その影響にまったく負い目を感じないところ。

アニメ作品としては、様々な要素の引用もとを全く隠そうとしていないことに驚かされる。

6月16日「少年少女が今必死になれるものとは」(渡辺浩弐の日々是コージ中)


視聴者が健全に元ネタ探しを楽しめる理由は、その堂々とした引用手法と、前例を踏まえた上で、確固たるオリジナル『電脳コイル』を生み出している点にあります。


「水の中でイリーガルを成長させるんだ」
「サウスパークがやってる」
「イリーガルが街を造って、ヤサコを神と崇めるんだ」
「サウスパークがやってる」

今回の話は、以下のような流れを想定し作られていると読みました。

「ダイチ、発毛ス」放送

元ネタ探しの電コイファンが『サウスパーク』82話を視る

『サウスパーク』でも『シンプソンズ』の呪縛をネタに
「もうなんでも『シンプソンズ』がやっちまってんだよ」

「それじゃなくても、もうすべてやりつくされてますよ」

「その『シンプソンズ』のエピソードだって、『トワイライトゾーン』のパクリだしな」

「ほんとに? それじゃ、何か思いついたときにはもう『シンプソンズ』がやってるけど、気にしないでもいいの?」

結論:ネタかぶったぐらいでパクリとか騒ぐな。それ含めて、楽しめ。


……いやー、よっっっくできた流れだな〜。
健全な作品の受け取り方をバッチリ教育しておる。さらに、数あるSF作品、手塚治虫・藤子不二雄作品へとさかのぼる道を示唆しておる。
深ぇ。あまりにも深ぇ回だぜ。考えすぎかもしらんけど。いや、考えすぎか。


先達への敬意が見て取れる作品は、それだけで好感が持てますよね。元ネタのファンはうれしい限りだし。
これからもどんどんやっちゃって、『電脳コイル』。次の発毛は、願わくばの方で。

Q.「キャラクターブック」と「シール」ってどんな内容ですか?『電脳コイル』

 
ネットの噂によると、「デンスケブログパーツ」の訪問回数が4423に達すると、そのユーザーはあっちの世界に連れてゆかれてしまうそうです。

そんな噂はありませんが、先日発売された『電脳コイル』「キャラクターブック」と「シール」を購入してきました。


その感想から、これら商品をどのような人が購入すればいいか、アドバイスしたいと思います。

★電脳コイル キャラクターブック★

「アクセスガイドBOOK」の内容と、かなり重複します。こちらをお持ちの方は、よほどのファンでない限り購入意義がありません。

付加価値としては、すべての漢字に読み仮名がふられています。
・「アクセスガイドBOOK」で漢字に難儀された方は、こちらをオススメします。

・大黒市立第三小学校、6年3組全員の顔が確認できます。
「俺はイサコにもヤサコにも興味ないんだ。たまに現れる、窓から2列目、前から3席目の子が好きなんだ!」という方にはオススメします。

・「メガシ屋とヤサコ家の構造ってどうなってるんだ? 俺もいつかメガシ屋を建てる!」という方にはオススメします。見取り図が載っています。

・OPとEDについて、改めて考えさせられます。
場面ごとに簡単な説明が載っているだけですが、やはり複雑に構成されているのだなと思わされます。
「階段」のOP、「道」のED。そして、どちらでも「こっちを振り向く」デンスケ。この意味は果たして……。


★ふしぎ電脳コイルシール★

・コイル電脳探偵局に入りたい人にオススメします。


貼るところがなかったので、家計簿に貼りましたが。

弟に萌えるお姉さんは好きですか?大好きです!『夕日ロマンス』

もはや電脳コイルファンサイトと化している昨今ですが、久々にマンガレビューです。久々なのに短縮ですみません。
紹介するのは、小説『電脳コイル』の2巻を買いに行ったときに、思わずセーラー買いしてしまった作品です。

セーラー買い。それは内容如何でなく、主人公のセーラー服姿に惚れて買うという、邪道な購入方法。きかっけはなんだっていいよね?


『夕日ロマンス』は、「ファンロード」で連載されていたカトウハルアキの連載漫画です。

主人公は高3女子のユウ。1つ年下の弟ヒロを、バキューンしたいほど溺愛する愚かな姉です。当の弟は、その姉の愛に気づいてるんだかいないんだかのクールな対応。

弟萌えの姉!
市場でメジャーな兄萌えの妹、妹萌えの兄も大好きですが、個人的にベストなのは姉×弟のパターン! 弟にときめいて醜態さらしちゃうバカ姉とか、大好物です。

『夕日ロマンス』は、そんな姉ユウの醜態にひたすら萌えれる作品でした。
中盤には異母妹のトモがライバルとして登場しますが、これといったドラマもトラブルも起こりません。ただ、紅一家の日々と過去がつづられるだけ。

同居物ならではのお風呂でバッタリ☆や、起きたら隣で寝るて姉が!なんて展開もナッシング。けっして地味ではないのに、押し付けがましくもない雰囲気にバッチリとハマってしまいました。
クールな萌えっつーのかな? ラブコメは、こんぐらいの温度が一番親しみやすいですよ。

「イヤ ユウがカワイクないって事はないだろ」

「え?」

「だから 少なくとも徳川家将軍よりはカワイイだろって」


(01. 夕日ロマンス)

こーゆーなんでもないノリが好きだ! 内容のない会話が!

このノリとキャラクター造詣は、Yahoo!コミックで確認できますので要チェック! つーか、ソフトバンクってマンガ産業もやってたのね。WEBコミック誌ってまったく関心なかったけど、あなどれないなぁ。

現在連載中の「ヒャッコ」も面白そうです。そしてやっぱり、制服がかわいいぜ
とりあえずご一読をオススメ。WEBで、ザックリした線と躍動感あふれるキャラに惚れたら、単行本へ! 1巻完結と、読みやすいトコロもすすめやすいトコロだ。

ちなみに、姉ユウの着ている黒セーラーは改造制服です。う〜ん、作者の制服愛がそこはかとなく感じられる設定だぁ。

「11話以外で見る大黒市の水イリーガル」想像・妄想・暴走『電脳コイル』第2.6弾

『電脳コイル』11話「沈没!大黒市」
玉子がコイル探偵局No.2だと判明したことより、欲求不満らしい姿が露見された方がショックでした。イリーガルに相手にされなかったからって、悔しがるなよ。精通もしてない(予想)甥ッ子の尻ばかり追いかけてるからだ、オバハン。


最近は絵板でコイル絵の日々

ダイチ……・゚・(ノД`)・゚・


以下、例によってネタバレ含みの妄想です。

「さかさま世界の補足」想像・妄想・暴走『電脳コイル』第2.5弾

『電脳コイル』記事ばかりで、すみません。マンガレビューもやりたくてしょうがないのですが、ちょっと落ち着いてからになりそうです。アタシの仕事とコイル熱がね……。


電脳世界で性格が正反対になられたイサコ様

さて、前回書いた妄想コイルですが、新たな情報をテンプレまとめ@wikimixiのコミュニティで得たので、補足して軌道修正をはかりたいと思います。まぁ、元よりアタシの妄想は穴だらけなのですが。だからこそ妄想ですし。うむむ。


10話の、ヤサコと4423が出会った回想シーン。
ふたりがいる階段状の鳥居の場所を、今は壊された神社(3話とか)か、ビルの中に埋もれている(OP)場所だと思っていたのですが、どうやら現実の大黒市でなく、あっちの世界(電脳世界)の可能性が大きいようです。


★ヤサコの歯★


左はデンスケと初対面したときのヤサコ(1話)。右は4423と遭遇したときのヤサコ(10話)です。
どちらも喪服姿なので時間経過はあまりないはずですが、歯抜けの位置が左右違います
これはどういうことでしょう。

左右反対が気になる場面は、他にもあります。


★下駄箱とピンク電話★


左はOPの下駄箱、右は4話の下駄箱です。開きが左右逆になっていますね。


また、ハラケンが4423にダイヤルしたピンク電話は、受話器のコードが逆でした。
なぜ、こんなにも左右反対のものが多いのでしょう。


日本古来には「あの世は、この世とは反対」という思想があったそうです。左右反対現象は、あっちの世界の証明、電脳空間であることを表わしているのかもしれません。
カンナのパスワードも、上下がさかさまでしたし。


(ただ、ヤサコの歯は逆なのにデンスケの模様は普通だったり、受話器のコードは逆なのにダイヤル部分は普通だったりと、どんな基準で反対になるのかはわかりまません)


4423の出会った場所があっちの世界だったとすると、なぜヤサコはそんな場所にいたのでしょう。


★デンスケの南京錠★


ヤサコがはじめて見たデンスケは、首輪をしていませんでした。迷子になったきも同様です。では、今の首輪はいつ付けられたのでしょう。


やはり、気になるのは南京錠の鍵穴です。

205 名前:風の谷の名無しさん@実況は実況板で[sage] 投稿日:2007/07/15(日) 01:19:10 ID:XAYeeBwf

デンスケにはおじいちゃんが仕込んだ隠し機能があってあっちの世界への道順を知っている
で、うっかりあっちの世界にはまり込んでしまったんだけど
4423が見つけてもう一度こんなことがないようにその機能を鍵で封印した
デンスケの鍵はそこで付けられた

デンスケの鍵(電脳コイルテンプレまとめ@wiki)

ものすごくありそうです。
あっちの世界からデンスケと共に帰されたヤサコが、忘れないために絵日記に鍵穴と「4423」を書いたのかもしれませんね。

また、大黒市には“鳥居がたくさん並ぶ神社は存在していない”ため、幼いヤサコが4423と出会った神社は電脳空間であり、そのときヤサコは迷子になっていたことを考えると、神隠しにあっていた=現実世界から消失していたと推測することも出来るのではないでしょうか。

電脳コイル 第10話「はら☆たま」(BWSのダイアリー)

というBWSさんの推察が当たっていそうです。


下駄箱が逆なのも、学校が電脳世界に限りなく近い場所だからかもしれません。
9話で、職員室に入ったはずのハラケンが再び廊下に立っていたのも、あっちの世界への扉を開けてしまったから

これらはすでにOPで示唆されていたのですね。ミチコさんの存在自体、小学校と大きく関わるものですし。古来より、学校は怪談の宝庫と決まっておる。


これらの情報を踏まえた上で、また妄想コイルをたくましくしたいと思います。ま、ただの作画ミスの可能性も、なきにしもあらずですが。


鏡なのにボタン向きがそのまま。
はっ、まさかこの鏡も電脳世界か!?


参考サイト
電脳コイルテンプレまとめ@wiki
電脳コイルコミュニティ(mixi)

「10話で見るコイル相関図」想像・妄想・暴走『電脳コイル』第2弾

多忙中につき、デスクトップを「イサコ様の見下し壁紙」に変更しました。


仕事をさぼってニコニコ動画なんぞを見てると、「さからうのか……」とすごまれ、両手が文字化けするというプログラム付き壁紙です。ああ、イサコ様、もっと罰を。


さて、『電脳コイル』10話「カンナの日記」も素晴らしかったですね。というか、素晴らしくない回がない。果たして、このまま最終回までもつのでしょうか。あまりのハイクオリティさに逆に不安です。

ストーリーは着実に進み、あらたな情報と謎が増えました。
性懲りもなく、また大妄想を大暴走させたくなりました。例によって小説やガイドブックのネタバレも含まれますので、OKの方のみお付き合いくださいませ。

ぶしつけなお願いを申し上げます罪をお許し下さい『絶望先生』『グレンラガン』

アニメ『さよなら絶望先生』は、久々に〈和〉の配色と柄を全面に出した作品でワクワクしてます。これだよこれ、この色彩が日本の日本たるアニメだよ。再び見たかったのだよ、小梅ちゃんの世界観。最近はデジタル彩色チカチカしすぎのアニメが多いよ。

内容も線も原作に忠実で面白かったですね。黒板ネタとアシスタントネタは、もうちょっと控えた方がバランスいいかと思いましたが。
EDもステキ。いーよー、暗黒文学と絶望少女な歌劇団。


しかし、たまごまごさんもおっしゃっていたように、心の底から人間椅子に主題歌やってほしかった……。

オーケンは好きなんだが、大好きなんだが、アニメソングを歌いすぎてる。
絶望先生なんて大正浪漫ぽいし、古典文学ぽいし、どっちが合ってるかっつったらオーケンより人間椅子だろうさ。冒険心あふれるOPなのに、漫画ファンに定評のあるトラウマロッカーに頼る保身に絶望した! 安牌に走るな!

そろそろ漫画・アニメカルチャーから、人間椅子というバンドに焦点をあててもいい時期ではありませんか? まだですか?

第5期『ゲゲゲの鬼太郎』でも歌えなかったし(ネズミ男コスプレのパイオニアなのに!)、『無限の住人』はアニメ化しないだろうし(漫画がうまくまとまってれば……)。『絶望先生』という稀な相性の作品を逃した今、次に機会が訪れるのはいつのことやら。

『地獄少女』に第3期があるなら、どうですか? スタジオディーンさん。


――まぁ、青森のブラックサバス話は置いといて(こんなこと本気で言ってるのはたまごまごさんとアタシだけだろうし)、今年の夏は良作アニメが多くて大変ですねぇ。
『エヴァンゲリオン』以降に視たアニメといえば『夢のクレヨン王国』『涼宮ハルヒの憂鬱』だけだったのに、まるで中学生に戻ったように毎週アニメをチェックしている自分がいますよ。

中でも熱血たくましいのが『天元突破グレンラガン』。クオリティと盛り上がりが天元突破してます。

アタシにとってGAINAXといえば、イコール「庵野監督」だったのですが、時代はとっくに交代してたのですね。『グレンラガン』の前にも、『フリクリ』『トップをねらえ2!』という傑作アニメが世に出てましたが、OVAだったので今イチ実感が湧かず。やっぱTVアニメだよね。熱いぜ、ガイナ魂。


京アニの『ハルヒ』や『らき☆すた』は、子供よりも大人が熱中する、ノスタルジーで琴線はじかれるアニメだったと思うのですが、『天元突破グレンラガン』や『電脳コイル』はそうじゃない
アタシ達が15年経っても尚『ナディア』を熱く語れるように、今の子供達は15年後、『グレンラガン』や『コイル』について熱く語っているのではないでしょうか。そんな気がします。そんな未来を望みます。


ちょっちフュージョン。

あ、たまごまごごはんさんとこで「電脳コイル談話」やらせてもらいました。妄想の糸をくるぐる巻いて。

気になる「電脳コイル」の謎を考えてみる。妄想電脳コイル談話(9話まで)前編
気になる「電脳コイル」の謎を考えてみる。妄想電脳コイル談話(9話まで)後編

やっぱ謎は考察してるときが一番面白い。解答は見たいような見たくないような。皆さんも今のうちに、妄想するだけしちゃいましょう。謎解きの時間は短く、儚いものですから。

『ナディア』から放たれたもの。そして『電脳コイル』へ

イサコ様に吸い込まれ隊、結合し隊『電脳コイル』&『ちゃお電脳コイル』

ジャージとブルマは小豆色しか認めません。ゆすら榛梧です。

『電脳コイル』は今回も面白かったですね。9話「あっちのミチコさん」
大黒市立第三小学校の女子の体操着が、ブルマでなく短パンなのは残念というより安心でした。うんうん、それぐらいの露出が丁度いい。今や2次元上の萌えアイテムでしかなくなってしまったブルマを、『電脳コイル』の子供達がはく必要なんてないものね。うんうん。

イサコ様の体操着姿が見れなかったのは残念の極みですが――。


ふたり仲良くメガビー練習の図

今回のテーマは、怪談。ホラー全開でした。怖い話のスタンバイをしてなかったので、滅茶苦茶ビビリましたよ。あんなのを深夜の学校で聞いたら軽く死ねる。大黒市カイダン伝説とはこのことか。

また、いくつかの謎が明かされる回でもありましたね。たくましくしていた妄想がいきなり破綻をきたしたので、頭で構築しなおすのが大変でした。これからもブチ壊して、イサコ様。

そのイサコ様は楽しい合宿にも参加せず、ただただエロイことをなさってました。

男の子目線で見る「電脳コイル」の女の子。(たまごまごごはん)
電脳コイル 第9話「あっちのミチコさん」(BWSのダイアリー)

鍵ではなかったですけど、こんなにも早くインサートシーンが見れるなんて。「結合しなさい」って、んなモロな。


『電脳コイル』のスゴイことのひとつに、「エロが自然で上品」というのがあると思います。
イサコ様のふとももや、ラムネ飲水、足を開け、結合。どれも媚びがなく、物語の展開上自然です。
パンチラや露出に走らずに、小学生のエロスをここまで引き出すなんて、あな恐ろしや。NHKで、こんな高等エロやっていいの!? いけないオトナは見ててハラハラドキドキするばかりです。

今回の結合シーンなどは、やはり小学生にとってはヰタ・セクスアリスになるのでしょうか。怪獣と戦うウルトラマンのシーンがヰタ・セクスアリスになるように。まったく、良くできた教育番組だぜ。


――エロはさておき、今発売中の「ちゃお8月号」には、別冊ふろくで『電脳コイル』のコミックスが付いてきます。
もちろん、買ってきました。漫画家は久世みずきさん。

「きゃああああ ちこくーーーっっ」

そう叫びながら学校へ走るのは、転校初日の主人公こと小此木優子

そんなお約束ではじまる漫画版『電脳コイル』は、アニメとはまったく違うストーリーで展開し、新鮮でした。小説版とアニメ版が別作品であるように、こちらも別物として作られているようです。

別物ながら、短いページ数でアニメ版の話をうまくまとめていたりと、違和感はほぼナシ。電脳アイテムの種類に物足りなさを感じる本放送と違い、オリジナルの電脳グッズやペットが出てくるのも、漫画版の魅力です。特に、「女体盛り」ならぬ「オヤジ盛り」のエピソードは、是非ともアニメでも採用して欲しいネタだ。イジるところをわきまえてるよ、作者。
(アニメ11話あたりのネタバレも、ありそうな感じですが)

登校中に出会った乱暴なアイツが、自分と同じ日に転入する女の子だったなんて!

……と、これまた王道的な出会いをするヤサコとイサコ。逆にイイ。少女漫画の方が主人公らしいね、ヤサコ。アニメではどーにも影が薄いし。
あと、ハラケンはやっぱりヤサコの騎士(ナイト)でした。フミエはオヤジに対してツンデレ。ダイチの電脳攻撃は「ダイチスペシャルアタック!!」だ!


少女漫画を愛でる方なら、読んで損はないと思います。ふたりの関係にドキドキしちゃうよ! かわいくて死ねるよ!

第24回 召しませ!セーラー服でみる百合感情『乙女ケーキ』

只今〈ジャンプ的3大ラブコメ月間〉なんですけど、もうちょいお待ちを。今回は激しく琴線を揺さぶられ、ジャケ買いしちゃった作品をレビューします。


タカハシマコ『乙女ケーキ』
「百合姉妹」「百合姫」に掲載された読みきり9本と、書き下ろし1本を収めた短編集です。

とにもかくにも、装丁とタイトルが秀逸すぎる
モノクロの少女とピンクの下地が、触れれば壊れるような少女性を醸し鎮座ましましてる表紙。「乙女」+「ケーキ」という、漢字とカナの甘い組み合わせ!

自分は、これまで一度も百合モノを読んだことがない未熟者なのですが、これは躊躇せず買いました。なんとおそろしい吸引力。話題になるのもうなずけます。

世界に 女の子は
私だけだと思ってたんだ


―――「あかいかさ、しろいかさ」

作者があとがきで描いてたように、アタシもてっきりエロありかと思ってましたよ、百合姉妹。(タカハシマコはワニマガジンの『冷たいお菓子』しか読んだことなかったし)
開けてみたらば、エロなど皆無。そこらの少女誌より、よっぽど清らかな聖域が広がっておりました。紳士淑女も安心してお楽しみいただけます。

なのに、ストイックを徹底すればするほど際立ってしまうエロス。隠すごとに、にじみ出る艶やかさ。え、えっちぃです。
この矛盾する法則は、百合作品の特徴なのかもしれません。

・同年代の少年に比べて少女の方が性的イメージを喚起させやすい。
 しかし同時に性的イメージを消失した記号ともなり得る。


「百合的作品」群から見た少女幻想と、ネバーランド住人たち。(たまごまごごはん)

たまごまごさんのまとめられた、「なぜ少女イメージが際立って浮き彫りにされるのか説」のひとつです(こちらは、2次元少女のアンビバレンツな魅力を的確に説明されてて、必読モノ)。
この定義は、そっくりそのまま〈セーラー服〉の定義にも当てはまるとアタシは考えます。

もってけ!セーラーふく!

百合未経験のアタシを、ジャケ買いするに至らしめたのは、秀逸なタイトルとカラーリング以上に、セーラー服の力が大きい
表紙を飾る、4人のセーラー少女。3度のメシよりセーラーが大好物なアタシですから、この儚い少女群には惹かれざるを得ません。

――セーラー服。
それは永遠の憧憬。処女性のシンボル。
たまごまごさんが挙げた、生と死、安定と不安定、主体と客体、現実と非現実、すべてのファクターを持ち合わせた魔法の衣が、セーラー服です。

じゃ、ブレザーはどうなんだって?
ブレザーにはセーラーより、生と現実、あと即物的なの比重が大きい気がします。セーラーは幻想的で、ブレザーは現実的。どちらも実際に制服としてあるのに、そんなイメージありませんか?

『乙女ケーキ』収録の漫画には、その制服イメージが、絶妙な采配で配置されています。セーラー服も、ブレザーもかわいい。小学生の制服もかわいい。必見です。


とくに、セーラーのリボンをほどこうとする図が、たまらなく好きだ。ヘタに露出してる絵より、ずっとエロイ。淫靡。
リボンひとつで、何故こうも卑猥に見えるか? それは、百合を代表する作品『マリア様がみてる』の名セリフから考察できます。

「タイが曲がっていてよ」

お姉さまが、妹の制服のタイを直す、崇高な例の儀式ですね。この一連の動作を、こまかく分析してみましょう。

セーラーのタイが曲がっている=幻想的少女性・処女性の乱れ、崩壊の兆し

お姉さまがそれを直す=処女性を維持させる、他人の性の象徴に直に触れる

「あなたの処女性を独占する」「わたしの処女性を支配される」

友情よりも深い姉妹関係のあらわれ


……どうですか。何気ない所作ひとつに、これだけのエロエロな暗喩がつまっているのです(って、読んだことないんですけど)。

以前行われた、たまごまごさんの企画《ドキドキ男対決》には、「ネクタイをゆるめる仕草にドキドキする」という声が、アタシも含め複数挙げられていました。
制服のリボンやタイも、男性の「フォーマルon←→off」にトキメク原理と同じです。且つ、こちらは「処女性off」を、他人の手が「on」へと押し直すのですから、関係は発展しています。
「不慣れな手で夫のネクタイをしめる新妻」の図に似ながら、背徳な香りが加わってたまりませんね。

セーラー服を脱がさないで!


……っと、制服の話ばかりして、肝心のストーリーについて語ってませんでした。各読みきりについては、こちらの記事が詳しいです。

乙女ケーキ / タカハシマコ(何処かの誰かの何事か with Ctrl+Aが嫌い)

その中の「タイガーリリー」については、たまごまごさんの記事をご参考に。高田文子「田辺のつる」がお好きな方にオススメです。

タカハシマコ「タイガーリリー」の、終わらない少女感覚(たまごまごごはん)

「私のこと好きなんて言って
 だから私になろうっての!?
 そんなのただの自己愛じゃない!!」


―――「ショートカット」

「百合漫画には興味がない」という方へ。
もしアナタが少女漫画を好きな人なら、そんな先入観は捨てて、お読みになった方がよろしいでしょう。タカハシマコの描く「百合的感情」は、普遍的な少女の感情です。掲載誌が「百合姉妹」でなく「花とゆめ」だったとしても、なんら違和感がない。百合漫画の感情と少女漫画の感情は、線引きできないフワフワした綿アメのようなものなのです。

その感情は百合-乙女ケーキ(真・業魔殿書庫)

アタシはこの漫画に出会えたことで、百合ジャンルに対する不可侵なイメージが払拭されました。
百合は誰の中にも存在する。女の子の中にはもちろん、男の子の中の、アニマ的なものにも。男も女も、かわいい女の子が好きでしょ? なら、ご賞味あれ!

「キャー!! 泉ちゃん! 見て!!
 かわいいいい❤ฺ」

かわいいのはお前だ


―――「ぬいぐるみのはらわた」

甘美なその味はアナタの心を侵食し、支配することでしょう。乙女ケーキ、それは蜜の味、毒の味。

special thanks たまごまごさん

乙女ケーキ 「女の子と女の子って普通の恋愛より難しい 恋する乙女の複雑な気持ち。」(オタロードBlog )

「イサコ様とヤサコの未来予想図」想像・妄想・暴走『電脳コイル』

浴衣のトキメキを思い出させてくれた回でしたね。『電脳コイル』の第8話「夏祭り、そして果たし合い」
ウブい、ウブいよ。そろいもそろって浴衣姿の女子にズキューンされる男子ども。そんなおまえらに、こっちがズキューンだって!


フミエもかわいい、ヤサコもかわいい。そして、いきなり株を上げてきたの脇役のアイコもかわいい。
アイコはとてもわかっているキャラで、2組の幼いカップルのために、あれこれ気を利かせてくれます。オトナすぎる。
イマドキのアニメには珍しく発育の悪いヤサコやフミエやイサコとも違い、胸のふくらみもオトナ……。こいつだけははじまっとるな、生理(最低だ)。

恐怖政治で黒客クラブを支配してきたイサコ様も、さすがに畏怖だけでは下僕を掌握しきれないと判断し、色気作戦を発動されました。今回の浴衣&ウェーブヘアは、それです。もうひとつの陽動作戦。
私服パターンがひとつしかないイサコ様が、何の魂胆もナシに浴衣サービスなどされるわけありません。「バカどもにはちょうどいい目くらましだ」といったところでしょう。


んが、あっさりと見せ場をダイチに持っていかれるイサコ様。あ、あれ?
今週のヒロインは、他の誰でもないダイチでした。そりゃー、女王様もお怒りですよ。拷問部屋行きですよ。
恋心と闘志の板ばさみに苦しめられるダイチの、なんと可愛いこと! 六尺ふんどし姿も披露しちゃって、大サービスでしたね。

『電脳コイル』の魅力は、子供アニメとして気軽に楽しめる一方で、オトナが推理するのにも十分な内容であるところだと思います。
「わかる」の幅が、あまりにも広い。見てるだけでも面白いし、イサコ様ハァハァだけでも満足だし、考察しても奥深ぇ。何重にも作りこまれてるぜ、くるぐるコイル。

BWSさんの考察に影響され、アタシも想像と妄想の暴走を書きつらねてみました。いろんなところから拾ってきた情報の詰め合わせでもあります。
ネタバレと虚言に耐えられる方だけ、どうぞお進みください。

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