第29回 巨根をブチ込まれるより、巨根にブチ込みたい『家政婦が黙殺』
「アフタヌーン」で連載中の『百舌谷さん逆上する』は、単行本1巻が発売されて大層好評なようですね。
皆が待ち望んでいた新たなツンデレラが今ここに降臨!! 「百舌谷さん逆上する」1巻発売(オタロードBlog)
「百舌谷さん逆上する」はツンデレの最高傑作かな、と(ヤマカムすーぱー)
ゆすらはまだ買えてないのですが、本誌で百舌谷さんのツンデレ具合は確認いたしました。萌えっていうか、イタイ! けど、それこそ篠房六郎ワールドの真髄!
今回の連載の何がうれしいって、篠房六郎のギャグ大復活。コレだよコレだよ、本当に読みたい篠房六郎はコレなんだよー!
篠房六郎先生の連載作品というと、アフタヌーンの『空談師』、IKKIの『ナツノクモ』があるのですが、オンラインゲームをテーマにしたシリアスな内容だったので、ゲームに詳しくない自分にはさっぱりチンプンカンプンでした。早々に読むのをリタイアしてしちゃいました。
(『ナツノクモ』は『空談師』よりコメディ多めとのことです。foxさん情報ありがとう!)
アタシが好きな篠房六郎は、遡ること処女単行本。
『家政婦が黙殺』で繰り広げられたギャグワールドこそが最高なんだって!
皆が待ち望んでいた新たなツンデレラが今ここに降臨!! 「百舌谷さん逆上する」1巻発売(オタロードBlog)
「百舌谷さん逆上する」はツンデレの最高傑作かな、と(ヤマカムすーぱー)
ゆすらはまだ買えてないのですが、本誌で百舌谷さんのツンデレ具合は確認いたしました。萌えっていうか、イタイ! けど、それこそ篠房六郎ワールドの真髄!
今回の連載の何がうれしいって、篠房六郎のギャグ大復活。コレだよコレだよ、本当に読みたい篠房六郎はコレなんだよー!
篠房六郎先生の連載作品というと、アフタヌーンの『空談師』、IKKIの『ナツノクモ』があるのですが、オンラインゲームをテーマにしたシリアスな内容だったので、ゲームに詳しくない自分にはさっぱりチンプンカンプンでした。早々に読むのをリタイアしてしちゃいました。
(『ナツノクモ』は『空談師』よりコメディ多めとのことです。foxさん情報ありがとう!)
アタシが好きな篠房六郎は、遡ること処女単行本。
『家政婦が黙殺』で繰り広げられたギャグワールドこそが最高なんだって!
更新とどこおったりとどこおらなかったりでスミマセン
マルチタスクに弱いゆすらは、ちょっとした用事で更新が遅くなったりすることがありますが、すみません。更新ないのに見てくださったり、拍手押してくださる方々、ありがとうございます! 描きたいネタは山ほどあるのに、手と集中力が追いつかねー。

以下、新しい拍手お返事欄です。前のはコチラ、ありがとうございます!

以下、新しい拍手お返事欄です。前のはコチラ、ありがとうございます!
『電脳コイル』ナイト@ロフトプラスワンのレポ、開始します
最終回「ヤサコとイサコ」の再放送日である6/14に、歌舞伎町はロフトプラスワンで行われました「『電脳コイル』ナイト」。ゆすらもちゃっかり行ってまいりました。チケットを取ってくれた友達に感謝〜!
地下の小さなイベント会場(兼バー)は、コイルマニアで超満員! 前売りチケットが15分で完売した上、当日券の抽選もかなりの倍率だったようです。ビバ、コイル祭!
ちなみに客層は男8:女2。NHKのイベントと違って、大きなお友達ばかり……と思いきや、チビっ子がひとりいたー! お母さんといっしょに来てたーっ。
小難しいトークの間、少女はコイルのフライヤーを見ながら、白い紙にコイルキャラを描いておりました。うん、ただしい鑑賞姿勢だ。
ドリンクメニューには、コイル特別メニューがずらり


撮影・炭 & ゆすら
右から「イサコ」(メロンシロップ+ソーダ+生レモン)、「電脳ジュース」(ポカリ)、「ヤサコ」(グレープフルーツ+オレンジ+生ライム)。ちなみに「電脳カクテル」はブラックウォッカトニックらしい。大和琉さんレシピありがとう!
以下はレポを! 糞長いメモですみません。間違いがあったらお教えください〜。
●第1部―最終話を視ながらアニメータートーク―●
・司会は3部とも、アニメージュ編集部の久保田さん。
・1部の出演者は、磯光雄監督(原作・脚本・監督)・井上俊之さん(作画チーフ)・平松禎史さん(絵コンテ・演出)の3人。
客席後方には、徳間書店の三ッ木早苗さん(プロデューサー)。トーク内容が禁則事項に触れると、クラクションを鳴らす役目を。パフパフッ。
・同時間にNHKで最終回が放送中ってことで、会場でもDVDで26話を観賞。副音声的にスタッフトーク付き! ほとんどが現場の話なんで、アニメ業界に興味がないとついていけない内容です。
・井上さん「キャラの顔が違うと、よく直された。押山清高さん、吉田健一さんがいて助かった。最終話はスケジュールがキツかった」
・すしおさんが、名前は「第二原画」でというので、たったひとりの第二原画でスタッフロールに。後日、「なんであんな目立つ出し方を!?」とクレームが(笑)。
・回想で一瞬「クレヨンしんちゃん」風になるのは、絵コンテに書かれた井上さんのらくがきを、押山さんが指示だと思って描いたもの。監督の指示ではない。
・イサコの髪がほどけるシーンは、井上さんと磯監督で作画。


・デンスケを抱きしめたときに、ほっぺなどが凹むのは、最終話の古い空間の中でのみ。通常は電脳体に干渉しないので凹まない(という修正を初期によくした)。
・赤・青が使われていたので、猫目兄弟の暗号は紫色に。猫目らしく淫猥に。
・レイアウトチェック抜きで監督から動画が上がってきたり。スタッフが進行状況を把握できない! スタッフのほぼ全員が動画に参加していた。
・ヤサコの顔が男らしくなりすぎてて直したかったが、コンテがすでに男らしかった。なので直せず。と、磯監督。
・ヤサコとイサコが見つめ合うシーンは、一発でOKが出るほど見事な撮影技術。


・平松さんが原画を持ったまま音信不通になったと思ったら、グレンラガンの打ち上げで温泉に行っていた(平松さんは必死に弁解)。
・DVDでは動画スタッフに磯監督と井上さんの名前が入っている。動画で井上さんの名が入るのは26年ぶり。
・桜のシーンは元ジブリの安藤雅司さんが手がけている。舞い散る花びらは磯監督の手書きで、CGぽく動かしている。
・DVDでは電柱の「金沢市」の文字を変更している。


・――最終回終了。ここで『悟空の大冒険』『タッチ』『銀河鉄道の夜』を監督された杉井ギサブローさんがゲスト参加。「古い空間からやってきました(笑)」
・杉井さん「電脳世界を子供が走り回っていることに感動。生活芝居がいい。生き生きしている。あの髪の毛をちゃんと動かそうとしたのは誰?」
・髪の毛や走るシーンは、途中で降板した本田雄さんの功績が大きい。本田さんはなんでも原画で描いてしまう。外注動画があまり信用できないからだとか。
・上海から上がってくる走るシーンの動画には上下動がない。通称「上海走り」。
・ハラケンの横髪が途中で伸びた。本田さんが自分のデザインに飽きたため。キャラデザが作画監督をすると、そうなりやすい。アレンジしだしちゃう。

・磯監督「子供が生き生きしているのは、狙ってではなく、純粋に面白さを追求し、笑えるところでちゃんと笑えるように作ろうとしたら、結果そのようになった」
・杉井さん「中学生の娘が『まるでアニメじゃないみたい』と感動していた。『陽だまりの樹』(杉井監督アニメ)は10分で視るのをやめたのに(笑)」「アニメーターは〈作家〉というよりは〈職人〉。ぼくは〈芸人〉だと思っている。作家性の重要な部分は原作者が担っている。アニメは、アニメーションの芸を見せるもの」
・オリジナルアニメはこれから増えていくか?
磯監督「オリジナルは業界に歓迎されない」「アニメ業界はもともと、漫画をアニメ化するために作られた業界(手塚治虫が?)。今は予め売れている漫画を原作に作るもの。オリジナルアニメを作るのは難しく、個人の力や協力が重要。原作と監督が一緒だと歓迎されない」「コイルの企画も制作会社からは門前払いだった」
・井上さん「磯監督は被害妄想の気がある(笑)」(井上さんと磯監督のトークは、まるで漫才でした)
・杉井さん「TVシリーズ全26話で、質が保たれているのがすごい。これだけクオリティの高いアニメーターを毎回集められるのか」
井上さん「コイルはメインのスタッフが手直しをして質を持ち上げている」
磯監督「実はトメ絵やカット割でかなりごまかしている。技術的にも経済的にも」
・磯監督「3話からは優秀なスタッフ(井上さんや板津匡覧さん)が参加するということで、特別にアクション多めで枚数制限ナシにした。が、井上さんの仕事が予定どおりに終わらず、1年待たされた……」
・杉井さん「シリーズものは4話から質が落ちるものが多いが」
井上さん「監督の鬼気迫るこだわりが、それを許さなかった」
磯監督「いや、ここは手を抜いていいよといった部分もあった」
井上さん「それがぜんぜん手を抜かせない!」
・客席から質問「『ラーゼフォン』では磯節全開のシーンもあったが、『コイル』では伊東伸高さんなどの個性を活かすカットはあった?」
磯監督「作画監督の個性を求める絵もあった」「以前、アニメーターとして、演出として、悩んだ時期があった。演出をするなら脚本も書かなければならない。迷った末に、〈アニメを作る〉ことを選んだ」「窓職人がいくら立派な窓を作っても意味がない、家より大きな窓は作れない」
・10話に、テントの中でヤサコがミチコさんと出会うコンテがあったが、尺がなくカット。
・杉井さん「磯監督はとくに脚本に力を入れている印象だが」
磯監督「脚本は、あくまで〈アニメを作るため〉のもの」「後半はセリフが長いと怒られたが、削りに削ってあの長さだった」
●第2部―電脳メガネの技術と、現実に叶う技術―●
・出演は磯監督、ゲストに東浩紀さん(批評家)・山口浩さん(駒澤大学准教授)。今度は一変、SF技術についてのトークに。
・東さん「当時2歳の娘がコイル大好き。イリーガル、古い空間、ヌルがとくに好き」
・山口さん「子供が『縦割り行政』という言葉を使うのが面白い。メタバグの経済世界に興味がある。オンラインゲームのマネーと同じ。テロリストが目をつけるかも」
・山口さんは冬コミで、早稲田大学の境真良さんと「電脳コイル考察誌」を出すほどのマニア。その本には磯監督も知らないコイル設定が書かれているという……。
・メガマスや猫目一派と戦うメガシ屋はベンチャー企業。
・山口さん「電脳ペットは現実でもイケル。子供を守ってくれるボディーガード。セキュリティとして需要がある」
磯監督「メガネをかけてないといけないが……」
・動画観賞。「ARToolKitのサッチー」、「光学迷彩のボールや服」(さっきの少女が、「どうなってるの!?」と、最も興味津々で視てたw)
・山口さんの論文「『電脳コイル』を語る意味」
・山口さん「欧米のロボットは人間に従属的、日本のロボットは人間の友達になる。『電脳コイル』が日本で生まれたのはラッキーでもある。ジャイアントロボもデンスケも、自らを犠牲にして人間を助ける」
磯監督「実現できないと思ってアニメを作ったのに、実現できそうだといわれたり、子供にウケればいいと思っていたのに、大人にガッツリ興味を持たれて質問責めにあったりして、困った(笑)」
東さん「現実には難しい。実現するとしても、テーマパークや、企業のイメージアップぐらい。あとは介護? 一都市がARで埋め尽くされるようなことにはならない」
山口さん「コイルの世界がそのまま実現はしないだろうが、『電脳コイル』を視た人がコイル的な技術を開発する将来が楽しみだ」
・東さん「電脳メガネが実現するとしたら、〈ニコニコ現実〉的なものだろう。ARで現実世界にコメントが付き、ニコニコ動画のように現実をツッコむことができる」「〈現実vs仮想〉で考えてはいけない」
・人間の、電流の流れとは逆方向に体が傾くという習性を使った実験動画。両耳の後ろに電極を付け、教授がリモコンで電流を流す……。これで後ろから来る車から身を守れる!?
・磯監督「仮想現実は茂木健一郎の本で読んだ。人類は何千年も前から仮想を繰り返している。『彼女がいたら、こんなことをいってくれるかな〜』という仮想と失望」
・東さん「デンスケが仮想ペットである必然は? 電脳メガネは電脳物質だけじゃなく、現実にあるものも、わざわざレンダリングしなおして映像をとらえる。何故?」
磯監督「アニメだから」「メガネの映像は監視カメラなどで随時更新されているが、現実の映像をレンダリングなしで映していることもある」
・想像の体と現実の体には違いがある。
・モジョの攻撃で京子の電脳体が文字化けする2話で〈京子電脳体説〉が(笑)。
・東さん「カメラの視点が、常に電脳メガネをかけた視点。最終的に何か仕掛けがあるのかと思ったが」
磯監督「3話ぐらいで、メガネをかけていないヤサママの視点を入れる予定だった。メタバグを貼るヤサコが挙動不審にしか見えない、ヤサママ。あるいは、サッチーから逃げるヤサコを、普通の人が見てる場面を。しかし、それを入れると4話の電脳バトルの緊迫感が欠けてしまう。〈電脳メガネの世界〉を視聴者に定着させる必要があり、出せなかった」
・電脳メガネの世界は、ある種の自己暗示のようなもの。呼びかけに応える気持ちで現実に戻れる。
・〈電脳コイル=スターウォーズ説〉 メガばあ=ヨーダ 猫目=(弱い)ダースベイダー
・磯監督「失踪した猫目宗助は、実はまだ大黒市にいる」
・終盤にもっとミチコが暴れる予定だった。が、そうするとミチコを生み出したヤサコとイサコが逮捕されてしまうので、やめた。
・磯監督「私が描く玉子は、ちゃんと17歳。本田さんや井上さんが描くと20代になり、〈永遠の17歳説〉が出てきた(笑)」
・大黒市は、メガマスも把握できていないキラバグがインフラを呼んだ、脆弱な都市。
・メガマスはメガマスで、大人たちが動いている。ヤサパパも駆け引き材料を持ってメガマスに入った。メガマスが玉子を入れたのは、失敗しても玉子のせいにできるから。
・東さん「子供たちは、自分たちのせいで大黒市がパニックになった思っているが、実は大人が裏でちゃんと動いている。……というオチにするのかとも思った」
磯監督「全部子供たちの妄想でしたーってオチにする可能性もあった」「最終回の構想は30パターンぐらいあった」
・子供だけで解決できなくなってしまったのは、カンナが死んでいるから。大人ではどうしようもできないことを、子供たちが解決するアニメを作りたかった。
●第3部―アニメーター・制作トーク―●
・再び、磯監督・井上さん・平松さんが出演。さらに野村和也さん(絵コンテ・演出)も参加。ノースリーブで猫目コス!
・平松さんのOPコンテは、磯監督がほとんど直した。階段をみんなが登る場面は平松さんの発想だが、そこもアングルの話でモメた。
・磯監督「俯瞰はダメと注文していたのに、5割が俯瞰で上がってきた」
・OPの半分鳥居は、本編でも出すつもりが尺が足りず出せなかった。半分鳥居のある場所は駅ビルと、隣のシネマ大黒の地下にある駐車場。3話で壁に立てかけられていた鳥居は、天井に阻まれ外されたもの。電脳の鳥居は壁の中にあり、ヤサコが登ると天井に消える……という予定だった。


・井上さん「現場ではなかなか後半のシナリオが上がってこなくてヒヤヒヤした。どこで諦めて、どこまで出せた?」
磯監督「集中できない事情があった。なぜ監督が人集めをするハメに……」
・棒を右手から左手へ持ちかえる信彦。どっちの手にキズがあるかなどで難航。
・10話では、空き缶をくわえながらしゃべるヤサコの絵が平松さんから上がってきて、「ヤサコはそんな表に見えるブリッコはしない! ヤサコをわかってない」と、平松vs磯バトルが勃発。結局、磯監督が直した。
・赤丸ほっぺのヤサコも「コイルで赤丸ほっぺはやらないといったのに!」と。ここは結局直さず。磯監督いわく「平松さんは恥ずかしげもなくカワイイ演出をする」。


・空き缶を捨てるゴミ箱は、手間を省くため、中の見えないゴミ箱の予定だったが、向田隆さんが落ちていく空き缶を描きたいあまりに、網目のゴミ箱になった。ちなみに25話のサッチー空中戦も、向田さん。
・磯監督「京子の『ウンチ!』はすべてパターンが違う。10話の『ウンチ!』も、もっと昆虫を観察するようにヤサコを見つめ、静かに『ウンチ』というべきだった。練りに練ったウンチなんです!」
・井上さん「磯さんはすべてを直そうとする。ぼくが意見をいっても『批判した!』と怒る。意見なのに。きっと、生い立ちに屈折した何かが……」
・打合せごとにもめる、井上vs磯(とはいえ仲がいい)。野村くんとは仲良し。野村さん「お互い似てるんです」。
・磯監督「もうちょっと監督を尊重すべきだ。私は井上さんの一番弟子なのに。井上さんの誉め殺しは攻撃なんです」
井上さん「昔、磯さんに誘われたエヴァを断ったことを、ずーっと根にもたれてる」
磯監督「私が持ちかけたとき、井上さんは「ロボットアニメ?」と敬遠した。あれはロボットじゃない、人造人間です!」
・磯監督「コイルの企画書をはじめに見せたのは平松さん。そしたら井上さんに『新しい企画があるんだって?』と聞かれ……ついに井上も堕ちたかと」
井上さん「ただ聞いただけなんだけど……」
なぜか平松さんと肩を組む磯監督w
・客席に来ていたスタッフからも、一言コメント。
・作画監督で〈ヤサコ走り〉の板津匡覧さん「井上さんと磯さんのやりとりを見てニヤニヤしてました」
・押山清高さん(作画監督)「次回作も手伝わせてください」・本間晃さん(作画監督)・泉津井陽一さん(撮影監督)「毎回ギリギリなのに、V編の最中に直しが入ったり……」・末澤慧さん(原画・エフェクト)・高橋知也さん(監督補・コンテ)
・ガイナックスから、雨宮哲さん(原画)・大塚雅彦さん(コンテ)「グレンラガンがあり、あまり参加できませんでした。次回があれば是非」
・制作委員から、NHKエンタープライズの斉藤健治さん(プロデューサー)「NHK大阪で司会をしましたが、2chで『司会がコイルオタだった』と書かれました」
・斉藤さん「先ほど、監督が『TVシリーズは前日納品が当たり前』といってましたが、間違いです!」
磯監督「当たり前とはいってません、『よくあること』です!」
もちろん、よくあってもいけないw
・斉藤さん「普通は2週間前納品なのに、10話すぎから1週間前納品になって……大変なことになるのは私なので、『自由研究』を10日ぐらいで作成」「総集編か、マニアックな内容にするかで悩んだが、小さいファンのために用語解説を入れた総集編に」「それで山場を越えた……と思ったが」「秋になると口から血が出て、胃潰瘍に」「そしてまた『総復習編』を……」「それで山場を越えた……と(ry」「90分のSPでもまとめきれない内容量」「放送が終了して、やっと胃潰瘍も治りました」
・徳間書店の三ツ木早苗さん(プロデューサー)「メガばあの名前&ウマカリーの三ツ木です」「夏に『ビジュアルコレクション』が発売。正式ではありませんが、次は〈原作〉が出ます」
原作って何ーーー!!?
●色紙プレゼントと質問コーナー●
・井上さん(ヤサコ)、磯監督(デンスケ)、平松さん(オヤジ)の3枚の手書き色紙が、抽選で客席にプレゼント。(ちなみにサイン付きロマンアルバムも20冊ほど置かれてましたが、こちらはイベント開始前に売り切れていました)
・客席から「磯さんの爆発エフェクトはどこから発想を?」
磯監督「線は星野之宣から。動きはオリジナル。庵野さんのは丸爆発で、煙爆発じゃない」
・客席から「設定画にあった3種類の信彦は? 生きてる可能性もあった?」
磯監督「予定では、あった。しかし、生きているとイサコをどう自立させるか。出てきたら出てきたでドロドロしてたかも」
・客席から「サイトは更新しないの?」
磯監督「サイトにそそぐ気力が……。メール返信も遅れています」
・最後に。野口さん「磯さんと仕事ができてよかった」
平松さん「磯さんの考えを探るのが楽しかった」
井上さん「磯さんは常軌を逸してこだわる人。ひらめきだけでなく、その上を欲する」
磯監督「監督が他のスタッフと違うのは、全スタッフと関わるところ。全員の利害は一致しない。絵の期間を長くすると、音を作れない。逆もまた。満足できた人もできなかった人もいるだろうが、面白かった」
● ● ●
――という、たっぷり4時間のコイルイベントでした!!! いやースタッフ話が多いとはいえ、熱い! とりあえずコイルファンとしては、夏発売予定の《ビジュアルコレクション》と、謎の《原作》ってヤツの発売を待つばかりですよ!
これだけのメンツが揃うんだから、続編or映画化の発表がある!? と期待してたのですが、それはありませんでしたね。残念。でも、まだまだコイルは終わらない!
全スタッフ様、お疲れ様です! 素晴らしいイベントをありがとうございましたっ。
そして同行してくれた友達2人にも心から感謝〜〜。
ちなみに、今発売中の「月刊アニメージュ2008年7月号」では、磯監督描き下ろしの電脳生物が見れますよ☆
電脳コイルナイト....(続・日々のしるしもの)(←桜平真琴さんのレポはこちら)
電脳コイルナイト(END_OF_SCAN)(←写真付きレポです)
人類を驚かせたアニメ『電脳コイル』のイベント『電脳コイルナイト』潜入ルポ(MouRa)(←磯監督のメッセージ付き)
「『電脳コイル』ナイト」(Tempo rubato)(←平松禎史さんの当日のブログ)
地下の小さなイベント会場(兼バー)は、コイルマニアで超満員! 前売りチケットが15分で完売した上、当日券の抽選もかなりの倍率だったようです。ビバ、コイル祭!
ちなみに客層は男8:女2。NHKのイベントと違って、大きなお友達ばかり……と思いきや、チビっ子がひとりいたー! お母さんといっしょに来てたーっ。
小難しいトークの間、少女はコイルのフライヤーを見ながら、白い紙にコイルキャラを描いておりました。うん、ただしい鑑賞姿勢だ。


撮影・炭 & ゆすら
右から「イサコ」(メロンシロップ+ソーダ+生レモン)、「電脳ジュース」(ポカリ)、「ヤサコ」(グレープフルーツ+オレンジ+生ライム)。ちなみに「電脳カクテル」はブラックウォッカトニックらしい。大和琉さんレシピありがとう!
以下はレポを! 糞長いメモですみません。間違いがあったらお教えください〜。
・司会は3部とも、アニメージュ編集部の久保田さん。
・1部の出演者は、磯光雄監督(原作・脚本・監督)・井上俊之さん(作画チーフ)・平松禎史さん(絵コンテ・演出)の3人。
客席後方には、徳間書店の三ッ木早苗さん(プロデューサー)。トーク内容が禁則事項に触れると、クラクションを鳴らす役目を。パフパフッ。
・同時間にNHKで最終回が放送中ってことで、会場でもDVDで26話を観賞。副音声的にスタッフトーク付き! ほとんどが現場の話なんで、アニメ業界に興味がないとついていけない内容です。
・井上さん「キャラの顔が違うと、よく直された。押山清高さん、吉田健一さんがいて助かった。最終話はスケジュールがキツかった」
・すしおさんが、名前は「第二原画」でというので、たったひとりの第二原画でスタッフロールに。後日、「なんであんな目立つ出し方を!?」とクレームが(笑)。
・回想で一瞬「クレヨンしんちゃん」風になるのは、絵コンテに書かれた井上さんのらくがきを、押山さんが指示だと思って描いたもの。監督の指示ではない。
・イサコの髪がほどけるシーンは、井上さんと磯監督で作画。


・デンスケを抱きしめたときに、ほっぺなどが凹むのは、最終話の古い空間の中でのみ。通常は電脳体に干渉しないので凹まない(という修正を初期によくした)。
・赤・青が使われていたので、猫目兄弟の暗号は紫色に。猫目らしく淫猥に。
・レイアウトチェック抜きで監督から動画が上がってきたり。スタッフが進行状況を把握できない! スタッフのほぼ全員が動画に参加していた。
・ヤサコの顔が男らしくなりすぎてて直したかったが、コンテがすでに男らしかった。なので直せず。と、磯監督。
・ヤサコとイサコが見つめ合うシーンは、一発でOKが出るほど見事な撮影技術。


・平松さんが原画を持ったまま音信不通になったと思ったら、グレンラガンの打ち上げで温泉に行っていた(平松さんは必死に弁解)。
・DVDでは動画スタッフに磯監督と井上さんの名前が入っている。動画で井上さんの名が入るのは26年ぶり。
・桜のシーンは元ジブリの安藤雅司さんが手がけている。舞い散る花びらは磯監督の手書きで、CGぽく動かしている。
・DVDでは電柱の「金沢市」の文字を変更している。


・――最終回終了。ここで『悟空の大冒険』『タッチ』『銀河鉄道の夜』を監督された杉井ギサブローさんがゲスト参加。「古い空間からやってきました(笑)」
・杉井さん「電脳世界を子供が走り回っていることに感動。生活芝居がいい。生き生きしている。あの髪の毛をちゃんと動かそうとしたのは誰?」
・髪の毛や走るシーンは、途中で降板した本田雄さんの功績が大きい。本田さんはなんでも原画で描いてしまう。外注動画があまり信用できないからだとか。
・上海から上がってくる走るシーンの動画には上下動がない。通称「上海走り」。
・ハラケンの横髪が途中で伸びた。本田さんが自分のデザインに飽きたため。キャラデザが作画監督をすると、そうなりやすい。アレンジしだしちゃう。

・磯監督「子供が生き生きしているのは、狙ってではなく、純粋に面白さを追求し、笑えるところでちゃんと笑えるように作ろうとしたら、結果そのようになった」
・杉井さん「中学生の娘が『まるでアニメじゃないみたい』と感動していた。『陽だまりの樹』(杉井監督アニメ)は10分で視るのをやめたのに(笑)」「アニメーターは〈作家〉というよりは〈職人〉。ぼくは〈芸人〉だと思っている。作家性の重要な部分は原作者が担っている。アニメは、アニメーションの芸を見せるもの」
・オリジナルアニメはこれから増えていくか?
磯監督「オリジナルは業界に歓迎されない」「アニメ業界はもともと、漫画をアニメ化するために作られた業界(手塚治虫が?)。今は予め売れている漫画を原作に作るもの。オリジナルアニメを作るのは難しく、個人の力や協力が重要。原作と監督が一緒だと歓迎されない」「コイルの企画も制作会社からは門前払いだった」
・井上さん「磯監督は被害妄想の気がある(笑)」(井上さんと磯監督のトークは、まるで漫才でした)
・杉井さん「TVシリーズ全26話で、質が保たれているのがすごい。これだけクオリティの高いアニメーターを毎回集められるのか」
井上さん「コイルはメインのスタッフが手直しをして質を持ち上げている」
磯監督「実はトメ絵やカット割でかなりごまかしている。技術的にも経済的にも」
・磯監督「3話からは優秀なスタッフ(井上さんや板津匡覧さん)が参加するということで、特別にアクション多めで枚数制限ナシにした。が、井上さんの仕事が予定どおりに終わらず、1年待たされた……」
・杉井さん「シリーズものは4話から質が落ちるものが多いが」
井上さん「監督の鬼気迫るこだわりが、それを許さなかった」
磯監督「いや、ここは手を抜いていいよといった部分もあった」
井上さん「それがぜんぜん手を抜かせない!」
・客席から質問「『ラーゼフォン』では磯節全開のシーンもあったが、『コイル』では伊東伸高さんなどの個性を活かすカットはあった?」
磯監督「作画監督の個性を求める絵もあった」「以前、アニメーターとして、演出として、悩んだ時期があった。演出をするなら脚本も書かなければならない。迷った末に、〈アニメを作る〉ことを選んだ」「窓職人がいくら立派な窓を作っても意味がない、家より大きな窓は作れない」
・10話に、テントの中でヤサコがミチコさんと出会うコンテがあったが、尺がなくカット。
・杉井さん「磯監督はとくに脚本に力を入れている印象だが」
磯監督「脚本は、あくまで〈アニメを作るため〉のもの」「後半はセリフが長いと怒られたが、削りに削ってあの長さだった」
・出演は磯監督、ゲストに東浩紀さん(批評家)・山口浩さん(駒澤大学准教授)。今度は一変、SF技術についてのトークに。
・東さん「当時2歳の娘がコイル大好き。イリーガル、古い空間、ヌルがとくに好き」
・山口さん「子供が『縦割り行政』という言葉を使うのが面白い。メタバグの経済世界に興味がある。オンラインゲームのマネーと同じ。テロリストが目をつけるかも」
・山口さんは冬コミで、早稲田大学の境真良さんと「電脳コイル考察誌」を出すほどのマニア。その本には磯監督も知らないコイル設定が書かれているという……。
・メガマスや猫目一派と戦うメガシ屋はベンチャー企業。
・山口さん「電脳ペットは現実でもイケル。子供を守ってくれるボディーガード。セキュリティとして需要がある」
磯監督「メガネをかけてないといけないが……」
・動画観賞。「ARToolKitのサッチー」、「光学迷彩のボールや服」(さっきの少女が、「どうなってるの!?」と、最も興味津々で視てたw)
・山口さんの論文「『電脳コイル』を語る意味」
・山口さん「欧米のロボットは人間に従属的、日本のロボットは人間の友達になる。『電脳コイル』が日本で生まれたのはラッキーでもある。ジャイアントロボもデンスケも、自らを犠牲にして人間を助ける」
磯監督「実現できないと思ってアニメを作ったのに、実現できそうだといわれたり、子供にウケればいいと思っていたのに、大人にガッツリ興味を持たれて質問責めにあったりして、困った(笑)」
東さん「現実には難しい。実現するとしても、テーマパークや、企業のイメージアップぐらい。あとは介護? 一都市がARで埋め尽くされるようなことにはならない」
山口さん「コイルの世界がそのまま実現はしないだろうが、『電脳コイル』を視た人がコイル的な技術を開発する将来が楽しみだ」
・東さん「電脳メガネが実現するとしたら、〈ニコニコ現実〉的なものだろう。ARで現実世界にコメントが付き、ニコニコ動画のように現実をツッコむことができる」「〈現実vs仮想〉で考えてはいけない」
・人間の、電流の流れとは逆方向に体が傾くという習性を使った実験動画。両耳の後ろに電極を付け、教授がリモコンで電流を流す……。これで後ろから来る車から身を守れる!?
・磯監督「仮想現実は茂木健一郎の本で読んだ。人類は何千年も前から仮想を繰り返している。『彼女がいたら、こんなことをいってくれるかな〜』という仮想と失望」
・東さん「デンスケが仮想ペットである必然は? 電脳メガネは電脳物質だけじゃなく、現実にあるものも、わざわざレンダリングしなおして映像をとらえる。何故?」
磯監督「アニメだから」「メガネの映像は監視カメラなどで随時更新されているが、現実の映像をレンダリングなしで映していることもある」
・想像の体と現実の体には違いがある。
・モジョの攻撃で京子の電脳体が文字化けする2話で〈京子電脳体説〉が(笑)。
・東さん「カメラの視点が、常に電脳メガネをかけた視点。最終的に何か仕掛けがあるのかと思ったが」
磯監督「3話ぐらいで、メガネをかけていないヤサママの視点を入れる予定だった。メタバグを貼るヤサコが挙動不審にしか見えない、ヤサママ。あるいは、サッチーから逃げるヤサコを、普通の人が見てる場面を。しかし、それを入れると4話の電脳バトルの緊迫感が欠けてしまう。〈電脳メガネの世界〉を視聴者に定着させる必要があり、出せなかった」
・電脳メガネの世界は、ある種の自己暗示のようなもの。呼びかけに応える気持ちで現実に戻れる。
・〈電脳コイル=スターウォーズ説〉 メガばあ=ヨーダ 猫目=(弱い)ダースベイダー
・磯監督「失踪した猫目宗助は、実はまだ大黒市にいる」
・終盤にもっとミチコが暴れる予定だった。が、そうするとミチコを生み出したヤサコとイサコが逮捕されてしまうので、やめた。
・磯監督「私が描く玉子は、ちゃんと17歳。本田さんや井上さんが描くと20代になり、〈永遠の17歳説〉が出てきた(笑)」
・大黒市は、メガマスも把握できていないキラバグがインフラを呼んだ、脆弱な都市。
・メガマスはメガマスで、大人たちが動いている。ヤサパパも駆け引き材料を持ってメガマスに入った。メガマスが玉子を入れたのは、失敗しても玉子のせいにできるから。
・東さん「子供たちは、自分たちのせいで大黒市がパニックになった思っているが、実は大人が裏でちゃんと動いている。……というオチにするのかとも思った」
磯監督「全部子供たちの妄想でしたーってオチにする可能性もあった」「最終回の構想は30パターンぐらいあった」
・子供だけで解決できなくなってしまったのは、カンナが死んでいるから。大人ではどうしようもできないことを、子供たちが解決するアニメを作りたかった。
・再び、磯監督・井上さん・平松さんが出演。さらに野村和也さん(絵コンテ・演出)も参加。ノースリーブで猫目コス!
・平松さんのOPコンテは、磯監督がほとんど直した。階段をみんなが登る場面は平松さんの発想だが、そこもアングルの話でモメた。
・磯監督「俯瞰はダメと注文していたのに、5割が俯瞰で上がってきた」
・OPの半分鳥居は、本編でも出すつもりが尺が足りず出せなかった。半分鳥居のある場所は駅ビルと、隣のシネマ大黒の地下にある駐車場。3話で壁に立てかけられていた鳥居は、天井に阻まれ外されたもの。電脳の鳥居は壁の中にあり、ヤサコが登ると天井に消える……という予定だった。


・井上さん「現場ではなかなか後半のシナリオが上がってこなくてヒヤヒヤした。どこで諦めて、どこまで出せた?」
磯監督「集中できない事情があった。なぜ監督が人集めをするハメに……」
・棒を右手から左手へ持ちかえる信彦。どっちの手にキズがあるかなどで難航。
・10話では、空き缶をくわえながらしゃべるヤサコの絵が平松さんから上がってきて、「ヤサコはそんな表に見えるブリッコはしない! ヤサコをわかってない」と、平松vs磯バトルが勃発。結局、磯監督が直した。
・赤丸ほっぺのヤサコも「コイルで赤丸ほっぺはやらないといったのに!」と。ここは結局直さず。磯監督いわく「平松さんは恥ずかしげもなくカワイイ演出をする」。


・空き缶を捨てるゴミ箱は、手間を省くため、中の見えないゴミ箱の予定だったが、向田隆さんが落ちていく空き缶を描きたいあまりに、網目のゴミ箱になった。ちなみに25話のサッチー空中戦も、向田さん。
・磯監督「京子の『ウンチ!』はすべてパターンが違う。10話の『ウンチ!』も、もっと昆虫を観察するようにヤサコを見つめ、静かに『ウンチ』というべきだった。練りに練ったウンチなんです!」
・井上さん「磯さんはすべてを直そうとする。ぼくが意見をいっても『批判した!』と怒る。意見なのに。きっと、生い立ちに屈折した何かが……」
・打合せごとにもめる、井上vs磯(とはいえ仲がいい)。野村くんとは仲良し。野村さん「お互い似てるんです」。
・磯監督「もうちょっと監督を尊重すべきだ。私は井上さんの一番弟子なのに。井上さんの誉め殺しは攻撃なんです」
井上さん「昔、磯さんに誘われたエヴァを断ったことを、ずーっと根にもたれてる」
磯監督「私が持ちかけたとき、井上さんは「ロボットアニメ?」と敬遠した。あれはロボットじゃない、人造人間です!」
・磯監督「コイルの企画書をはじめに見せたのは平松さん。そしたら井上さんに『新しい企画があるんだって?』と聞かれ……ついに井上も堕ちたかと」
井上さん「ただ聞いただけなんだけど……」
なぜか平松さんと肩を組む磯監督w
・客席に来ていたスタッフからも、一言コメント。
・作画監督で〈ヤサコ走り〉の板津匡覧さん「井上さんと磯さんのやりとりを見てニヤニヤしてました」
・押山清高さん(作画監督)「次回作も手伝わせてください」・本間晃さん(作画監督)・泉津井陽一さん(撮影監督)「毎回ギリギリなのに、V編の最中に直しが入ったり……」・末澤慧さん(原画・エフェクト)・高橋知也さん(監督補・コンテ)
・ガイナックスから、雨宮哲さん(原画)・大塚雅彦さん(コンテ)「グレンラガンがあり、あまり参加できませんでした。次回があれば是非」
・制作委員から、NHKエンタープライズの斉藤健治さん(プロデューサー)「NHK大阪で司会をしましたが、2chで『司会がコイルオタだった』と書かれました」
・斉藤さん「先ほど、監督が『TVシリーズは前日納品が当たり前』といってましたが、間違いです!」
磯監督「当たり前とはいってません、『よくあること』です!」
もちろん、よくあってもいけないw
・斉藤さん「普通は2週間前納品なのに、10話すぎから1週間前納品になって……大変なことになるのは私なので、『自由研究』を10日ぐらいで作成」「総集編か、マニアックな内容にするかで悩んだが、小さいファンのために用語解説を入れた総集編に」「それで山場を越えた……と思ったが」「秋になると口から血が出て、胃潰瘍に」「そしてまた『総復習編』を……」「それで山場を越えた……と(ry」「90分のSPでもまとめきれない内容量」「放送が終了して、やっと胃潰瘍も治りました」
・徳間書店の三ツ木早苗さん(プロデューサー)「メガばあの名前&ウマカリーの三ツ木です」「夏に『ビジュアルコレクション』が発売。正式ではありませんが、次は〈原作〉が出ます」
原作って何ーーー!!?
・井上さん(ヤサコ)、磯監督(デンスケ)、平松さん(オヤジ)の3枚の手書き色紙が、抽選で客席にプレゼント。(ちなみにサイン付きロマンアルバムも20冊ほど置かれてましたが、こちらはイベント開始前に売り切れていました)
・客席から「磯さんの爆発エフェクトはどこから発想を?」
磯監督「線は星野之宣から。動きはオリジナル。庵野さんのは丸爆発で、煙爆発じゃない」
・客席から「設定画にあった3種類の信彦は? 生きてる可能性もあった?」
磯監督「予定では、あった。しかし、生きているとイサコをどう自立させるか。出てきたら出てきたでドロドロしてたかも」
・客席から「サイトは更新しないの?」
磯監督「サイトにそそぐ気力が……。メール返信も遅れています」
・最後に。野口さん「磯さんと仕事ができてよかった」
平松さん「磯さんの考えを探るのが楽しかった」
井上さん「磯さんは常軌を逸してこだわる人。ひらめきだけでなく、その上を欲する」
磯監督「監督が他のスタッフと違うのは、全スタッフと関わるところ。全員の利害は一致しない。絵の期間を長くすると、音を作れない。逆もまた。満足できた人もできなかった人もいるだろうが、面白かった」
――という、たっぷり4時間のコイルイベントでした!!! いやースタッフ話が多いとはいえ、熱い! とりあえずコイルファンとしては、夏発売予定の《ビジュアルコレクション》と、謎の《原作》ってヤツの発売を待つばかりですよ!
これだけのメンツが揃うんだから、続編or映画化の発表がある!? と期待してたのですが、それはありませんでしたね。残念。でも、まだまだコイルは終わらない!
全スタッフ様、お疲れ様です! 素晴らしいイベントをありがとうございましたっ。
そして同行してくれた友達2人にも心から感謝〜〜。
ちなみに、今発売中の「月刊アニメージュ2008年7月号」では、磯監督描き下ろしの電脳生物が見れますよ☆
電脳コイルナイト....(続・日々のしるしもの)(←桜平真琴さんのレポはこちら)
電脳コイルナイト(END_OF_SCAN)(←写真付きレポです)
人類を驚かせたアニメ『電脳コイル』のイベント『電脳コイルナイト』潜入ルポ(MouRa)(←磯監督のメッセージ付き)
「『電脳コイル』ナイト」(Tempo rubato)(←平松禎史さんの当日のブログ)
第28回 少女漫画的に読み解く『風の谷のナウシカ』
先週の6/6、「金曜ロードショー」で放送されてましたね、『風の谷のナウシカ』。
もう何度も観てるのに、DVDも持ってたりするのに、TVでやってるとついついはりきって視聴してしまうフシギ。その度に興奮するわ感動するわで、宮崎アニメの偉大さについては語りきれないわけでして。
1984年に公開された『風の谷のナウシカ』は、ご存知のように漫画版があります。1982年に「アニメージュ」で連載がスタートし、何度かの休載を挟みながら、1994年に完結しました。
映画版も、2時間のアニメーションとは思えない深いテーマなんすが、漫画版はさらに踏み込んだ内容。自然、人類、思想、『ナウシカ』で描かれるものはどれも深遠です。
このレビューでは、宮崎駿がナウシカを通じて見せた哲学についてじっくり分析してみようと……なわけはなく、そんなのは高尚な人々がすでにやってる上、アタシごときができるわけないんで、乙女的な読み方ってヤツを語っていきます。乙女だから!
小学生時分は「りぼん」を読むように漫画版ナウシカを読んでおりまして、やっぱ場面にナウシカとアスベルがいるだけで3倍ワクワクしてました。どーしてもトキメキ方面に意識がいっちゃうんですよね、乙女だから!(大事なことなので2回いいました)
では早速、ナウシカとアスベルふたりの出会いから最終回までをなぞっていきます!

●コルベットに乗るナウシカと、コルベットを襲うアスベル
トルメキアに国を滅ぼされ、復讐に燃えるアスベルは、ナウシカたちが乗っているコルベットを襲撃します。風の谷の姫ナウシカと、ペジテの王子アスベル、はじめての接触。襲う者と襲われる者。あいまみえるはずもないのに、アスベルは心の中で少女ナウシカの姿と出会います。しょっぱなからドラマチック!
●アスベルを蟲から救いだすナウシカ
コルベットに撃ち落とされ、腐海の蟲に襲われるアスベルを助けたのは、颯爽とあらわれたナウシカ! メーヴェの操縦が熱い!
しかし、蟲との衝突でマスクを奪われ、ナウシカは気絶。復讐の鬼と化し、人も蟲も殺してきたアスベルが、彼女だけは必死に助けようともがきます。お互いが命の恩人だなんて、ディステニー!
●ナウシカとアスベル、チコの実を食べて一夜を
腐海の底に落ちたふたりは、互いの素性を明かし、腐海の役目について語り合います。出会いから即、急接近! これは完全にフラグ完了! あとはエンディングまで、シナリオをスクロールするだけだ。まったりカップル成立〜。
朝を迎え、修理したメーヴェで腐海を脱出するふたり。ひとつのマスクをふたりで分かち、風に乗ってファラウェイ……。
●抱擁するナウシカとアスベル。そして、長い別れの時間が……
腐海を脱出したものの、トルメキアと敵対する土鬼(ドルク)の船に見つかってしまったナウシカとアスベルは、捕らわれの身となります。
そこで、土鬼の僧正から、風の谷が戦場になると知るナウシカ。僧正を人質に取り、谷へ向かおうとします。
ふたり乗りのメーヴェでは逃げ切れないと悟ったアスベルは、ひとり、敵の船に残るといいだします。彼の言葉に胸打たれたナウシカは、アスベルを抱きしめ、振り返らずに船を飛び立つのです。この無言のやり取りが、嗚呼!
離れ離れになったふたりは、やがて再会とともに「もう2度と離れないよ」と永遠の愛を誓うんだわ。そういう前フリですよね、これは!
……ええ、この頃はそう思っていたのです。そう、信じていられたのに。
●ふたりをつなげる白い包帯
王蟲の暴走を鎮め、風の谷を、世界を救ったナウシカは、アスベルと再会しないまま戦場へ旅立ちます。戦争はいつでも愛するふたりを離れ離れにする!
出陣の前夜、腕に巻かれた(腐海の底へ落ちたときにアスベルが巻いてくれた)包帯を、ナウシカはいつくしむように見つめます。今はこれだけが、ふたりが過ごした時間の証……!
もう傷は癒えたのに、仕立て直した飛行服の上に、彼の包帯を巻き直すナウシカ。心はいつもそばにって感じでね!!
嗚呼、なんという深い絆。国を、地球を、未来を見すえるナウシカですが、彼女の心をアスベルが占める割合は大きい。これは安泰ですぞっ。
●ナウシカの恩師に挨拶をすませるアスベル
土鬼の船に残り、フルボッコにされていたアスベルはどーなっとったんじゃいというと、土鬼兵に変装し、悪い僧会どもの企みをブッ潰そうとしていました。
それはそれで素晴らしいけど、早くナウシカに会いに行ってやらんかーい!
アスベルはこの後、土鬼のケチャという少女と、ユパの3人と主に行動します。ナウシカチームとは、ずーっと別行動。
それぞれの仕事に専念する時期なんでしょうけど……ハラハラッ
●アスベルを想うナウシカ
トルメキア兵たちと、厳しい「戦場」に立たされるナウシカは、ふと故郷を想い返します。無言で腕の包帯を触れる指。あぁ、誰のことを考えているのか、よーくわかるよ! 早く来てー、アスベルー!
●森の人セルム登場
すでに物語の渦の中に、映画版に出てこなかったケチャという少女が登場しているんですが、ここでまた新たな人物参入です。仙人のように腐海で生活する種族、森の人のセルムです。
このナウシカくりそつイケメン少年が、ナウシカとアスベルの間に思わぬ変化を!!?
●ナウシカを想うアスベル
谷の人々と会うことに成功したアスベルが、ミトから聞くナウシカの話に胸を熱くする場面。彼女を想うアスベルの瞳の猛々しさよ! 深い愛を感じるぜー!
そんなアスベルを見て、疎外感を覚えるケチャ。いや、ケチャはケチャで、自分を救ってくれたイケメン・セルムにけっこう惚れていたようなんですが……。
●ナウシカとセルム、出会い
現実に絶望し、深い眠りに落ちてしまったナウシカを呼び起こしたのは、ユパ様でもなく、アスベルでもなく、セルムでした。彼女は自分の心の森でセルムと出会い、目覚めます。
起こすだけじゃ飽き足らず、粋なセリフでナウシカを赤面させよるぞ、このイケメン!!
ヤバイ……この男、女心の隙間に入り込むのが、あまりにも上手すぎる……!
●ナウシカ、プロポーズを受ける
現実に戻ったと思ったらこれかよ!! 即プロポーズってどういう神経してんだよ、スタッ、フー! じゃなかった、森の人! このイケメン手際よすぎ!
とりあえず丁重にお断わりしたものの、自分を救い出し、また腐海の秘密を持っているセルムに、ナウシカもまた大きく心を揺さぶられます。
な、なんかもうぜんぜんアスベルのこと思い出してないし……すれ違いすらしてないし……。いやいや、まさか宮崎駿作品に限って、ヒロインの王子役が途中で変わるなんて、そんなNANA的なことあるはずない! そうよね、王蟲!?
●ナウシカとアスベル、再会(チョットだけ)
ほんまに遅すぎるわー!! その間にナウシカがどんな軽薄なナンパにあっとったか、知っとんのかー!
……かくして、長い長い別れの時は終わり、ふたりは再会を喜び合い、アスベルは秘石をナウシカに渡し……え? もう再会終了!? またふたりは離れ離れなの!?
なんと、わずか1ページで、再び運命に引き裂かれてしまうナウシカとアスベル。ちょ、おま、せめてハグとか、チューとかぐらいさ〜っっ。
●そういうことは本人にいえよ、アスベル!
…………。しかし、その心の叫びも、お姫様の耳には届かず……。
その間に、ナウシカは巨神兵オーマの母親になってて……って、いきなり子持ち。あれこれすっ飛ばして、子持ち。ナウシカの腕に巻かれていたアスベルの包帯も、ヒドラに破られ、塵と化しておりました。あ〜、ふたりの絆が〜。
アスベル……女は、そんな悠長に男を待ってられねぇんだよ! 激動の世の中を渡り、いろんな男と出会うんだよ、女はよぉ!
●ナウシカとセルムの逢瀬に、物理的距離は関係ねぇ!
不死の番犬に心を捉えられようとするナウシカ。ピンチ! そこへ颯爽とあらわれるのが……またセルム! 心の中なら、お手の物! どこでも出現できるんだね、イケメンは! まーた、ナウシカのハートをときめかせちゃってさぁ!
や、そんな……さっきプロポーズも断ったし、「共に」とはいっても、ねぇ……。
●ケチャを抱きとめるアスベルを見届けて、ナウシカは――
工工エエエエエ(´Д`)エエエエエ工工
……これが、これがナウシカ全7巻の最終ページ!? セルムはナウシカとふたりだけの秘密を共有して、ナウシカはやっと再会したアスベルが土鬼の女と抱き合うのを見て、「ハイ」と……。
ナウシカのヒーローはアスベルじゃなかったー! いつのまにか新ヒーローセルムにすげかわってたー!
……ええ、アタシは子供心に、この結末がショックでショックで。
腐海とか地球とか人類とか、そんなことより、ナウシカとアスベルが結ばれなかったことだけがショックでねぇ。それは落ち込んだものです。今でも信じられませんよ。映画版ではそんなそぶり、微塵も見せなかったのにぃ!
あれですかね。やっぱ10年以上連載されたせいで、ナウシカが想定以上に聖母になってしまったのがいけなかったんでしょうかね。もう人というより、神の領域に達しちゃってて。だから、人間くさいアスベルでは釣り合いがとれなくなった。仙人の如きイケメン、セルムの登場が必要だった。そういういことですかねぇ?
……まるで、遠距離恋愛をしているうちに、女は都会でどんどん出世コース、男は地元の町工場でしがない工員、「住む世界が変わっちゃったね」つって、社長御曹司と婚約しちゃった彼女……て感じ? 男も男で、地元の幼なじみとささやかな恋を育んでて……みたいな。
なんつーか……漫画『風の谷のナウシカ』は恐ろしいほど荘厳で、超SFで、ありがたいメッセージをいくつも授かる作品なんですけど、アタシは男と女の現実をイチバン教えられた……といいますか。はい、アタシが受けれる教訓なんざ、その程度です。
大好きというのも憚られるほど大好きな作品ですけど、ちょっぴり読み返すのが苦い作品です。甘酸っぱい初恋を思い出す、みたいでね。
もう何度も観てるのに、DVDも持ってたりするのに、TVでやってるとついついはりきって視聴してしまうフシギ。その度に興奮するわ感動するわで、宮崎アニメの偉大さについては語りきれないわけでして。
1984年に公開された『風の谷のナウシカ』は、ご存知のように漫画版があります。1982年に「アニメージュ」で連載がスタートし、何度かの休載を挟みながら、1994年に完結しました。
映画版も、2時間のアニメーションとは思えない深いテーマなんすが、漫画版はさらに踏み込んだ内容。自然、人類、思想、『ナウシカ』で描かれるものはどれも深遠です。
このレビューでは、宮崎駿がナウシカを通じて見せた哲学についてじっくり分析してみようと……なわけはなく、そんなのは高尚な人々がすでにやってる上、アタシごときができるわけないんで、乙女的な読み方ってヤツを語っていきます。乙女だから!
小学生時分は「りぼん」を読むように漫画版ナウシカを読んでおりまして、やっぱ場面にナウシカとアスベルがいるだけで3倍ワクワクしてました。どーしてもトキメキ方面に意識がいっちゃうんですよね、乙女だから!(大事なことなので2回いいました)
では早速、ナウシカとアスベルふたりの出会いから最終回までをなぞっていきます!

●コルベットに乗るナウシカと、コルベットを襲うアスベル
ナウシカ「ラステルの兄さん もう殺さないで……」
アスベル「だれだ そこにいるのは!?」
―――1巻106ページ
トルメキアに国を滅ぼされ、復讐に燃えるアスベルは、ナウシカたちが乗っているコルベットを襲撃します。風の谷の姫ナウシカと、ペジテの王子アスベル、はじめての接触。襲う者と襲われる者。あいまみえるはずもないのに、アスベルは心の中で少女ナウシカの姿と出会います。しょっぱなからドラマチック!
●アスベルを蟲から救いだすナウシカ
ナウシカ「きみは殺しすぎた 上を見ろっ!!」
アスベル「ワァーッ なんて数の翅蟲だ!!」
ナウシカ「もう光弾も蟲笛もきかない」
―――1巻122ページ
コルベットに撃ち落とされ、腐海の蟲に襲われるアスベルを助けたのは、颯爽とあらわれたナウシカ! メーヴェの操縦が熱い!
しかし、蟲との衝突でマスクを奪われ、ナウシカは気絶。復讐の鬼と化し、人も蟲も殺してきたアスベルが、彼女だけは必死に助けようともがきます。お互いが命の恩人だなんて、ディステニー!
●ナウシカとアスベル、チコの実を食べて一夜を
ナウシカ「とても栄養があるのよ 私の谷では気つけにも使うの」
アスベル「味はともかく長靴いっぱい食べられたらと思うね」
―――1巻134ページ
腐海の底に落ちたふたりは、互いの素性を明かし、腐海の役目について語り合います。出会いから即、急接近! これは完全にフラグ完了! あとはエンディングまで、シナリオをスクロールするだけだ。まったりカップル成立〜。
朝を迎え、修理したメーヴェで腐海を脱出するふたり。ひとつのマスクをふたりで分かち、風に乗ってファラウェイ……。
●抱擁するナウシカとアスベル。そして、長い別れの時間が……
アスベル「メーヴェのふたり乗りはもうコリゴリだよ
いくんだナウシカ みんなを説得してくれ
ぼくはここでがんばってみるから」
―――2巻36ページ
腐海を脱出したものの、トルメキアと敵対する土鬼(ドルク)の船に見つかってしまったナウシカとアスベルは、捕らわれの身となります。
そこで、土鬼の僧正から、風の谷が戦場になると知るナウシカ。僧正を人質に取り、谷へ向かおうとします。
ふたり乗りのメーヴェでは逃げ切れないと悟ったアスベルは、ひとり、敵の船に残るといいだします。彼の言葉に胸打たれたナウシカは、アスベルを抱きしめ、振り返らずに船を飛び立つのです。この無言のやり取りが、嗚呼!
離れ離れになったふたりは、やがて再会とともに「もう2度と離れないよ」と永遠の愛を誓うんだわ。そういう前フリですよね、これは!
……ええ、この頃はそう思っていたのです。そう、信じていられたのに。
●ふたりをつなげる白い包帯
ミト「……!? そのほうたいは?」
ナウシカ「コレ… ううん もうへいきよ
アスベルがしてくれたの… 彼のシャツだわ」
―――2巻94ページ
王蟲の暴走を鎮め、風の谷を、世界を救ったナウシカは、アスベルと再会しないまま戦場へ旅立ちます。戦争はいつでも愛するふたりを離れ離れにする!
出陣の前夜、腕に巻かれた(腐海の底へ落ちたときにアスベルが巻いてくれた)包帯を、ナウシカはいつくしむように見つめます。今はこれだけが、ふたりが過ごした時間の証……!
もう傷は癒えたのに、仕立て直した飛行服の上に、彼の包帯を巻き直すナウシカ。心はいつもそばにって感じでね!!
嗚呼、なんという深い絆。国を、地球を、未来を見すえるナウシカですが、彼女の心をアスベルが占める割合は大きい。これは安泰ですぞっ。
●ナウシカの恩師に挨拶をすませるアスベル
アスベル「そうでしたか!! あなたがあの人の先生だったとは」
ユパ「いや もはや私のほうが生徒となりつつあるがね」
―――3巻11ページ
土鬼の船に残り、フルボッコにされていたアスベルはどーなっとったんじゃいというと、土鬼兵に変装し、悪い僧会どもの企みをブッ潰そうとしていました。
それはそれで素晴らしいけど、早くナウシカに会いに行ってやらんかーい!
アスベルはこの後、土鬼のケチャという少女と、ユパの3人と主に行動します。ナウシカチームとは、ずーっと別行動。
それぞれの仕事に専念する時期なんでしょうけど……ハラハラッ
●アスベルを想うナウシカ
ナウシカ(王蟲にあいたい… ユパさまや父上や谷のみんなにも……
…………)
―――3巻80ページ
トルメキア兵たちと、厳しい「戦場」に立たされるナウシカは、ふと故郷を想い返します。無言で腕の包帯を触れる指。あぁ、誰のことを考えているのか、よーくわかるよ! 早く来てー、アスベルー!
●森の人セルム登場
ユパ(そうかナウシカだ この少年のまなざしはナウシカにそっくりだ)
―――3巻87ページ
すでに物語の渦の中に、映画版に出てこなかったケチャという少女が登場しているんですが、ここでまた新たな人物参入です。仙人のように腐海で生活する種族、森の人のセルムです。
このナウシカくりそつイケメン少年が、ナウシカとアスベルの間に思わぬ変化を!!?
●ナウシカを想うアスベル
アスベル「エッ ぼくのしてあげた包帯を!?」
ミト「ハイ あなたの安否をとても案じておられました」
ナウシカ(回想)「忘れたことないわ この包帯をしてくれた人のこと」
―――4巻48ページ
谷の人々と会うことに成功したアスベルが、ミトから聞くナウシカの話に胸を熱くする場面。彼女を想うアスベルの瞳の猛々しさよ! 深い愛を感じるぜー!
そんなアスベルを見て、疎外感を覚えるケチャ。いや、ケチャはケチャで、自分を救ってくれたイケメン・セルムにけっこう惚れていたようなんですが……。
●ナウシカとセルム、出会い
セルム(私の名はセルム この森はあなたの心の中の森でもあるからです)
ナウシカ「心の中の……? ではこの不毛の世界も私のもの………」
セルム(あなたと秘密を分かちあうために私は来ました)
―――6巻74ページ
現実に絶望し、深い眠りに落ちてしまったナウシカを呼び起こしたのは、ユパ様でもなく、アスベルでもなく、セルムでした。彼女は自分の心の森でセルムと出会い、目覚めます。
ナウシカ「セルム様 この人が声をたてて笑ってます!!」
セルム「ハハハ ナウシカもです 笑顔がとてもいい」
―――6巻83ページ
起こすだけじゃ飽き足らず、粋なセリフでナウシカを赤面させよるぞ、このイケメン!!
ヤバイ……この男、女心の隙間に入り込むのが、あまりにも上手すぎる……!
●ナウシカ、プロポーズを受ける
セルム「あなたが清浄の地を汚すまいともどって来てくれてほんとうにうれしかった
その時 判ったのです この旅はあなたと会うためだったと
私と共に生きて下さい」
ナウシカ「ありがとう とてもうれしい
でも あなたは生命の流れの中に身をおいておられます
私はひとつひとつの生命とかかわってしまう…」
―――6巻97ページ
現実に戻ったと思ったらこれかよ!! 即プロポーズってどういう神経してんだよ、スタッ、フー! じゃなかった、森の人! このイケメン手際よすぎ!
とりあえず丁重にお断わりしたものの、自分を救い出し、また腐海の秘密を持っているセルムに、ナウシカもまた大きく心を揺さぶられます。
な、なんかもうぜんぜんアスベルのこと思い出してないし……すれ違いすらしてないし……。いやいや、まさか宮崎駿作品に限って、ヒロインの王子役が途中で変わるなんて、そんなNANA的なことあるはずない! そうよね、王蟲!?
●ナウシカとアスベル、再会(チョットだけ)
アスベル「ナウシカ」
ナウシカ「アスベル」
アスベル「遅れてすまない!! マニ族を説得するのに手間どった!」
―――6巻147ページ
ほんまに遅すぎるわー!! その間にナウシカがどんな軽薄なナンパにあっとったか、知っとんのかー!
……かくして、長い長い別れの時は終わり、ふたりは再会を喜び合い、アスベルは秘石をナウシカに渡し……え? もう再会終了!? またふたりは離れ離れなの!?
なんと、わずか1ページで、再び運命に引き裂かれてしまうナウシカとアスベル。ちょ、おま、せめてハグとか、チューとかぐらいさ〜っっ。
●そういうことは本人にいえよ、アスベル!
アスベル(まっててくれ ぼくの愛する風使い)
―――7巻57ページ
…………。しかし、その心の叫びも、お姫様の耳には届かず……。
その間に、ナウシカは巨神兵オーマの母親になってて……って、いきなり子持ち。あれこれすっ飛ばして、子持ち。ナウシカの腕に巻かれていたアスベルの包帯も、ヒドラに破られ、塵と化しておりました。あ〜、ふたりの絆が〜。
アスベル……女は、そんな悠長に男を待ってられねぇんだよ! 激動の世の中を渡り、いろんな男と出会うんだよ、女はよぉ!
●ナウシカとセルムの逢瀬に、物理的距離は関係ねぇ!
ナウシカ「大丈夫セルム あなたが来てくださったのでいろいろ見えて来ました」
―――7巻129ページ
不死の番犬に心を捉えられようとするナウシカ。ピンチ! そこへ颯爽とあらわれるのが……またセルム! 心の中なら、お手の物! どこでも出現できるんだね、イケメンは! まーた、ナウシカのハートをときめかせちゃってさぁ!
セルム(ナウシカ 行きましょう)
ナウシカ(……ハイ)
セルム(私は何処までもあなたと共にいきます)
ナウシカ(セルム…)
―――7巻174ページ
や、そんな……さっきプロポーズも断ったし、「共に」とはいっても、ねぇ……。
●ケチャを抱きとめるアスベルを見届けて、ナウシカは――
セルム(ナウシカ それはわたしとあなただけの秘密です
生きましょう すべてをこの星にたくして 共に……)
ナウシカ(はい)
―――7巻223ページ
工工エエエエエ(´Д`)エエエエエ工工
……これが、これがナウシカ全7巻の最終ページ!? セルムはナウシカとふたりだけの秘密を共有して、ナウシカはやっと再会したアスベルが土鬼の女と抱き合うのを見て、「ハイ」と……。
ナウシカのヒーローはアスベルじゃなかったー! いつのまにか新ヒーローセルムにすげかわってたー!
……ええ、アタシは子供心に、この結末がショックでショックで。
腐海とか地球とか人類とか、そんなことより、ナウシカとアスベルが結ばれなかったことだけがショックでねぇ。それは落ち込んだものです。今でも信じられませんよ。映画版ではそんなそぶり、微塵も見せなかったのにぃ!
あれですかね。やっぱ10年以上連載されたせいで、ナウシカが想定以上に聖母になってしまったのがいけなかったんでしょうかね。もう人というより、神の領域に達しちゃってて。だから、人間くさいアスベルでは釣り合いがとれなくなった。仙人の如きイケメン、セルムの登場が必要だった。そういういことですかねぇ?
……まるで、遠距離恋愛をしているうちに、女は都会でどんどん出世コース、男は地元の町工場でしがない工員、「住む世界が変わっちゃったね」つって、社長御曹司と婚約しちゃった彼女……て感じ? 男も男で、地元の幼なじみとささやかな恋を育んでて……みたいな。
なんつーか……漫画『風の谷のナウシカ』は恐ろしいほど荘厳で、超SFで、ありがたいメッセージをいくつも授かる作品なんですけど、アタシは男と女の現実をイチバン教えられた……といいますか。はい、アタシが受けれる教訓なんざ、その程度です。
大好きというのも憚られるほど大好きな作品ですけど、ちょっぴり読み返すのが苦い作品です。甘酸っぱい初恋を思い出す、みたいでね。
「良い漫画レビュー」とは何ぞや!?―漫画レビュアー対談―
犬の本棚、ロリータハッピーウィングな日々の犬さんからインタビューを受けました。
「昔愛しまくった漫画のレビューをやりたい!」 イラスト付きマンガレビューサイト・きなこ餅コミック(Interview with Webmasters)
「マンガレビューサイト・きなこ餅コミック」……だと?
……すみません。「電脳コイルファンサイト」に成り果てて1年、漫画レビューをほっとんどupしてないくせに、偉そうに漫画レビューについて語っております。これだけ言っちまったんだから、もっとマメにレビューせないかんぜよ! ほんと。うん。
記事内でも明記されてますが、今回犬さんからインタビューを受けるに至った発端は、アタシがmixiで「漫画が好きではないといったり、漫画レビューも楽しくないといいながら運営する犬さんのレビューが、好きではない」と書いたからでした。
それを犬さんが読まれ、「漫画レビューに対し、自分とは違う感覚を持たれているので興味があります」と、インタビューを依頼してくださったのが経緯であります。
はじまりがネガティブだったので、アタシも対談感覚で忌憚なく意見を聞かせていただきました。この機会を与えてくださった犬さんに感謝!
さて、記事内でベラベラ駄弁っているゆすらですが、本来は「漫画レビューサイト論」が嫌いです。いや、厳密には「漫画レビューサイト論を自身の漫画レビューサイトで展開すること」が嫌いなんです。
ほぼ例外なく、漫画レビュアーはレビューサイト論が大好物です。自分のやっていることですから、その定義の行く末には興味津々です。ニュースサイターはニュースサイト論が大好物です。
でもサイトを見に来てくれるユーザーは、違います。「レビューは斯くあるべき!」なんて論議より、面白い漫画が知りたい。レビューを読みたい。レビュー論もニュース論も、管理人同士が盛り上がってるだけの楽屋話に過ぎません。それは、やはり楽屋で済ますべきかと。舞台上で喧々諤々するものではない、と考えています。
……とかいいながら、アタシもブログで一度やっちゃってるんですけどね(汗)。
漫画レビューにはスキャン画像を、アニメレビューにはMADを
うん、やっぱりレビュー論好きじゃん、アタシ。曲がりなりにもレビュアーだしさぁ! 「良い漫画レビューとは何ぞや!?」と問い続けながらレビューしたいんだよ。だったら議論より体で示せっての、俺!
てなわけで、これ以降は楽屋であるmixiでレビュー論を駄弁っておったゆすらですが、今回は犬さんがステキな機会を与えてくださったので、チョッチ表でもレビュー論を展開しちゃおうと思います。まぁ軽〜く、ゆるい範囲で。
●ひとつの希望的レビュー形態を見せてくれた「ゴルゴ13芸人」●
「好きな漫画を語る!」ってのは、聞いてくれる人間がいて成り立つわけで、相手が同じ作品を愛する同志だったら尚嬉しい。そのひとつのパターンがNHKの「BSマンガ夜話」なんですが、これはさすがにメンツが濃すぎるため、飛び交う議論が超ディープ。「普通のファン」としてゲストに呼ばれたアイドルは話についていけず、番組の最後の方ではドン退きという有り様だったりします。
その形態を、終始楽しく抱腹絶倒のうちに展開してくれたのが、先月放送されたテレビ朝日「アメトーーク」の「ゴルゴ13芸人」特集でした。
アメトーークでゴルゴ13芸人(社会人が仕事もそっちのけでTVにRADIO)
漫画『ゴルゴ13』好きの芸人が、スナイパーな衣装で集い、ひたすら『ゴルゴ13』について語りまくる!
以前から『アメトーーク』では漫画やアニメをテーマにした特集が多く組まれ(ジョジョ芸人等)、注目していたのですが、今回も面白いのなんの! みんなの熱い想いがヒシヒシ伝わるわ、芸人だから話芸には長けているわ。
各々のオススメ場面を、拡大コピーしてフリップに貼り、人々に示しながら懇切丁寧に解説する。これって画像を引用しながらレビューするレビューサイトと、まったく同じですよね。もちろん番組は作者サイドの許可を得て使用、レビュアーはグレーゾーンの中での引用と、立場は異なりますが。
企画の発起人である東野幸治より、実はペナルティ・ヒデの方が『ゴルゴ13』に詳しく造詣に深かったという展開も、「この漫画知ってる? すっげー面白いぜ!」と教えた相手が、実は自分より熱烈なファンだったという、漫画レビュアーのオフ会でよくある光景!
東野幸治の「そうなんやぁ!」顔が滅茶苦茶おいしいw
いやー、こんな風に溌剌とスパークしながらレビューしたいもんだ、アタシも。
もちろんオモシロおかしくレビューできるのは、彼らが芸人だからで、ド素人であるアタシには到底不可能。コツコツ習得していくしかないですね、ユーザーを楽しませるレビューテクってヤツを。
なんか、漫画レビューの原点を思い出させてくれたんですよね、「ゴルゴ13芸人」。いー番組です。
●個人的には旧作レビューのが盛り上がると思ってる●
なぜ新作のレビューが多いのか?(とあるブログの舞台裏)
マニア相手にしても、あまり意味がないから(ロリータハッピーウィングな日々)
便乗して旧作レビューが少ない理由を考えてみた。(プリン味サワー)
ついでに、最近のレビューサイト議題についても。
新作レビューのがアクセス取れるしアフィはうめぇし、みんなでムーブメント作れるわ「わしが育てた」感慨にふけれるわと、と利点が様々なのは承知なんですが、アタシは今後も漫画レビューは旧作メインの予定です。単に、新しい漫画をほとんど知らないっていう……フガフガッ
知識がないんで、「この漫画をみんなに知らせたい!」ではなく、当然「この漫画みんなも好きだったよね? もっぺん語りなおそうよ〜」寄りなわけで。立派な懐古趣味です。新作レビューは他の人がやってるから自分はいっか、とも思ったり。
本当は、どっちも盛んになってほしいんですけどね。やっぱ幼い頃に好きだった漫画のが、愛が強くてねぇ。
●ところで、画像のスキャンについてだが●
さて、アタシのレビューは画像引用でなく、拙い自作イラストでお送りするというのが、なけなしの個性であり売りなわけですが、いくつか画像付きレビューサイトさんで、気になっていることがあります。
(スキャナーを手放して早5年。最近のスキャニング事情がわからないのですが、みなさんどうやって画像を引っ張ってきてるんでしょう? デジカメやケータイのカメラって人も多いのかな)
白井黒子の髪型七変化(犬の本棚)
「あたし ここに何しに来たんだ?」の答を探す物語 GO!ヒロミGO!(漫画は1日3〜4時間)
犬さんの引用画像は、モアレがすっごく気になります。
漫画はモノクロなのに、カラーのモアレがくっきりと。これ、画像ソフトのグレースケール変換や、補正で消せないでしょうか。気にする人は少ないかもしれませんが、もし可能なら消していただきたい。ここぞ!という場面を引用してるのですから、なるべく美しい形で画像を見せてほしいのです。
nadegataさんの引用画像は、裏ページのインク透けが気になります。
スキャナーで取ってると思うのですが、スキャンするページの裏に、黒い画用紙を下敷きのように挟んでみてはいかがでしょう。そうすれば、裏の絵は透けなくなるはずです。アタシがDTP会社でバイトしてた時代は、いつもそうやってスキャンしてました。今はどうなのかな?
――はい、好き勝手ほざいてるけど、グダグダ言う前にとりあえずレビューしろ!ってね。あいすみません。今後はバンバンレビューやる予定なんで、ヨロシク☆ 愛を叫び続けろ、ゆすら!(って前にもいってたような……ああ、愛ゆえに腰が重い)
追記06/05:本日付で100万アクセス達成いたしました。fc2ブログに移行して1年と3ヶ月。頼りない更新量と内容にも関わらず、多くの人に見てくださって感無量です。今後も精進していきますので、どうぞお付き合いの程をば。
「昔愛しまくった漫画のレビューをやりたい!」 イラスト付きマンガレビューサイト・きなこ餅コミック(Interview with Webmasters)
「マンガレビューサイト・きなこ餅コミック」……だと?
……すみません。「電脳コイルファンサイト」に成り果てて1年、漫画レビューをほっとんどupしてないくせに、偉そうに漫画レビューについて語っております。これだけ言っちまったんだから、もっとマメにレビューせないかんぜよ! ほんと。うん。
記事内でも明記されてますが、今回犬さんからインタビューを受けるに至った発端は、アタシがmixiで「漫画が好きではないといったり、漫画レビューも楽しくないといいながら運営する犬さんのレビューが、好きではない」と書いたからでした。
それを犬さんが読まれ、「漫画レビューに対し、自分とは違う感覚を持たれているので興味があります」と、インタビューを依頼してくださったのが経緯であります。
はじまりがネガティブだったので、アタシも対談感覚で忌憚なく意見を聞かせていただきました。この機会を与えてくださった犬さんに感謝!
さて、記事内でベラベラ駄弁っているゆすらですが、本来は「漫画レビューサイト論」が嫌いです。いや、厳密には「漫画レビューサイト論を自身の漫画レビューサイトで展開すること」が嫌いなんです。
ほぼ例外なく、漫画レビュアーはレビューサイト論が大好物です。自分のやっていることですから、その定義の行く末には興味津々です。ニュースサイターはニュースサイト論が大好物です。
でもサイトを見に来てくれるユーザーは、違います。「レビューは斯くあるべき!」なんて論議より、面白い漫画が知りたい。レビューを読みたい。レビュー論もニュース論も、管理人同士が盛り上がってるだけの楽屋話に過ぎません。それは、やはり楽屋で済ますべきかと。舞台上で喧々諤々するものではない、と考えています。
……とかいいながら、アタシもブログで一度やっちゃってるんですけどね(汗)。
漫画レビューにはスキャン画像を、アニメレビューにはMADを
うん、やっぱりレビュー論好きじゃん、アタシ。曲がりなりにもレビュアーだしさぁ! 「良い漫画レビューとは何ぞや!?」と問い続けながらレビューしたいんだよ。だったら議論より体で示せっての、俺!
てなわけで、これ以降は楽屋であるmixiでレビュー論を駄弁っておったゆすらですが、今回は犬さんがステキな機会を与えてくださったので、チョッチ表でもレビュー論を展開しちゃおうと思います。まぁ軽〜く、ゆるい範囲で。
「好きな漫画を語る!」ってのは、聞いてくれる人間がいて成り立つわけで、相手が同じ作品を愛する同志だったら尚嬉しい。そのひとつのパターンがNHKの「BSマンガ夜話」なんですが、これはさすがにメンツが濃すぎるため、飛び交う議論が超ディープ。「普通のファン」としてゲストに呼ばれたアイドルは話についていけず、番組の最後の方ではドン退きという有り様だったりします。
その形態を、終始楽しく抱腹絶倒のうちに展開してくれたのが、先月放送されたテレビ朝日「アメトーーク」の「ゴルゴ13芸人」特集でした。
アメトーークでゴルゴ13芸人(社会人が仕事もそっちのけでTVにRADIO)
漫画『ゴルゴ13』好きの芸人が、スナイパーな衣装で集い、ひたすら『ゴルゴ13』について語りまくる!
以前から『アメトーーク』では漫画やアニメをテーマにした特集が多く組まれ(ジョジョ芸人等)、注目していたのですが、今回も面白いのなんの! みんなの熱い想いがヒシヒシ伝わるわ、芸人だから話芸には長けているわ。
各々のオススメ場面を、拡大コピーしてフリップに貼り、人々に示しながら懇切丁寧に解説する。これって画像を引用しながらレビューするレビューサイトと、まったく同じですよね。もちろん番組は作者サイドの許可を得て使用、レビュアーはグレーゾーンの中での引用と、立場は異なりますが。
企画の発起人である東野幸治より、実はペナルティ・ヒデの方が『ゴルゴ13』に詳しく造詣に深かったという展開も、「この漫画知ってる? すっげー面白いぜ!」と教えた相手が、実は自分より熱烈なファンだったという、漫画レビュアーのオフ会でよくある光景!
東野幸治の「そうなんやぁ!」顔が滅茶苦茶おいしいw
いやー、こんな風に溌剌とスパークしながらレビューしたいもんだ、アタシも。
もちろんオモシロおかしくレビューできるのは、彼らが芸人だからで、ド素人であるアタシには到底不可能。コツコツ習得していくしかないですね、ユーザーを楽しませるレビューテクってヤツを。
なんか、漫画レビューの原点を思い出させてくれたんですよね、「ゴルゴ13芸人」。いー番組です。
なぜ新作のレビューが多いのか?(とあるブログの舞台裏)
マニア相手にしても、あまり意味がないから(ロリータハッピーウィングな日々)
便乗して旧作レビューが少ない理由を考えてみた。(プリン味サワー)
ついでに、最近のレビューサイト議題についても。
新作レビューのがアクセス取れるしアフィはうめぇし、みんなでムーブメント作れるわ「わしが育てた」感慨にふけれるわと、と利点が様々なのは承知なんですが、アタシは今後も漫画レビューは旧作メインの予定です。単に、新しい漫画をほとんど知らないっていう……フガフガッ
知識がないんで、「この漫画をみんなに知らせたい!」ではなく、当然「この漫画みんなも好きだったよね? もっぺん語りなおそうよ〜」寄りなわけで。立派な懐古趣味です。新作レビューは他の人がやってるから自分はいっか、とも思ったり。
本当は、どっちも盛んになってほしいんですけどね。やっぱ幼い頃に好きだった漫画のが、愛が強くてねぇ。
さて、アタシのレビューは画像引用でなく、拙い自作イラストでお送りするというのが、なけなしの個性であり売りなわけですが、いくつか画像付きレビューサイトさんで、気になっていることがあります。
(スキャナーを手放して早5年。最近のスキャニング事情がわからないのですが、みなさんどうやって画像を引っ張ってきてるんでしょう? デジカメやケータイのカメラって人も多いのかな)
白井黒子の髪型七変化(犬の本棚)
「あたし ここに何しに来たんだ?」の答を探す物語 GO!ヒロミGO!(漫画は1日3〜4時間)
犬さんの引用画像は、モアレがすっごく気になります。
漫画はモノクロなのに、カラーのモアレがくっきりと。これ、画像ソフトのグレースケール変換や、補正で消せないでしょうか。気にする人は少ないかもしれませんが、もし可能なら消していただきたい。ここぞ!という場面を引用してるのですから、なるべく美しい形で画像を見せてほしいのです。
nadegataさんの引用画像は、裏ページのインク透けが気になります。
スキャナーで取ってると思うのですが、スキャンするページの裏に、黒い画用紙を下敷きのように挟んでみてはいかがでしょう。そうすれば、裏の絵は透けなくなるはずです。アタシがDTP会社でバイトしてた時代は、いつもそうやってスキャンしてました。今はどうなのかな?
――はい、好き勝手ほざいてるけど、グダグダ言う前にとりあえずレビューしろ!ってね。あいすみません。今後はバンバンレビューやる予定なんで、ヨロシク☆ 愛を叫び続けろ、ゆすら!(って前にもいってたような……ああ、愛ゆえに腰が重い)
追記06/05:本日付で100万アクセス達成いたしました。fc2ブログに移行して1年と3ヶ月。頼りない更新量と内容にも関わらず、多くの人に見てくださって感無量です。今後も精進していきますので、どうぞお付き合いの程をば。