《冬コミ》パンツを握りしめながら2007年の漫画界を振りかえって
たかすぃさんが夏に出した同人誌「ぱんつ解体新書」は、冬コミでも購入できます。
しかも「ぱんつ解体新書・付録」のおまけ付きだ! パンツ絵やパンツコラムの詰まった、おいしい16P。買いそびれた方は、この機会にゲットしちゃいましょう。

ゆすらは今回も、コラム内の漫画トレスとパンツ絵でお手伝いさせていただきました。とどまることを知らないたかすぃさんのパンツ道、どうぞご確認ください。
また、ゴルゴさんと山田さんの新刊「ゴルカム2007 冬の祭典」でも、たかすぃさんのコラムでお手伝いをしてます。コーナー〈2007年漫画BEST10〉のアンケートにも参加してますので、よければご覧くださいませ。

漫画界の2007年を総括する、パワフルな内容とボリュームになっているようです。
(パンツ本はゴルカムさんのブースにも委託されてるので、両方欲しい方は12月31日(月) 西 れ-72b「ゴルカム」に向かおう!)
……と、行けない冬コミの宣伝しているアタシは、いまだ仕事納めができておらず。クリスマスには終わってるはずの原稿が、何故。こ、このままじゃ年越せないぃぃ。
しかも「ぱんつ解体新書・付録」のおまけ付きだ! パンツ絵やパンツコラムの詰まった、おいしい16P。買いそびれた方は、この機会にゲットしちゃいましょう。

ゆすらは今回も、コラム内の漫画トレスとパンツ絵でお手伝いさせていただきました。とどまることを知らないたかすぃさんのパンツ道、どうぞご確認ください。
また、ゴルゴさんと山田さんの新刊「ゴルカム2007 冬の祭典」でも、たかすぃさんのコラムでお手伝いをしてます。コーナー〈2007年漫画BEST10〉のアンケートにも参加してますので、よければご覧くださいませ。

漫画界の2007年を総括する、パワフルな内容とボリュームになっているようです。
(パンツ本はゴルカムさんのブースにも委託されてるので、両方欲しい方は12月31日(月) 西 れ-72b「ゴルカム」に向かおう!)
……と、行けない冬コミの宣伝しているアタシは、いまだ仕事納めができておらず。クリスマスには終わってるはずの原稿が、何故。こ、このままじゃ年越せないぃぃ。
《エロマンガ10》〜女が抜けるエロ漫画よ、もっと増えろ!〜
《コアに行こう エロマンガ10》に参加です。
エロスを感じた漫画BEST10を発表するという、だんげさん主催の企画です。
今回の催しに何人の女性が参加されてるのかわかりませんが、やはり、男性のBEST10より女性のBEST10の方が気になります。一応、腐っても女なので。
約10年間、多少なりともエロ漫画に触れてみてわかったのは、自分の快感を揺さぶる漫画の作者は、女性である場合が多いということ。
決定的な差異はうまく説明できないんですけど、男性漫画家と女性漫画家のエロは、違う。女性読者の性感帯を刺激するのは、やはり勝手知ったる同性のが有利。一概にエロ漫画といっても、そのメタGスポットがあるかないかで大違いだ!
男性が読む上では必要ないかもしれませんが、女性読者にとって、これは重要で切実な問題なのですよ(もちろん同じ女といえど、好みのプレイは違いますが)。
てなわけで、10作品のうち、(たぶん)5作品が女性漫画家作になりました。近年、女性エロ漫画家は増える傾向にありますが、これからの活躍にも期待大だ!
【1】米倉けんご『ピンクスナイパー』〜女性上位エロ〜
もう、ダントツで気持ちいいエロを描いてくれる漫画家さん。おかげ様でいろいろ開発されました。当初は男性が描いてると思い込んでたので(名前が男名だし)、女性と知ったときには腰が抜けるほどビックリしたんですが……よくよく見れば、納得。これは間違いなく、女性の描かれるエロでした。
アタシが唯一サイン会に行った漫画家さんでもあります。やっぱり、参加者の半分は女性でした。
『ピンクスナイパー』は、保険医の桜井春菜が、エリート新入生の新葉清春をオモチャにエロエロしまくる物語です。コミカル&アップテンポで安定され、たいへん読みやすい1冊。楽しくエロスを頂戴できます。
時期により絵柄が変わる米倉先生ですが、個人的には『エヴァーグリーン』『ピンクスナイパー』『イエローハーツ』1巻の頃が好き。エロ度もピカイチですよ。
【2】いぬぶろ『いぬみみずかん』〜犬耳ロリ盛りだくさん〜
ここまでキュートで端整なエロ漫画を、アタシは他に知らない。どのページをめくっても「キャワイィィ!」の悲鳴。素でもかわいい女の子が、全員犬耳のオプション付き! しかも耳や尻尾は性感帯とくりゃ! 贅沢すぎる図鑑となっております。
主人公は、さえないメガネ男子の山河三夏くん。童貞学生。たくさんのエッチな犬耳娘と出会うのに、彼はことごとくSEXできません。そんな三夏くんの空回りぶりも愉快なこの作品。愛でるように読みふけることができます。
【3】朔ユキ蔵『少女、ギターを弾く』〜膣内宇宙へようこそ〜
もうエロっちゅーか、狂気。パッション。
快楽の道をひとり爆走してます、全裸の女が深夜に。
朔ユキ蔵先生独特の、ズレたセンスが迸る連載作。セックスとギターって、あまり結びつきそうもないんですが、実はギターほどエロイ楽器もないんですよ! 弦をかき鳴らすところって、ちょうど股間の位置にくるじゃないですか。ギタリストなんぞ、みな公然オナニストですよ。アタシは恍惚とギターを弾くミュージシャンが大好きです!
また朔ユキ蔵先生の漫画には、女性が膣口を広げて人に見せつけるシーンが頻繁に登場します。その膣内ブラックホールの描写も、素晴らしい。女性ならではの内的宇宙が展開してます。
ま、例によって女性漫画家と知ったのは、だいぶあとなんですが。そして未完……もう完結はしませんよね?
【4】関谷あさみ『おとなになるまえに』〜黒髪ショートの女の子〜
かわいい女の子が、かわいいままにSEXされる短編集。感じてる顔もかわいいよ!
エッチのときに顔が崩れないかというのも、個人的に大事なポイント。女の子の崩壊した顔を平気で描いてる漫画を見ると、軽くヒクわ。女の子はあくまでかわいく、エロく。『おとなになるまえに』に出てくる女の子のエロ顔は、目に涙をいっぱいためてるけどキューティクルです。
やや暗いけど、優しく。切ないけど、重すぎない。ソフトな絵の印象どおり、ソフトに読めるストーリーもいいですね。
【5】宮内由香『恋愛賛歌』〜性が主題の少女漫画〜
これはエロ漫画じゃない。少女漫画だ。
一般の少女漫画は当然、そのターゲット層の低さ故に明確な性描写ができません。最近はその分野に進化した少女漫画も増えましたが、なぜか「Cheese!」などという曲がった方向に。『恋愛賛歌』は、恋や友情に悩む少女が、等身大のまま性について悩んでいます。その青さが、至らなさが胸にくる。
特にイイのが、女友達がみんな経験済みと知り、焦って気持ちも確かめないまま、幼なじみの男子とホテルに行ってしまう短編「成長期〜真・歩〜」。望んで交わったはずなのに、ふたりとも傷付いてしまうのが印象的です。
【6】SABE『阿佐谷腐れ酢学園』〜変態ブルマの異空間〜
SABE先生は、エロさえあれば何やってもいいだろ精神っつーか、エロを逆手に人間の暗黒面をサラリと描くのがうまい人です。エロ度は極端に低いんだけど。
『阿佐谷腐れ酢学園』も「快楽天」というエロ漫画誌で8年も連載されながら、ビックリするほどエロくありませんでした。主人公は見目麗しいブルマ少女達だというのに。行われる性交はほとんど、ペンギン、狸、鹿というケモノばかり。たまに裸が出たと思うと、男。あるいは、脱糞。……まったくもって残念です。
残念なのに魅了されちゃう、SABEワールドの不思議さたるや。多くの人がスルーする分野を、端麗な絵で淡々と描く様には思わず憧れちゃいます。中身は最低なのに。ほんと、ブルマ少女はキレイなんですけど!
【7】町田ひらく『卒業式は裸で』〜ロリコンは犯罪です〜
エロ漫画をちゃんと読みだしたきっかけは、町田ひらくでした。
巷では溢れる一方のロリ漫画ですが、それらがタブーであるという現実を突きつけ続けている漫画家は、町田先生ぐらいじゃないのかしら。
ハッピーでラブな他のロリ作品が、一瞬で消し飛んでしまう重さと痛さ。少女を狙う男は死すら生ぬるいほどのゲス野郎ばかりで、組み伏せられる少女は何もできず、目で相手を責め続けるばかり。町田少女の瞳には、常に憂いと痛みが宿っている。
『卒業式は裸で』は初期の連作で、数ある重い町田作品に比べれば、読みやすい方です。そして残酷なのに、恍惚しちゃう性描写。かよわい少女が犯されるシーンは、女が見ても気持ちいいんだ。感じちゃうんだ。
町田ひらくは、エロもまた最強。毎度、ごめんなさいごめんなさいと心でつぶやきながら読んでしまいます。
【8】雨がっぱ少女群『小指でかきまぜて』〜純ロリの超新星〜
「LO」は読んでなかったんですが、期待の新鋭ロリ作家ということで単行本を購入。惚れちゃいました。
圧倒的な筆致、かわいくも儚げな少女達。町田ひらく的世界観に近いけど、痛々しさや罪悪感はあまりなく、丁寧なラブ&ピースに包まれているため、安心して興奮することができます。
『小指でかきまぜて』は、作者の初単行本にあたる短編集なんですが、コミカルな作品にも軽やかな知性があふれていて、頼もしい。もはや成長する部分が見当たらないほど、完成された新人さんです。
【9】OKAMA『華札』〜天然古色カラーの日本昔話〜
「快楽天」で連載されていたフルカラー漫画。少女に化けた狐と、少女を追い求める青年の旅を描いた作品です。
OKAMA先生といえば斬新なデザインで有名ですが、この作品は時代物ということで、OKAMAらしい造形は出てきません。変わりに、思う存分OKAMA色彩を堪能することができます。そのカラーのすごいのなんの。本当に漫画? 映画のフィルムコミックじゃないの? と見間違うぐらい、壮大で美麗な世界。
で、肝心のエロはというと、アート。抜けるとか抜けないとかいう次元じゃなくなってる。ただ、OKAMAカラーを眺めてるだけで悦楽。どうでもよくなってしまうのです。
女の子がかわいいのは当然だけど、男の子も負けずにかわいい。チンコが青いのがポイントです。青チンコがエロくてイイのだよ。
【10】田亀源五郎『PRIDE』〜ハードゲイの神〜
これはもう別格というか、殿堂入りというか。いわゆるエロ漫画ではないんだけど、とにかくヤラレちゃったので、挙げずにはいられません。
田亀源五郎先生といえば、ゲイ漫画界の重鎮です。同時にSM漫画の大御所でもあります。『PRIDE』も例に漏れず、屈強な男どもの愛、とりわけSMプレイの描写がエゲツナくてんこ盛り。そのプレイのハードさたるや! まるで別惑星に放り込まれたごとく、未知の感覚・価値観に打ちのめされます。
「女が抜けるエロ、女の快楽スポットを突いた漫画」を求めるアタシが、なぜ娘ッ子のひとりも出てこない、むくつけき男の狂乱にハマれるのか。それはもう、田亀先生のSMスピリッツの神々しさ故! 一方的な陵辱とか鬼畜とかは基本的に受け付けないんですが、これは根底にラブがあるから大丈夫☆ てか、愛の偉大さにメロメロ☆ 感動すらするよ!
甘いラブコメ好きの人は、むしろ読むべき。ハードゲイなんて臆するな! 老若男女も突撃しろ!
実際、女子の友達にこの漫画を貸したら、「オナニーしたおした」というコメントつきで返ってきました。これは歴とした「女も抜けるエロマンガ」です! 読んだら、誰しもがスレイブ志願者になっちゃうよ!
……とはいえ、やはりガッチリ系熊野郎好きの人のがオススメしやすいかな。男の胸毛とか、ケツ毛が好きなアナタに。
――以上、10作品。不勉強ながら、こんな按配です。
他に「これは女が抜ける!」とい漫画がありましたら、どうぞお教えくださいな。ああ、鳴子ハナハルの単行本が出てたら入れてるんだけどなー(という人は多いはず)。
米倉けんご,ピンクスナイパー,女性上位,コアマガジン,コミックメガストア
いぬぶろ,いぬみみずかん,犬耳ロリ,ワニマガジン,快楽天
朔ユキ蔵,少女、ギターを弾く,膣内宇宙,ワニマガジン,快楽天
関谷あさみ,おとなになるまえに,黒髪ショートロリ,茜新社,?
宮内由香,恋愛賛歌,少女漫画,茜新社,?
SABE,阿佐谷腐れ酢学園,変態ブルマ,ワニマガジン,快楽天
町田ひらく,卒業式は裸で,痛ロリ,一水社,?
雨がっぱ少女群,小指でかきまぜて,純ロリ,茜新社,LO
OKAMA,華札,昔話エロ,ワニマガジン,快楽天
田亀源五郎,PRIDE,ハードゲイ,古川書房,G-men
エロスを感じた漫画BEST10を発表するという、だんげさん主催の企画です。
今回の催しに何人の女性が参加されてるのかわかりませんが、やはり、男性のBEST10より女性のBEST10の方が気になります。一応、腐っても女なので。
約10年間、多少なりともエロ漫画に触れてみてわかったのは、自分の快感を揺さぶる漫画の作者は、女性である場合が多いということ。
決定的な差異はうまく説明できないんですけど、男性漫画家と女性漫画家のエロは、違う。女性読者の性感帯を刺激するのは、やはり勝手知ったる同性のが有利。一概にエロ漫画といっても、そのメタGスポットがあるかないかで大違いだ!
男性が読む上では必要ないかもしれませんが、女性読者にとって、これは重要で切実な問題なのですよ(もちろん同じ女といえど、好みのプレイは違いますが)。
てなわけで、10作品のうち、(たぶん)5作品が女性漫画家作になりました。近年、女性エロ漫画家は増える傾向にありますが、これからの活躍にも期待大だ!
【1】米倉けんご『ピンクスナイパー』〜女性上位エロ〜
もう、ダントツで気持ちいいエロを描いてくれる漫画家さん。おかげ様でいろいろ開発されました。当初は男性が描いてると思い込んでたので(名前が男名だし)、女性と知ったときには腰が抜けるほどビックリしたんですが……よくよく見れば、納得。これは間違いなく、女性の描かれるエロでした。
アタシが唯一サイン会に行った漫画家さんでもあります。やっぱり、参加者の半分は女性でした。
『ピンクスナイパー』は、保険医の桜井春菜が、エリート新入生の新葉清春をオモチャにエロエロしまくる物語です。コミカル&アップテンポで安定され、たいへん読みやすい1冊。楽しくエロスを頂戴できます。
時期により絵柄が変わる米倉先生ですが、個人的には『エヴァーグリーン』『ピンクスナイパー』『イエローハーツ』1巻の頃が好き。エロ度もピカイチですよ。
【2】いぬぶろ『いぬみみずかん』〜犬耳ロリ盛りだくさん〜
ここまでキュートで端整なエロ漫画を、アタシは他に知らない。どのページをめくっても「キャワイィィ!」の悲鳴。素でもかわいい女の子が、全員犬耳のオプション付き! しかも耳や尻尾は性感帯とくりゃ! 贅沢すぎる図鑑となっております。
主人公は、さえないメガネ男子の山河三夏くん。童貞学生。たくさんのエッチな犬耳娘と出会うのに、彼はことごとくSEXできません。そんな三夏くんの空回りぶりも愉快なこの作品。愛でるように読みふけることができます。
【3】朔ユキ蔵『少女、ギターを弾く』〜膣内宇宙へようこそ〜
もうエロっちゅーか、狂気。パッション。
快楽の道をひとり爆走してます、全裸の女が深夜に。
朔ユキ蔵先生独特の、ズレたセンスが迸る連載作。セックスとギターって、あまり結びつきそうもないんですが、実はギターほどエロイ楽器もないんですよ! 弦をかき鳴らすところって、ちょうど股間の位置にくるじゃないですか。ギタリストなんぞ、みな公然オナニストですよ。アタシは恍惚とギターを弾くミュージシャンが大好きです!
また朔ユキ蔵先生の漫画には、女性が膣口を広げて人に見せつけるシーンが頻繁に登場します。その膣内ブラックホールの描写も、素晴らしい。女性ならではの内的宇宙が展開してます。
ま、例によって女性漫画家と知ったのは、だいぶあとなんですが。そして未完……もう完結はしませんよね?
【4】関谷あさみ『おとなになるまえに』〜黒髪ショートの女の子〜
かわいい女の子が、かわいいままにSEXされる短編集。感じてる顔もかわいいよ!
エッチのときに顔が崩れないかというのも、個人的に大事なポイント。女の子の崩壊した顔を平気で描いてる漫画を見ると、軽くヒクわ。女の子はあくまでかわいく、エロく。『おとなになるまえに』に出てくる女の子のエロ顔は、目に涙をいっぱいためてるけどキューティクルです。
やや暗いけど、優しく。切ないけど、重すぎない。ソフトな絵の印象どおり、ソフトに読めるストーリーもいいですね。
【5】宮内由香『恋愛賛歌』〜性が主題の少女漫画〜
これはエロ漫画じゃない。少女漫画だ。
一般の少女漫画は当然、そのターゲット層の低さ故に明確な性描写ができません。最近はその分野に進化した少女漫画も増えましたが、なぜか「Cheese!」などという曲がった方向に。『恋愛賛歌』は、恋や友情に悩む少女が、等身大のまま性について悩んでいます。その青さが、至らなさが胸にくる。
特にイイのが、女友達がみんな経験済みと知り、焦って気持ちも確かめないまま、幼なじみの男子とホテルに行ってしまう短編「成長期〜真・歩〜」。望んで交わったはずなのに、ふたりとも傷付いてしまうのが印象的です。
【6】SABE『阿佐谷腐れ酢学園』〜変態ブルマの異空間〜
SABE先生は、エロさえあれば何やってもいいだろ精神っつーか、エロを逆手に人間の暗黒面をサラリと描くのがうまい人です。エロ度は極端に低いんだけど。
『阿佐谷腐れ酢学園』も「快楽天」というエロ漫画誌で8年も連載されながら、ビックリするほどエロくありませんでした。主人公は見目麗しいブルマ少女達だというのに。行われる性交はほとんど、ペンギン、狸、鹿というケモノばかり。たまに裸が出たと思うと、男。あるいは、脱糞。……まったくもって残念です。
残念なのに魅了されちゃう、SABEワールドの不思議さたるや。多くの人がスルーする分野を、端麗な絵で淡々と描く様には思わず憧れちゃいます。中身は最低なのに。ほんと、ブルマ少女はキレイなんですけど!
【7】町田ひらく『卒業式は裸で』〜ロリコンは犯罪です〜
エロ漫画をちゃんと読みだしたきっかけは、町田ひらくでした。
巷では溢れる一方のロリ漫画ですが、それらがタブーであるという現実を突きつけ続けている漫画家は、町田先生ぐらいじゃないのかしら。
ハッピーでラブな他のロリ作品が、一瞬で消し飛んでしまう重さと痛さ。少女を狙う男は死すら生ぬるいほどのゲス野郎ばかりで、組み伏せられる少女は何もできず、目で相手を責め続けるばかり。町田少女の瞳には、常に憂いと痛みが宿っている。
『卒業式は裸で』は初期の連作で、数ある重い町田作品に比べれば、読みやすい方です。そして残酷なのに、恍惚しちゃう性描写。かよわい少女が犯されるシーンは、女が見ても気持ちいいんだ。感じちゃうんだ。
町田ひらくは、エロもまた最強。毎度、ごめんなさいごめんなさいと心でつぶやきながら読んでしまいます。
【8】雨がっぱ少女群『小指でかきまぜて』〜純ロリの超新星〜
「LO」は読んでなかったんですが、期待の新鋭ロリ作家ということで単行本を購入。惚れちゃいました。
圧倒的な筆致、かわいくも儚げな少女達。町田ひらく的世界観に近いけど、痛々しさや罪悪感はあまりなく、丁寧なラブ&ピースに包まれているため、安心して興奮することができます。
『小指でかきまぜて』は、作者の初単行本にあたる短編集なんですが、コミカルな作品にも軽やかな知性があふれていて、頼もしい。もはや成長する部分が見当たらないほど、完成された新人さんです。
【9】OKAMA『華札』〜天然古色カラーの日本昔話〜
「快楽天」で連載されていたフルカラー漫画。少女に化けた狐と、少女を追い求める青年の旅を描いた作品です。
OKAMA先生といえば斬新なデザインで有名ですが、この作品は時代物ということで、OKAMAらしい造形は出てきません。変わりに、思う存分OKAMA色彩を堪能することができます。そのカラーのすごいのなんの。本当に漫画? 映画のフィルムコミックじゃないの? と見間違うぐらい、壮大で美麗な世界。
で、肝心のエロはというと、アート。抜けるとか抜けないとかいう次元じゃなくなってる。ただ、OKAMAカラーを眺めてるだけで悦楽。どうでもよくなってしまうのです。
女の子がかわいいのは当然だけど、男の子も負けずにかわいい。チンコが青いのがポイントです。青チンコがエロくてイイのだよ。
【10】田亀源五郎『PRIDE』〜ハードゲイの神〜
これはもう別格というか、殿堂入りというか。いわゆるエロ漫画ではないんだけど、とにかくヤラレちゃったので、挙げずにはいられません。
田亀源五郎先生といえば、ゲイ漫画界の重鎮です。同時にSM漫画の大御所でもあります。『PRIDE』も例に漏れず、屈強な男どもの愛、とりわけSMプレイの描写がエゲツナくてんこ盛り。そのプレイのハードさたるや! まるで別惑星に放り込まれたごとく、未知の感覚・価値観に打ちのめされます。
「女が抜けるエロ、女の快楽スポットを突いた漫画」を求めるアタシが、なぜ娘ッ子のひとりも出てこない、むくつけき男の狂乱にハマれるのか。それはもう、田亀先生のSMスピリッツの神々しさ故! 一方的な陵辱とか鬼畜とかは基本的に受け付けないんですが、これは根底にラブがあるから大丈夫☆ てか、愛の偉大さにメロメロ☆ 感動すらするよ!
甘いラブコメ好きの人は、むしろ読むべき。ハードゲイなんて臆するな! 老若男女も突撃しろ!
実際、女子の友達にこの漫画を貸したら、「オナニーしたおした」というコメントつきで返ってきました。これは歴とした「女も抜けるエロマンガ」です! 読んだら、誰しもがスレイブ志願者になっちゃうよ!
……とはいえ、やはりガッチリ系熊野郎好きの人のがオススメしやすいかな。男の胸毛とか、ケツ毛が好きなアナタに。
――以上、10作品。不勉強ながら、こんな按配です。
他に「これは女が抜ける!」とい漫画がありましたら、どうぞお教えくださいな。ああ、鳴子ハナハルの単行本が出てたら入れてるんだけどなー(という人は多いはず)。
米倉けんご,ピンクスナイパー,女性上位,コアマガジン,コミックメガストア
いぬぶろ,いぬみみずかん,犬耳ロリ,ワニマガジン,快楽天
朔ユキ蔵,少女、ギターを弾く,膣内宇宙,ワニマガジン,快楽天
関谷あさみ,おとなになるまえに,黒髪ショートロリ,茜新社,?
宮内由香,恋愛賛歌,少女漫画,茜新社,?
SABE,阿佐谷腐れ酢学園,変態ブルマ,ワニマガジン,快楽天
町田ひらく,卒業式は裸で,痛ロリ,一水社,?
雨がっぱ少女群,小指でかきまぜて,純ロリ,茜新社,LO
OKAMA,華札,昔話エロ,ワニマガジン,快楽天
田亀源五郎,PRIDE,ハードゲイ,古川書房,G-men
2007年の冬コミは、電脳コイル本を買おう!
ようやく原稿がひと段落を迎えましたので、お知らせです。

冬コミで置かせていただく、電脳コイル本ができあがりました!
がっつりイサ×ヤサです。28Pです。アタシのヘタレな漫画はとにかく、ゲスト様方のイラストがたいへん素晴らしい1冊となってますので、どうか見かけましたら、お手に取ってみてくださいま
……嘘です。
すみません。仕事漬けの毎日で、白昼夢を見たようです。ゆすらのコイル本など、一切出ません。出る余地がない。現実逃避の戯れでした。申し訳ない。
いやそりゃね、Net上で続々出される冬コミのコイル本情報を見たら、頭も沸きますよ。衝動を持て余すってもんですよ。こちとら冬コミに行くことすらかなわない身ですから。致し方ありませんよ。
2007年は『電脳コイル』の年でした。できるなら大晦日も、コイルで〆たいじゃありませんか。冬コミ、行かれる方はたっぷりコイル本を買い漁ってください。夏は少数だったコイル本が、冬にドッカリ増えてうれしいかぎりです。
■コミケ73『電脳コイル』系サークルリスト■(突撃!同人イベント特攻隊)
(コイル本を出す予定のサークルさんが網羅されてて、とっても便利! 活用しよう!)
――イブの夜も、オールで仕事に決まりました。ありがとうございます。また逃避に走ったら、更新に参ります……。

冬コミで置かせていただく、電脳コイル本ができあがりました!
がっつりイサ×ヤサです。28Pです。アタシのヘタレな漫画はとにかく、ゲスト様方のイラストがたいへん素晴らしい1冊となってますので、どうか見かけましたら、お手に取ってみてくださいま
……嘘です。
すみません。仕事漬けの毎日で、白昼夢を見たようです。ゆすらのコイル本など、一切出ません。出る余地がない。現実逃避の戯れでした。申し訳ない。
いやそりゃね、Net上で続々出される冬コミのコイル本情報を見たら、頭も沸きますよ。衝動を持て余すってもんですよ。こちとら冬コミに行くことすらかなわない身ですから。致し方ありませんよ。
2007年は『電脳コイル』の年でした。できるなら大晦日も、コイルで〆たいじゃありませんか。冬コミ、行かれる方はたっぷりコイル本を買い漁ってください。夏は少数だったコイル本が、冬にドッカリ増えてうれしいかぎりです。
■コミケ73『電脳コイル』系サークルリスト■(突撃!同人イベント特攻隊)
(コイル本を出す予定のサークルさんが網羅されてて、とっても便利! 活用しよう!)
――イブの夜も、オールで仕事に決まりました。ありがとうございます。また逃避に走ったら、更新に参ります……。
傑作アニメの最終回をつくる、NHK的5つの方法〜ナディアと電脳コイル〜
「ヤサコとイサコ」の感動のフィナーレから数日……皆様、いかがお過ごしでしょう。
5月の放送開始時にも書きましたが、アタシが『電脳コイル』を視聴した動機は、総作画監督に本田雄さんがいたからでした。
『ナディア』から放たれたもの。そして『電脳コイル』へ
(なので、制作から本田さんが抜けたと聞いたときは、とてもショックだった……)
初めて熱中したオリジナルアニメが、小学5年のときに出会った『ふしぎの海のナディア』。そして17年後、年甲斐もなくハマったのが『電脳コイル』でした。
どちらもNHKアニメであり、傑作すぎる最終回で名作の殿堂入りを果たしたという共通点がありますね。
ふたつの最終回を見比べると、さらにいくつかの共通項を見い出すことができます。
今回はその感動のルーツ、傑作を生み出す先達の御業を見て、ドラマツルギーの勉強をしたいと思います。
注:例によって両作品のネタバレを多大に含みますので、未視聴の方はお戻りを。
★亡くなったはずの兄が意識を取り戻し、活路を開け!★


ミチコにとらわれたイサコを解放へと導いたのは、ミチコの影にのみこまれたはずの兄、4423でした。
彼は妹を助けるために無意識層の淵から浮かび上がり、ミチコともども消え去る道を選んだのです。妹を想う力の、偉大さたるや。妹萌えのミラクルエナジー。
一方、ガーゴイルの操り人形となったナディアを解放したのも、同じように傀儡にされたはずの兄、ビナシスでした。
父ネモの前でロボットのように動かされたビナシスに意識が戻り、ナディアにかけられた呪縛を解くシーンは、日本中が涙したことでしょう。そして彼も、4423と同じく消滅してしまいます……最愛の妹と、一瞬の会合を果たして。
操り人形の兄が奇跡の復活。あの日の幼い姿で! 最終回に欠かせない重大なイベントですね。
★ヒーローは、テラ役立たず!★


ヤサコの王子様といえば、我らがハラケンですが、残念ながら最終回での見せ場はありませんでした。前話ではサッチーの力(というかオバちゃんの力)を頼りに、多少の奮闘はできたのですが、そこまでです。
まぁ、それでこそハラケン。特技はタヌキ寝入りです。横でヤサコを応援するだけの彼は、イサコとの仲を邪魔しない正しい選択をしましたよ。
ナディアの王子様(というか下僕)といばジャンですが、これまた最終回ではまったくの役立たずでした。のこのこナディアを助けに来たと思えば、銃を撃つこともできず、あろうことかガーゴイルに殺され、貴重なブルーウォーターを消耗させる始末。なんという足手まといでしょう。
しかし、それでこそジャン。勝気なお姫様に振り回される、愛すべきメガネ男子でした。♪肉や魚も、おいしいよ?
ヒロインの成長物語に、ヒーローの活躍など不要。ヘタレなぐらいが丁度いいんです。
★お姉さんのピッタリボディスーツで、子供達にエロスを植え込め!★


(これは最終回に限ったことではありませんが)NHKといえど多少のエロスは必須。
かといって露出に走るエロは下品ですし、表現に制限がありますから、ここは出さないエロスが見せ所となってきます。
自称17歳のオバちゃんは、黒のライダースーツで身を包み、コイル内の稀少なナイスバディを披露してくれました。
強調される胸、腰のくびれ、股のライン。小学生やババァに囲まれ、唯一の正統派お色気でした。オバちゃん、ご苦労様。
永遠の17歳である(井上喜久子さんが声優を担当した)エレクトラさんは、アニメの後半、奇抜なボディスーツで子供達の視線を釘づけにしました。のちのエヴァのプラグスーツへつながる、けしからん系譜ですね。
ボディスーツのお姉さんは好きですか? 大好物です。
艶かしい光沢、あらわになったプロポーションは、子供達に高等なエロスを与えたまいました。(電撃でスーツがビリビリに破れるシーンが玉子にもあれば、最終回はさらに盛り上がったことでしょう)
★ふるさとへ帰れ!★


自分の精神世界をさまよいつづけたイサコは、ヤサコの呼びかけにより現実へ帰ってきます。
また、退院したイサコはヤサコに何も告げず、金沢へ戻ってしまいます。さみしい別れですが、彼女はもう昔の彼女ではありません。ひとまわりもふたまわりも成長し、金沢での生活を謳歌していると、我々は信じることができます。
宇宙へ飛び、ガーゴイルとの戦いで自分の源泉と向き合ったナディアも、戦いを終えて生まれ育った地球へ帰ります。
ナディアも、サーカス団にいた頃の自暴自棄な彼女ではありません。父の愛を受け、大事な人を見つけ、成長を果たして帰るのです。
旅の終着駅は生まれ故郷……。ビルドゥングスロマンの要ですね。
★ラストは成長した幼女で〆ろ!★


コイルのオーラスを飾ったのは、「うんち」ばかり連発してた京子の半年後の姿でした。ペットとのつらい別れを経験し、「うんち」から卒業した彼女の力強いうなずき。ランドセル姿。これほどうれしい〆の絵があるでしょうか。
ナディアのラストを飾ったのも、わがままな幼女マリーの12年後の姿です。アタシ達は彼女の語りで、その後のみんなの活躍を垣間見ることができました。
京子が、物語を統括するシンボルとして描かれたのに対し、マリーもまた、ストーリーテラーとしてメタ的に幕を閉じる役を果たしたのです。最後の最後に、凄まじいドッキリ報告をまじえて。
脇役だったはずの言葉足らずな幼女が、終幕では視聴者へ視線を向け、終わりを告げる。これは、主人公(ヤサコやイサコ、ナディア)の成長物語の偉大さ、影響力の強さを教えています。
少女の成長は、周囲の成長も促す。姉の葛藤と行動を見て、妹も大人になるのです。もちろん、視聴者であるアタシ達も……。
――ストーリーのまったく違う両作品ですが、照らし合わせれば、こんなにも感動の欠片が重なるとわかりました。
常に新しい物語、オリジナルを求められるクリエイティブな世界でも、人々の琴線をはじくポイントは何十年経とうと変わらないのです。
この5点さえ押さえれば、キミも明日から最高の最終回が作れるゼ!
未来のNHKを背負うのは、TVの前のア・ナ・タ・た・ち・DEATH!(オンバト風に)
(「おやすみします」といった舌の根も乾かぬうちに、こんな記事を挙げてすみません。し、仕事もちゃんとしてるんですよ?)
5月の放送開始時にも書きましたが、アタシが『電脳コイル』を視聴した動機は、総作画監督に本田雄さんがいたからでした。
『ナディア』から放たれたもの。そして『電脳コイル』へ
(なので、制作から本田さんが抜けたと聞いたときは、とてもショックだった……)
初めて熱中したオリジナルアニメが、小学5年のときに出会った『ふしぎの海のナディア』。そして17年後、年甲斐もなくハマったのが『電脳コイル』でした。
どちらもNHKアニメであり、傑作すぎる最終回で名作の殿堂入りを果たしたという共通点がありますね。
ふたつの最終回を見比べると、さらにいくつかの共通項を見い出すことができます。
今回はその感動のルーツ、傑作を生み出す先達の御業を見て、ドラマツルギーの勉強をしたいと思います。
注:例によって両作品のネタバレを多大に含みますので、未視聴の方はお戻りを。


ミチコにとらわれたイサコを解放へと導いたのは、ミチコの影にのみこまれたはずの兄、4423でした。
彼は妹を助けるために無意識層の淵から浮かび上がり、ミチコともども消え去る道を選んだのです。妹を想う力の、偉大さたるや。妹萌えのミラクルエナジー。
一方、ガーゴイルの操り人形となったナディアを解放したのも、同じように傀儡にされたはずの兄、ビナシスでした。
父ネモの前でロボットのように動かされたビナシスに意識が戻り、ナディアにかけられた呪縛を解くシーンは、日本中が涙したことでしょう。そして彼も、4423と同じく消滅してしまいます……最愛の妹と、一瞬の会合を果たして。
操り人形の兄が奇跡の復活。あの日の幼い姿で! 最終回に欠かせない重大なイベントですね。


ヤサコの王子様といえば、我らがハラケンですが、残念ながら最終回での見せ場はありませんでした。前話ではサッチーの力(というかオバちゃんの力)を頼りに、多少の奮闘はできたのですが、そこまでです。
まぁ、それでこそハラケン。特技はタヌキ寝入りです。横でヤサコを応援するだけの彼は、イサコとの仲を邪魔しない正しい選択をしましたよ。
ナディアの王子様(というか下僕)といばジャンですが、これまた最終回ではまったくの役立たずでした。のこのこナディアを助けに来たと思えば、銃を撃つこともできず、あろうことかガーゴイルに殺され、貴重なブルーウォーターを消耗させる始末。なんという足手まといでしょう。
しかし、それでこそジャン。勝気なお姫様に振り回される、愛すべきメガネ男子でした。♪肉や魚も、おいしいよ?
ヒロインの成長物語に、ヒーローの活躍など不要。ヘタレなぐらいが丁度いいんです。


(これは最終回に限ったことではありませんが)NHKといえど多少のエロスは必須。
かといって露出に走るエロは下品ですし、表現に制限がありますから、ここは出さないエロスが見せ所となってきます。
自称17歳のオバちゃんは、黒のライダースーツで身を包み、コイル内の稀少なナイスバディを披露してくれました。
強調される胸、腰のくびれ、股のライン。小学生やババァに囲まれ、唯一の正統派お色気でした。オバちゃん、ご苦労様。
永遠の17歳である(井上喜久子さんが声優を担当した)エレクトラさんは、アニメの後半、奇抜なボディスーツで子供達の視線を釘づけにしました。のちのエヴァのプラグスーツへつながる、けしからん系譜ですね。
ボディスーツのお姉さんは好きですか? 大好物です。
艶かしい光沢、あらわになったプロポーションは、子供達に高等なエロスを与えたまいました。(電撃でスーツがビリビリに破れるシーンが玉子にもあれば、最終回はさらに盛り上がったことでしょう)


自分の精神世界をさまよいつづけたイサコは、ヤサコの呼びかけにより現実へ帰ってきます。
「おかえり、イサコ」
「ただいま、ヤサコ」
また、退院したイサコはヤサコに何も告げず、金沢へ戻ってしまいます。さみしい別れですが、彼女はもう昔の彼女ではありません。ひとまわりもふたまわりも成長し、金沢での生活を謳歌していると、我々は信じることができます。
宇宙へ飛び、ガーゴイルとの戦いで自分の源泉と向き合ったナディアも、戦いを終えて生まれ育った地球へ帰ります。
「あなたのふるさとへ帰ってるの」
「……違うよ、ナディア。ボクらのふるさとさ。キミの生まれた星だよ」
ナディアも、サーカス団にいた頃の自暴自棄な彼女ではありません。父の愛を受け、大事な人を見つけ、成長を果たして帰るのです。
旅の終着駅は生まれ故郷……。ビルドゥングスロマンの要ですね。


コイルのオーラスを飾ったのは、「うんち」ばかり連発してた京子の半年後の姿でした。ペットとのつらい別れを経験し、「うんち」から卒業した彼女の力強いうなずき。ランドセル姿。これほどうれしい〆の絵があるでしょうか。
ナディアのラストを飾ったのも、わがままな幼女マリーの12年後の姿です。アタシ達は彼女の語りで、その後のみんなの活躍を垣間見ることができました。
京子が、物語を統括するシンボルとして描かれたのに対し、マリーもまた、ストーリーテラーとしてメタ的に幕を閉じる役を果たしたのです。最後の最後に、凄まじいドッキリ報告をまじえて。
脇役だったはずの言葉足らずな幼女が、終幕では視聴者へ視線を向け、終わりを告げる。これは、主人公(ヤサコやイサコ、ナディア)の成長物語の偉大さ、影響力の強さを教えています。
少女の成長は、周囲の成長も促す。姉の葛藤と行動を見て、妹も大人になるのです。もちろん、視聴者であるアタシ達も……。
――ストーリーのまったく違う両作品ですが、照らし合わせれば、こんなにも感動の欠片が重なるとわかりました。
常に新しい物語、オリジナルを求められるクリエイティブな世界でも、人々の琴線をはじくポイントは何十年経とうと変わらないのです。
この5点さえ押さえれば、キミも明日から最高の最終回が作れるゼ!
未来のNHKを背負うのは、TVの前のア・ナ・タ・た・ち・DEATH!(オンバト風に)
(「おやすみします」といった舌の根も乾かぬうちに、こんな記事を挙げてすみません。し、仕事もちゃんとしてるんですよ?)
ちょこっと、おやすみします
『電脳コイル』の本放送も終わったということで、当「きなこ餅コミック」は、しばらく更新をおやすみします。

いや別に、放送終了後の虚脱感とかじゃなく、燃え尽き症候群とかじゃなく。
もうね、コイルにハマりすぎたおかげで、今頃片付いてないといけないはずの仕事が、まったく手付かずなんですよ! 尻に火が付いてるというより、炎上してる。ヘタすりゃ、猫目ともども失踪するハメになるぜ。
というわけで、一旦コイルドメインから離れ社会復帰。本当はヤサコとかイサコとか描きまくりたいんだけど……あなたたちなしでも、自分独りで生きていかなくてはならないから。
2008年1月1日(火) 午後5:00〜6:30 「電脳コイル スペシャル」放送決定!
一応、この「コイルSP」前後には戻ってきたいなぁ。つか、元旦まで原稿地獄は免れたいなぁと。
んで、来年の当ブログの方針なんですけど、まったりマンガレビューに戻りながら、合間にコイル絵をupできればなとゆー次第で。今年の3月にブログ立ち上げたときは、まさかここまでコイルサイトに染まるとは思いませんでしたから……。恋はいつも突然。乱暴に心を奪ってゆくのね。
てなわけで、ごきげんよう。数週間後にまだこのブログのことを覚えていたら、そっと覗いてやってくださいませ。
いつも見てくださってる方々に敬礼しながら……おやすみなさい。

いや別に、放送終了後の虚脱感とかじゃなく、燃え尽き症候群とかじゃなく。
もうね、コイルにハマりすぎたおかげで、今頃片付いてないといけないはずの仕事が、まったく手付かずなんですよ! 尻に火が付いてるというより、炎上してる。ヘタすりゃ、猫目ともども失踪するハメになるぜ。
というわけで、一旦コイルドメインから離れ社会復帰。本当はヤサコとかイサコとか描きまくりたいんだけど……あなたたちなしでも、自分独りで生きていかなくてはならないから。
2008年1月1日(火) 午後5:00〜6:30 「電脳コイル スペシャル」放送決定!
一応、この「コイルSP」前後には戻ってきたいなぁ。つか、元旦まで原稿地獄は免れたいなぁと。
んで、来年の当ブログの方針なんですけど、まったりマンガレビューに戻りながら、合間にコイル絵をupできればなとゆー次第で。今年の3月にブログ立ち上げたときは、まさかここまでコイルサイトに染まるとは思いませんでしたから……。恋はいつも突然。乱暴に心を奪ってゆくのね。
てなわけで、ごきげんよう。数週間後にまだこのブログのことを覚えていたら、そっと覗いてやってくださいませ。
いつも見てくださってる方々に敬礼しながら……おやすみなさい。
そして、最終回のおさらい『電脳コイル』
もはや考察は不要ですが、最後に出されたのいくつかの真実を、締めとして整理したいと思います。
ヤサコとイサコのふれあい、子供たちの活躍、電脳バトル、カタルシス……すべてにおいて、ここまで楽しませてくれたアニメはなかった。
感動と白熱と……大いな安堵を与えてくれた最終回「ヤサコとイサコ」でした。
●実験医療空間●
4423の種明かしは、25話でいただいたコメントが大正解でした。みんなスゴイよ!
オジジの死因も、やはりヌル・キャリアーの年齢制限だった。
患者を助けるために、我が身すらかえりみなかったオジジ……。小此木宏文とは、いったいどんな人だったのか。
●オジジはPOKKURI☆●

なんつー、気さくなジジーだよ!
幼ヤサコが出会ったヌルの正体は、15話ですでに予想されていたオジジでした。にしても、こんなアッパレな祖父だったとは。
幼ヤサコがあっちに迷い込んだのは、ヌル・キャリアーによってではなく、コイルスの電脳生物であるデンスケが鍵穴を開いたから。幼ヤサコがメガネありの姿だったのも、それでですね。
これまでも、デンスケはイリーガルに感染した際、あっちへの扉を開きかけてたました。本来の任務を封じる鍵が、とけかけたときですね。
長らく謎だったデンスケの南京錠も、死んだオジジからのプレゼントと判明。
孫に帰り道を示し、2度と迷わないよう封印をかけ、自分は死してなお患者を救うため奥へと進む……。オジジが道祖神のかげに隠れていた理由も「道の安全・子供の守り神」を意味していたからでした。
アンタ……人間として器がデカすぎるよ(号泣)!!
●再会したデンスケ●

崩壊するコイルドメインの中でヤサコを救ったイリーガルは、野生ヌルに連れて行かれたはずのデンスケでした。
……デンスケは再び主人を救うため、帰り道を案内してくれたのです。その身をイリーガルに侵されながら。そう、まるであの日のオジジのように。
首輪には南京錠ではなく、鈴がつけられていました。
25話の終盤、ヤサコを安全な鍵穴に導いてくれた鈴の音の正体。……それは、オジジの数珠についていた鈴です。
イリーガルとなったデンスケは、あっちを漂っていたオジジの電脳体の残滓と交わり、ヤサコを救った……アタシはそう思います。
飼い主への忠誠心と、孫娘を想う気持ち。サイコーの結合じゃないか!
再会したヤサコとデンスケは、はじめて会った日と同じように触れ、抱き合いました。
この手でたしかに触れ合うことができた、ヤサコとデンスケ。ヤサコの涙をなめるデンスケ。おまえは本当に、最高のボディーガードだったぜ……(号泣)!
●コイル探偵、No.1とNo.3●

ヤサコ父、黒幕じゃなくってよかったーーー! コイル探偵の1番だったー!
メガばあは実母だからな。弱味なんか握りまくりだろうよ(玉子の弱味はおもらしか)。
まったく、コイルの予告マジックには毎度ひやひやさせられたぜ。最後まで父親の威厳と情けなさを見せてくれたヤサパパ、GJ。
小此木一族って、イイ人ばかりだなぁ。もっとも黒いのがヤサコって、どうなのよ。
猫目も、コイル探偵3番と判明。最後の最後に確定してくれてスッキリです。
集団失神事件の犯人も、コイツ。猫目は幼い頃からメガマスへの復讐を胸に抱き、コイル探偵局になったのでしょうね。
現在の猫目父は失踪中でした。非業の死を遂げたのかと思ってましたが、行方不明とは。今頃どこで何をしているやら。
1年間の事故も、カンナの不注意ではなかったと認められました。
彼女を救えなかったハラケンの悔いも、ようやくこれでひとつの区切りを迎えることができましたね。イマーゴの存在を隠蔽し、子供を見殺しにしたメガマスも大打撃でヤッホーイ(ヤサコ父、自分の会社なのに告発してエライよ)。
●猫目「兄より優れた弟など存在しねえ!」●

タケルかっけぇぇぇ!!
「兄の手足をもぎとって捨てた」「意気地のない兄に代わって征討におもむいた」といわれる、ヤマトタケルの名が今こそ……! 変態兄萌えより、断然LOVE☆
あっさり、年端のいかない弟にメガネを壊される兄。
猫目……いつもヘタレな姿しか見なかったけど、最後までダメダメだったな。
画面には映ってなかったけど、おそらくメガネが壊れた猫目は「目がぁ〜目がぁ〜」といいながら、車ごと海にダイブしたに違いないぜ。バルス!
まぁ、所詮ヤツは中ボス。ミチコの前座ですからね、そんな最期がふさわしいかと。
おまえの小者っぷりは忘れないヨ、宗助!
●4423とミチコの生まれた場所●

4423とミチコの正体も、コメントでいただいたとおりでした。
ふたりはイサコの心から生まれた、イサコの影。憧れと嫉妬の姿。
アタシの蛇足的予想は、ほんとうに蛇足でおわってしまいました。最後の最後まで、この空回りっぷり!
(オジジの電脳体が死後しばらくさまよていたように、信彦の電脳体も、死後イサコの医療空間へ……っつー考えも捨てられないんですが)
ま、実際はもうひとつの秘密が隠されていたわけで……。
キ、キッスで妊娠……! これは衝撃的既成事実。YOUたち、結婚しちゃいなよ。
謎だったミチコの声優も(クレジットにもなし)、今回のやりとりでヤサコのイサコの声優(折笠富美子さんと桑島法子さん)が交互にあてているとわかりました。
まさに、ヤサコとイサコの愛の結晶だったと! これからも、ふたりで仲良く育てれば円満解決じゃなーい?
ミチコはずっと、イサコの苦しみを代わりに食べ続けてくれました。23話の、ヌルの噂話と同じですね。
ミチコはけっして、イサコを傷つけるために生まれたんじゃない。一身に、イサコの苦しみと悲しみを背負って生きてきたのに……。やがて、ミチコ自身がその苦しみにとらわれてしまったのだけれど……。
●「勇子の勇は、勇ましいの勇!」●

ヤサコの懸命な呼びかけにこたえ、イサコは痛みも苦しみもない、子供だけの世界を抜け出し、走ります。それは大人への通路。人と人のつながる道。
見えるもの、見えないもの。触れられるもの、触れられないもの。
大事なのはその差じゃなく、痛みを感じる心。痛みは、唯一の揺るぎない真実。生きている証。
痛みがあるから、友達が癒すこともできるんだ!

最高の救出劇ですよ。もう、言葉もないわ……・゚・(ノД`)・゚・
●イリーガルの本当の役割●

……イサコが救われ、平穏を取り戻した大黒市。
ヤサコとハラケンの初心な逢引に、久々のニヤリングです。
最後の最後に、イリーガルとヌルの存在理由を提示してくれたハラケン。
こちらでもチラッと書きましたが、子供達の想いをヌルが拾い、電脳物質としてあらわれたのがイリーガルの正体だったのです。
金魚→赤いのが嫌いな京子
ヒゲ→ボッサボッサになりたいダイチ
クビナガ→恐竜・大きい生き物が好きなデンパ
ミチコ・4423→兄への想いと嫉妬を抱いたイサコ
……私達は、死者に会うことができない。幽霊なんて、存在しない。
どんな悲しい別れ方をしても、あの世でサヨナラをいいなおすことができない。
4423もカンナも、悲しみに暮れるイサコとハラケンを救うため、悲しみから解放するためにあらわれた、ヌルだった。
ヌルは、本当は怖い存在なんかじゃなかった。いつも、子供達の希望と叶えようと、悲しみを救おうとしてくれていた。
コイルスの技師猫目父が、実験の最中に偶然生み出されたヌルと会った瞬間。それはきっと、うれしい気持ちであふれていたんじゃないかな。電脳の未来に子供のしあわせを、電脳生物と子供が助け合い共存する世界を見たんじゃないかな。そう思えて、なりません……。
●コイルチルドレンの、その後●

尺がカツカツすぎて、正直エピローグの存在は期待してませんでした。
12歳の夏が素晴らしい結末を迎えてくれるだけで、満足だと。10年後の姿とかだったら逆に見たくないな〜とすら思ってました。
いやもう、中学生最高!
マユミやイサコ伯母との仲も救済措置が取られてたしね。スゲーおなかイッパイのエピローグ! みんないい人!
これについては、あまり語らないでおきましょう。もう、みんなの未来にワクワクできればいーの。十分な絵を見せてもらったから!
●残されたコイルの謎●
――これで、『電脳コイル』の物語はすべておわりです。
ビックリするほど大団円。期待以上のハッピーエンドでした。しかし思い返せば、未解決の謎もチラホラ残ってるような……。以下、脳内保管とともに羅列してみますね。
・4つのマンホールの意味……(ま、意味なくていーか。暗号式かと思ったけど)
・コイル探偵局の、コイルの意味……(「電脳コイル」の命名理由もよくわからなかったけど、コイルスとかそこらへんからってことでいっか)
・コイル探偵局の4番と6番……(6番はカンナとしても、4番はマジで迷宮入り)
・メガネが発売されるずっと前から 中津交差点は事故の多い怪奇スポット……(道順のゴールだったから?)
・大黒市で電波状態の1番悪い所は?……(?)
・「ネットの噂によると、数年前にある暗号屋が空間を破壊しようとしたそうです」……(4年前の玉子、とみせかけた猫目のことか)
・デンパがクロエのメタバグから聴いた、クジラの歌声……(? 大黒市のマスコットキャラらしいんだけど。恵比寿大黒からきてるのか?)
・あっちの世界は左右逆……(どっちでもいっか)
・アキラの盗撮へのお咎め……(フミエにこってりしぼられ、ミゼット没収。監視役としてオヤジがあてがわれた、と想像。だからエピローグでアキラの肩にオヤジが乗ってたってね)
・ミゼットの2重スパイ疑惑……(結局、猫目兄弟のものだったわけで……錯覚?)
・イサコ母の病気……(わからないけど、夫に先立たれ、子供が事故に遭い、息子を亡くし娘が意識不明になったら、そりゃ病気にもなるわ。今は退院し、金沢でイサコと仲良く暮らしてると信じる)
・天沢人形……(かなり謎の物体でしたが、伯母さんが直してくれたからいーや)
・「わたしの古い記憶によると、最初に用意された身体は、命の無い空っぽの器だったそうです」……(たぶん、ヌルに宿ったイサコの嫉妬「ミチコ」のことかと)
・ヤサコの見たフラッシュバック「壊れたブランコ・猫のいる階段・ヤサコの学校の机・鮭定食・壊れた自転車」……(? 謎すぎる)
・猫目の父と母……(失踪の父、病気の母は謎のまま。そして猫目も失踪と。ここらへんの得体の知れなさは、ジュブナイルっぽくてイイな)
・コイルス社の現状……(大黒市史跡博物館っぽいような。「史跡めぐり」「階段伝説ツアー」も、メガマス復讐計画のひとつだったのかな)
・設定画の信彦8歳、12歳、14歳図……(どうも、製作途中でえらく方向転換したって噂があるし、信彦の設定も途中で変わったんだろう。OPの階段鳥居も)
・最終回で池田綾子さんの新曲……(は、早合点しちゃったかな。ごめんなさい)
もし真実をご存知の方がいましたら、どうかお教えください。あと、謎がまだ残ってたら、それも教えてください。ドシドシ募集中!
個人的には、これ以外の膨大な謎が解決しただけで満足なんですけどね。残ったのは、ヤサコとイサコが心を通わせるのに、関係ないものばかりだし。
多少の謎は残った方が、より余韻を楽しめるし。……本音をいえば、ロマンアルバムあたりで回収してほしいんだけどさ。
●心から、ありがとう●
『電脳コイル』との出会いには、感謝の気持ちでイッパイです。
『ふしぎの海のナディア』以来、17年ぶりに心奪われるアニメの登場でした。ここまで惚れるアニメは、もうないと……いや、あるとしてもまた17年後でいいです。毎年あったら、身も心も持ちませんて。
――おしまいに。
磯監督、見事にコイルの世界を描ききってくれて、ありがとうございました。
全コイルスタッフのみなさま、お疲れさまです。素晴らしい作品に仕立ててくれて、ありがとうございました。
このブログを見続けてくれた方、コメントしてくださった方。
数々の素晴らしいコイルファンサイトさん、考察サイトさん。
絵チャでご一緒してくれたみんな、メッセでコイル談義に付き合ってくれた友達。
心から、ありがとう!
そして……コイルの子供達にありったけの感謝を。
みんなとともに道を走りきれて、よかった。うれしかった。最高の半年間だったよ!
ヤサコとイサコのふれあい、子供たちの活躍、電脳バトル、カタルシス……すべてにおいて、ここまで楽しませてくれたアニメはなかった。
感動と白熱と……大いな安堵を与えてくれた最終回「ヤサコとイサコ」でした。
「信彦は交通事故の直後、すでに死んでおったのじゃ。事故のあと、かろうじて目覚めた彼女は、兄を失ったことを知って再び意識を閉ざした。
その心の傷を癒すために作られた空間、心を埋めるものをイマーゴを通じて、電脳物質の形で生み出す空間。
……そう、失った兄の姿までも。しかし、何らかの原因で変質し、ついには停止した。治療中の天沢勇子と、彼女の生み出した心の世界とともに」
4423の種明かしは、25話でいただいたコメントが大正解でした。みんなスゴイよ!
「資料によると、イマーゴは大人にはうまく適合せん。
負荷がかかったオジジの体は、分離しただけで力尽きてしもうた」
「実験空間は、人知れず〈あっち〉と呼ばれる異空間に変異をとげた。
その後しばらく、オジジの意識はあっちをさまよっていたことじゃろう。
4423……天沢勇子を探し求めてな」
オジジの死因も、やはりヌル・キャリアーの年齢制限だった。
患者を助けるために、我が身すらかえりみなかったオジジ……。小此木宏文とは、いったいどんな人だったのか。

「オジジは死んだんだよ。 ポックリ」
「おう、思い出した! わしはこないだ死んだんじゃ! アハハハ!」
なんつー、気さくなジジーだよ!
幼ヤサコが出会ったヌルの正体は、15話ですでに予想されていたオジジでした。にしても、こんなアッパレな祖父だったとは。
「デンスケについてきたら、ここに来ちゃったの」
「そうか……デンスケも、この治療施設の一部だったからなあ」
幼ヤサコがあっちに迷い込んだのは、ヌル・キャリアーによってではなく、コイルスの電脳生物であるデンスケが鍵穴を開いたから。幼ヤサコがメガネありの姿だったのも、それでですね。
これまでも、デンスケはイリーガルに感染した際、あっちへの扉を開きかけてたました。本来の任務を封じる鍵が、とけかけたときですね。
「さあ、もうこんな事が起こらんように、鍵をかけねばな。
かける前に死んでしまったんじゃ」
「帰り道はデンスケが知っておる。
……さあ、デンスケ。孫のボディーガードになっておくれ」
長らく謎だったデンスケの南京錠も、死んだオジジからのプレゼントと判明。
「さあ、デンスケとお行き。そして、首輪をかけて全部忘れるんだ」
「……わしは、迎えに行かねばならぬ子がいるんじゃよ」
孫に帰り道を示し、2度と迷わないよう封印をかけ、自分は死してなお患者を救うため奥へと進む……。オジジが道祖神のかげに隠れていた理由も「道の安全・子供の守り神」を意味していたからでした。
アンタ……人間として器がデカすぎるよ(号泣)!!

崩壊するコイルドメインの中でヤサコを救ったイリーガルは、野生ヌルに連れて行かれたはずのデンスケでした。
……デンスケは再び主人を救うため、帰り道を案内してくれたのです。その身をイリーガルに侵されながら。そう、まるであの日のオジジのように。
首輪には南京錠ではなく、鈴がつけられていました。
25話の終盤、ヤサコを安全な鍵穴に導いてくれた鈴の音の正体。……それは、オジジの数珠についていた鈴です。
イリーガルとなったデンスケは、あっちを漂っていたオジジの電脳体の残滓と交わり、ヤサコを救った……アタシはそう思います。
飼い主への忠誠心と、孫娘を想う気持ち。サイコーの結合じゃないか!
再会したヤサコとデンスケは、はじめて会った日と同じように触れ、抱き合いました。
「デンスケの毛並み、フサフサだったんだね……あったかい」
この手でたしかに触れ合うことができた、ヤサコとデンスケ。ヤサコの涙をなめるデンスケ。おまえは本当に、最高のボディーガードだったぜ……(号泣)!

ヤサコ父、黒幕じゃなくってよかったーーー! コイル探偵の1番だったー!
メガばあは実母だからな。弱味なんか握りまくりだろうよ(玉子の弱味はおもらしか)。
まったく、コイルの予告マジックには毎度ひやひやさせられたぜ。最後まで父親の威厳と情けなさを見せてくれたヤサパパ、GJ。
小此木一族って、イイ人ばかりだなぁ。もっとも黒いのがヤサコって、どうなのよ。
「もしや、会員番号3番……猫目か!」
「4年前も、お主が玉子をそそのかしたばかりに!
わしが止めなければ、玉子があっちに行っていたかもしれんのじゃぞ!」
猫目も、コイル探偵3番と判明。最後の最後に確定してくれてスッキリです。
集団失神事件の犯人も、コイツ。猫目は幼い頃からメガマスへの復讐を胸に抱き、コイル探偵局になったのでしょうね。
「猫目宗助は、失踪した技師の息子だ」
現在の猫目父は失踪中でした。非業の死を遂げたのかと思ってましたが、行方不明とは。今頃どこで何をしているやら。
「いや、原因はイマーゴと古い空間によって起こったナビの誤動作だ。
研一君のデータがそれを裏付けたよ」
「本当ですか!」
「ああ。 本社にも不具合の公表を確約させた。
カンナ君には何の落ち度もない。研一君、みんなの誤解を一緒に解こう」
「はい!」
1年間の事故も、カンナの不注意ではなかったと認められました。
彼女を救えなかったハラケンの悔いも、ようやくこれでひとつの区切りを迎えることができましたね。イマーゴの存在を隠蔽し、子供を見殺しにしたメガマスも大打撃でヤッホーイ(ヤサコ父、自分の会社なのに告発してエライよ)。

「何を言うんだ! この実験データが残れば、父さんの功績は世界に……!」
「そんなの、父ちゃんがよろこぶわけがない!
父ちゃんはイマーゴや電脳ペットを、人の心を治すために作ったんだ!」
タケルかっけぇぇぇ!!
「兄の手足をもぎとって捨てた」「意気地のない兄に代わって征討におもむいた」といわれる、ヤマトタケルの名が今こそ……! 変態兄萌えより、断然LOVE☆
あっさり、年端のいかない弟にメガネを壊される兄。
猫目……いつもヘタレな姿しか見なかったけど、最後までダメダメだったな。
画面には映ってなかったけど、おそらくメガネが壊れた猫目は「目がぁ〜目がぁ〜」といいながら、車ごと海にダイブしたに違いないぜ。バルス!
まぁ、所詮ヤツは中ボス。ミチコの前座ですからね、そんな最期がふさわしいかと。
おまえの小者っぷりは忘れないヨ、宗助!

「ある女の子のために作られた空間なんだ。
傷が癒えるまで、いつまでも子供のままでいられる場所」
「その女の子はもう、僕の力を借りてはいけないんだ。
そういう決まりなんだ。僕の役目は、もうすぐ終わる」
「まずい……。もう一人、生み出してしまったんだ」
4423とミチコの正体も、コメントでいただいたとおりでした。
ふたりはイサコの心から生まれた、イサコの影。憧れと嫉妬の姿。
アタシの蛇足的予想は、ほんとうに蛇足でおわってしまいました。最後の最後まで、この空回りっぷり!
(オジジの電脳体が死後しばらくさまよていたように、信彦の電脳体も、死後イサコの医療空間へ……っつー考えも捨てられないんですが)
ま、実際はもうひとつの秘密が隠されていたわけで……。
「わかったの。ミチコさんは、天沢さんひとりが生み出したんじゃない。
もうひとりいたの。ミチコさんを生み出した人が。
それは……このわたし。小此木優子よ!
わたしのキスが、あなたたちの別れを邪魔してしまった。
ミチコは、わたしのキスとあなたの苦しみの子ども……」
キ、キッスで妊娠……! これは衝撃的
謎だったミチコの声優も(クレジットにもなし)、今回のやりとりでヤサコのイサコの声優(折笠富美子さんと桑島法子さん)が交互にあてているとわかりました。
まさに、ヤサコとイサコの愛の結晶だったと! これからも、ふたりで仲良く育てれば円満解決じゃなーい?
「私と離れる事なんて出来ない。私を生み出したのはあなた。
私はあなたの苦しみを、悲しみを食べるために生み出した、あなたの分身。
何度殺しても、私は何度でもよみがえる。だって私は、あなたの本心なんだから」
ミチコはずっと、イサコの苦しみを代わりに食べ続けてくれました。23話の、ヌルの噂話と同じですね。
ミチコはけっして、イサコを傷つけるために生まれたんじゃない。一身に、イサコの苦しみと悲しみを背負って生きてきたのに……。やがて、ミチコ自身がその苦しみにとらわれてしまったのだけれど……。

「待って。行ってはだめ。そっちには痛みと苦しみしかない」
「だから……だから、行かなければならないの。
あたしはこれから、あなたたちなしでも、
自分独りで生きていかなくてはならないから!」
ヤサコの懸命な呼びかけにこたえ、イサコは痛みも苦しみもない、子供だけの世界を抜け出し、走ります。それは大人への通路。人と人のつながる道。
「痛みを感じる方向に、出口がある!」
見えるもの、見えないもの。触れられるもの、触れられないもの。
大事なのはその差じゃなく、痛みを感じる心。痛みは、唯一の揺るぎない真実。生きている証。
痛みがあるから、友達が癒すこともできるんだ!

「おかえり、イサコ」
「ただいま、ヤサコ」
最高の救出劇ですよ。もう、言葉もないわ……・゚・(ノД`)・゚・

……イサコが救われ、平穏を取り戻した大黒市。
ヤサコとハラケンの初心な逢引に、久々のニヤリングです。
「イリーガルって何だったんだろう。ずっと考えてた。
今までのイリーガルは、全部、何かの感情だったんじゃないかって。
あこがれとか、怖いとか。もう会えなくなってしまった誰かに、会いたいとか。
そういう気持ちが、誰にも知られずに消えていくはずの気持ちを、あのヌルたちが拾い上げていたとしたら……。それがイリーガルなんじゃないかって」
「もしかして、カンナちゃんも……」
「うん。 僕の心の中のカンナが、心の道を通じて会いにきたのかなって」
最後の最後に、イリーガルとヌルの存在理由を提示してくれたハラケン。
こちらでもチラッと書きましたが、子供達の想いをヌルが拾い、電脳物質としてあらわれたのがイリーガルの正体だったのです。
金魚→赤いのが嫌いな京子
ヒゲ→ボッサボッサになりたいダイチ
クビナガ→恐竜・大きい生き物が好きなデンパ
ミチコ・4423→兄への想いと嫉妬を抱いたイサコ
……私達は、死者に会うことができない。幽霊なんて、存在しない。
どんな悲しい別れ方をしても、あの世でサヨナラをいいなおすことができない。
4423もカンナも、悲しみに暮れるイサコとハラケンを救うため、悲しみから解放するためにあらわれた、ヌルだった。
ヌルは、本当は怖い存在なんかじゃなかった。いつも、子供達の希望と叶えようと、悲しみを救おうとしてくれていた。
「父ちゃんはイマーゴや電脳ペットを、人の心を治すために作ったんだ!」
コイルスの技師猫目父が、実験の最中に偶然生み出されたヌルと会った瞬間。それはきっと、うれしい気持ちであふれていたんじゃないかな。電脳の未来に子供のしあわせを、電脳生物と子供が助け合い共存する世界を見たんじゃないかな。そう思えて、なりません……。

尺がカツカツすぎて、正直エピローグの存在は期待してませんでした。
12歳の夏が素晴らしい結末を迎えてくれるだけで、満足だと。10年後の姿とかだったら逆に見たくないな〜とすら思ってました。
いやもう、中学生最高!
マユミやイサコ伯母との仲も救済措置が取られてたしね。スゲーおなかイッパイのエピローグ! みんないい人!
これについては、あまり語らないでおきましょう。もう、みんなの未来にワクワクできればいーの。十分な絵を見せてもらったから!
――これで、『電脳コイル』の物語はすべておわりです。
ビックリするほど大団円。期待以上のハッピーエンドでした。しかし思い返せば、未解決の謎もチラホラ残ってるような……。以下、脳内保管とともに羅列してみますね。
・4つのマンホールの意味……(ま、意味なくていーか。暗号式かと思ったけど)
・コイル探偵局の、コイルの意味……(「電脳コイル」の命名理由もよくわからなかったけど、コイルスとかそこらへんからってことでいっか)
・コイル探偵局の4番と6番……(6番はカンナとしても、4番はマジで迷宮入り)
・メガネが発売されるずっと前から 中津交差点は事故の多い怪奇スポット……(道順のゴールだったから?)
・大黒市で電波状態の1番悪い所は?……(?)
・「ネットの噂によると、数年前にある暗号屋が空間を破壊しようとしたそうです」……(4年前の玉子、とみせかけた猫目のことか)
・デンパがクロエのメタバグから聴いた、クジラの歌声……(? 大黒市のマスコットキャラらしいんだけど。恵比寿大黒からきてるのか?)
・あっちの世界は左右逆……(どっちでもいっか)
・アキラの盗撮へのお咎め……(フミエにこってりしぼられ、ミゼット没収。監視役としてオヤジがあてがわれた、と想像。だからエピローグでアキラの肩にオヤジが乗ってたってね)
・ミゼットの2重スパイ疑惑……(結局、猫目兄弟のものだったわけで……錯覚?)
・イサコ母の病気……(わからないけど、夫に先立たれ、子供が事故に遭い、息子を亡くし娘が意識不明になったら、そりゃ病気にもなるわ。今は退院し、金沢でイサコと仲良く暮らしてると信じる)
・天沢人形……(かなり謎の物体でしたが、伯母さんが直してくれたからいーや)
・「わたしの古い記憶によると、最初に用意された身体は、命の無い空っぽの器だったそうです」……(たぶん、ヌルに宿ったイサコの嫉妬「ミチコ」のことかと)
・ヤサコの見たフラッシュバック「壊れたブランコ・猫のいる階段・ヤサコの学校の机・鮭定食・壊れた自転車」……(? 謎すぎる)
・猫目の父と母……(失踪の父、病気の母は謎のまま。そして猫目も失踪と。ここらへんの得体の知れなさは、ジュブナイルっぽくてイイな)
・コイルス社の現状……(大黒市史跡博物館っぽいような。「史跡めぐり」「階段伝説ツアー」も、メガマス復讐計画のひとつだったのかな)
・設定画の信彦8歳、12歳、14歳図……(どうも、製作途中でえらく方向転換したって噂があるし、信彦の設定も途中で変わったんだろう。OPの階段鳥居も)
・最終回で池田綾子さんの新曲……(は、早合点しちゃったかな。ごめんなさい)
もし真実をご存知の方がいましたら、どうかお教えください。あと、謎がまだ残ってたら、それも教えてください。ドシドシ募集中!
個人的には、これ以外の膨大な謎が解決しただけで満足なんですけどね。残ったのは、ヤサコとイサコが心を通わせるのに、関係ないものばかりだし。
多少の謎は残った方が、より余韻を楽しめるし。……本音をいえば、ロマンアルバムあたりで回収してほしいんだけどさ。
信じる物って、どこにあるか。「触れたもの」とイサコは言った。ヤサコは心の痛みを信じた。
そして二人は見つけた。
形のあるものじゃない。ときには見失うこともある。
人間の心。見えないから、ずっとそれを追いかけるから、そして永遠に分からないから、もしかしたら人ってつながるのかもしれない。
さようなら、ありがとう。電脳コイル第26話、最終回速記。
(たまごまごごはん)
2. SFの魅力って、何なのか。
それは、世界を変容させる可能性が描かれていること。
もっと言うなら、世界を激変させる可能性。
電脳コイル(three million cheers.)
・ツインテールは子供の象徴
・「初恋」は「世界」を生み出すミラクルエナジー
電脳コイル #26「ヤサコとイサコ」(.rest//星火燎原)
かつて、マユミの痛みを知ろうとしなかったヤサコは、人の痛みの方向へと自ら歩み寄る優しさを持った人間に成長し、人との別れを恐れていたイサコは、人との繋がりを恐れない勇気を持った人間に成長した。それぞれがそれぞれ、自分の幼さを克服し、名前に相応しい人間へと成長していく過程が描かれた物語だったのではないかと思います。
電脳コイル 最終話「コイルオーバー」(BWSのダイアリー)
『電脳コイル』との出会いには、感謝の気持ちでイッパイです。
『ふしぎの海のナディア』以来、17年ぶりに心奪われるアニメの登場でした。ここまで惚れるアニメは、もうないと……いや、あるとしてもまた17年後でいいです。毎年あったら、身も心も持ちませんて。
――おしまいに。
磯監督、見事にコイルの世界を描ききってくれて、ありがとうございました。
全コイルスタッフのみなさま、お疲れさまです。素晴らしい作品に仕立ててくれて、ありがとうございました。
このブログを見続けてくれた方、コメントしてくださった方。
数々の素晴らしいコイルファンサイトさん、考察サイトさん。
絵チャでご一緒してくれたみんな、メッセでコイル談義に付き合ってくれた友達。
心から、ありがとう!
そして……コイルの子供達にありったけの感謝を。
みんなとともに道を走りきれて、よかった。うれしかった。最高の半年間だったよ!
