第12回 白と黒のジオメトリ『ヘブン…』
『このマンガがすごい!2007』オンナ版の31位 『ヘブン…』 |
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20位以下ということでほとんど触れられず、巻末の「私のBEST6」で2人のマンガ読みが上げているだけでしたが、これは必読もんですよ。 | ![]() |
| その昔、漫画のコマやふきだしを物体の一部として、ぶつけたり破ったりとキャラクター同様に描いていたのは、漫画の神様であられる手塚治虫でした。それはまるでコマが紙の上で踊っているように賑やかで楽しい遊戯でした。 以降は『奇面組』や『Dr.スランプ』などで、それらのバリエーションをよく見ましたね。 |
神様さえも 気になさらない とるにたらない ちいさな 2人 |
このユニークな技法は漫画特有のもので好きだったんですが、なぜか最近はとんと見かけなくなりました。紙の上でのメタお遊びはやり尽くされたということなのでしょうか。コマもふきだしも、忠実に役割を果たすだけの記号となって久しい昨今です。 |
| 鈴木志保の漫画は、その技法をスタイリッシュに進化させた最高峰です。ページをめくれば、そこは絵画。線と文字の幾何学模様。0.1mmのズレも許さない孤高のライン。とにかくスッゲーかっくいい! はじめて見たときベックラこきましたよ。コマとふきだしに積った雪の美しさといったら! 嗚呼しかし、これを言葉で表現するのはなんと難しいことか。とにかく単行本を開いてくれ! 叩いてくれ! あけるべきドア。 |
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| こいつは一体どうやって描いてるんでしょうね? すべて定規と雲形定規で? 手癖がまったく見えない、超絶な描写ですよ。 |
物語の方も線と同じく超繊細。こにゃこに、かえるに、にゃんぽぽたち。人間が見落としてきたちいちゃきものの視点があたたかい聖母の手で綴られています。 | |
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その昔CLAMPが好きで、なんか『CLOVER』って漫画に似てるなーと思って調べたら、どうやらCLAMPが鈴木志保の『船を建てる』に影響を受けて描いたのが正解なようだ。10年経て知る真実。 | 同じく2006年に発売された自選作品集『END&』の「END&」「ロータス1-2-3」「たんぽぽ1-2-3」もオススメです。平沢進の「Lotus」をBGMに! |
| その『船を建てる』は残念ながら未読。夫が持ってたらしいけど、とっくに手放してしまったそうな。もう入手困難じゃないかよー、あ〜。 | ねえ覚えてる? 手足が生えてきた時のこと |
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