第19回 不思議ちゃんと天然さんの相性の良さったら『サナギさん』
「チャンピオン」で連載中の4コマ漫画、『サナギさん』レビューです。

ええ、もちろん「たまごまごごはん」さんのサブリミナルにやられたクチです。
絶大な効果の布教活動ですよね。ファンの鑑というのは、彼のような人のことを言うのでしょう。作者も、漫画家冥利に尽きるってなモンだ。
レビューも、すでに素晴らしいものが多々あったり。
写メしあう「サナギさん」と「フユちゃん」の、言葉じゃない愛情。(たまごまごごはん)
↓
「施川ユウキファン」なのか「サナギさんファン」なのか、それが問題(近代麻雀漫画生活チラシの裏)
↓
「サナギさん」と「がんばれ酢めし疑獄!!」のキャラ付け(たまごまごごはん)
↓
サナギさんの魅力・施川作品の魅力(漫画は1日3〜4時間)
あら、もうアタシが書くこと残ってないじゃん?

いのけんさんがおっしゃってるように、前作の『がんばれ酢めし疑獄!!』では記号でしかなかったキャラクターが、『サナギさん』で確立され、小さな世界観を作るまでなっています。
舞台を閉じてしまうことで、nadegataさんが感じたように猟奇性やアヴァンギャルドは消えまいましたが、作品の認知度を高めたことを考えれば、やはりこの選択は大正解。理想的なステップアップを踏んでるなぁと思います。
だいたい、作者の施川ユウキが持ってるシュールは、男にやらせるより女にやらせた方が似合う。笑いを含んだ不思議発言によって、男子の魅力を作るのは大変ですが、女子なら容易く、また胸キュン度も絶大。古来より、「不思議ちゃん」にメロメロな人はたくさんいますからねぇ。
(ここらへんの話は『団地ともお』のときもしたなぁ)
シュールなセリフは、女子に言わせてこそ力を発揮する。
セーラー服の似合う子なんかだと、特にね。
また、キャラクターの相関図を作ることで、物語が生まれ、ギャグだけでは表現できない〈漫画の旨味〉を引き出すこともできます。
作者の知らぬ間にキャラが成長し、作品に深みを与える。たまごまごさんに「最近のフユちゃんは〈デレ〉が頻発してて熱い」と言わしめた勝因は、そこらへんにあると思うのですよ。
使い捨てキャラだと、不可能ですもんね。
あと、漫画のヒットには〈作品人気〉だけでなく〈キャラクター人気〉も欠かせないし。サナギちゃん萌え。フユちゃん萌え。
(言葉遊びが好きな作者は、「蛹」「真冬」という名前に、「羽化する準備中の、まだ冬眠中の」という意味を持たせている気がしてなりません。〈大人なる前〉だけど、〈無邪気な子供〉でもない、少女達。それだけでドキドキしちゃうわ)

アタシがはじめて『サナギさん』を読んだとき、作者は〈壮大な子供〉であると思いました。
など、誰もが通ってきたけれど忘れ去ったあの日を、いとも簡単に書き連ねる技量。
これは、類稀なる記憶力を持ち、大人になっても少年の心を忘れない男でないと成し得ないなと。
「……いや、これは子供の観察力だけじゃ済まされねぇ」と思い直したのは、『もずく、ウォーキング!』。
こちらの主要キャラクターは少女でなく、少女に飼われている犬の、もずく。
主人である藤村家の様子や近所に住む動物達の日常が、もずく視点で淡々と描かれています。
一般に、漫画に出てくる〈言語で思考する動物〉ってのは、「人間の言葉を理解するけど、人間は動物の言葉を理解できない」設定でして、これは何かというと、〈神の視点〉に他なりません。
人間<動物 の構図。作者の心情を投影させ、語らせる役割を持っています。
〈不思議少女〉ではなく〈少女を観察する〉立場の『もずく』。
それは、『サナギさん』のような、あるあるネタを散りばめたギャグ漫画でなく、哲学書の様を呈していました。もずくの達観しすぎな禅問答!
作者は子供でなく、哲学の人だったのです。
思い返せば、それはすでに『サナギさん』2巻のあとがきで明かされてました。
4コマ漫画とは思えないあとがきと解説の多さに、作者の持つ〈思想〉の豊かさを思い知ります。
『サナギさん』と『もずく、ウォーキング!』、両方読まれることをオススメ(他の連載も気になるけど、単行本待ち〜)。

まぁ、未読の人にはあーだこーだ語るより、作者のサイトでサンプルを見た方が早いね。
施川ユウキのみすぼらしい部屋(仮)
こうやって、作品を試し読みできるのはありがたいですねぇ。
サイト持ちの漫画家はみんなやればいいと思いますが、そうもいかんのかな。
つーか、サンプル読めるなら、こんなヘタレな2次創作4コマいらんかったやん。トホホ。

ええ、もちろん「たまごまごごはん」さんのサブリミナルにやられたクチです。
絶大な効果の布教活動ですよね。ファンの鑑というのは、彼のような人のことを言うのでしょう。作者も、漫画家冥利に尽きるってなモンだ。
レビューも、すでに素晴らしいものが多々あったり。
写メしあう「サナギさん」と「フユちゃん」の、言葉じゃない愛情。(たまごまごごはん)
↓
「施川ユウキファン」なのか「サナギさんファン」なのか、それが問題(近代麻雀漫画生活チラシの裏)
↓
「サナギさん」と「がんばれ酢めし疑獄!!」のキャラ付け(たまごまごごはん)
↓
サナギさんの魅力・施川作品の魅力(漫画は1日3〜4時間)
あら、もうアタシが書くこと残ってないじゃん?

いのけんさんがおっしゃってるように、前作の『がんばれ酢めし疑獄!!』では記号でしかなかったキャラクターが、『サナギさん』で確立され、小さな世界観を作るまでなっています。
舞台を閉じてしまうことで、nadegataさんが感じたように猟奇性やアヴァンギャルドは消えまいましたが、作品の認知度を高めたことを考えれば、やはりこの選択は大正解。理想的なステップアップを踏んでるなぁと思います。
だいたい、作者の施川ユウキが持ってるシュールは、男にやらせるより女にやらせた方が似合う。笑いを含んだ不思議発言によって、男子の魅力を作るのは大変ですが、女子なら容易く、また胸キュン度も絶大。古来より、「不思議ちゃん」にメロメロな人はたくさんいますからねぇ。
(ここらへんの話は『団地ともお』のときもしたなぁ)
シュールなセリフは、女子に言わせてこそ力を発揮する。
セーラー服の似合う子なんかだと、特にね。
また、キャラクターの相関図を作ることで、物語が生まれ、ギャグだけでは表現できない〈漫画の旨味〉を引き出すこともできます。
作者の知らぬ間にキャラが成長し、作品に深みを与える。たまごまごさんに「最近のフユちゃんは〈デレ〉が頻発してて熱い」と言わしめた勝因は、そこらへんにあると思うのですよ。
使い捨てキャラだと、不可能ですもんね。
あと、漫画のヒットには〈作品人気〉だけでなく〈キャラクター人気〉も欠かせないし。サナギちゃん萌え。フユちゃん萌え。
(言葉遊びが好きな作者は、「蛹」「真冬」という名前に、「羽化する準備中の、まだ冬眠中の」という意味を持たせている気がしてなりません。〈大人なる前〉だけど、〈無邪気な子供〉でもない、少女達。それだけでドキドキしちゃうわ)

アタシがはじめて『サナギさん』を読んだとき、作者は〈壮大な子供〉であると思いました。
「気付いたら巻尺で2時間遊んでた!!」
「飽きないな――砂時計……」
「夏になると『子供の歯型がやけに多いビート板』を思い出す…」
など、誰もが通ってきたけれど忘れ去ったあの日を、いとも簡単に書き連ねる技量。
これは、類稀なる記憶力を持ち、大人になっても少年の心を忘れない男でないと成し得ないなと。
「……いや、これは子供の観察力だけじゃ済まされねぇ」と思い直したのは、『もずく、ウォーキング!』。
こちらの主要キャラクターは少女でなく、少女に飼われている犬の、もずく。
主人である藤村家の様子や近所に住む動物達の日常が、もずく視点で淡々と描かれています。
一般に、漫画に出てくる〈言語で思考する動物〉ってのは、「人間の言葉を理解するけど、人間は動物の言葉を理解できない」設定でして、これは何かというと、〈神の視点〉に他なりません。
人間<動物 の構図。作者の心情を投影させ、語らせる役割を持っています。
〈不思議少女〉ではなく〈少女を観察する〉立場の『もずく』。
それは、『サナギさん』のような、あるあるネタを散りばめたギャグ漫画でなく、哲学書の様を呈していました。もずくの達観しすぎな禅問答!
作者は子供でなく、哲学の人だったのです。
思い返せば、それはすでに『サナギさん』2巻のあとがきで明かされてました。
(中略)
そんな風に漠然とあった「神様に守られている感」を失った時自分は初めて大人になったのではないだろうか、と今となっては思う。それはもちろん「子供でなくなったから神様に守られなくなった」のではなく、「そんな都合の良い神様はいないと確信した」という意味だ。
4コマ漫画とは思えないあとがきと解説の多さに、作者の持つ〈思想〉の豊かさを思い知ります。
『サナギさん』と『もずく、ウォーキング!』、両方読まれることをオススメ(他の連載も気になるけど、単行本待ち〜)。

まぁ、未読の人にはあーだこーだ語るより、作者のサイトでサンプルを見た方が早いね。
施川ユウキのみすぼらしい部屋(仮)
こうやって、作品を試し読みできるのはありがたいですねぇ。
サイト持ちの漫画家はみんなやればいいと思いますが、そうもいかんのかな。
つーか、サンプル読めるなら、こんなヘタレな2次創作4コマいらんかったやん。トホホ。
コメント
この記事へのコメント
はじめまして。
ゆすらさんの4コマ素敵です!考察もすごい!
私も『サナギさん』2巻のあとがきに感動した
施川ユウキさんのファンです。
『サナギさん』いいですよね。
ゆすらさんの4コマ素敵です!考察もすごい!
私も『サナギさん』2巻のあとがきに感動した
施川ユウキさんのファンです。
『サナギさん』いいですよね。
へんちん
> たまごまごさん
ふたりとも、たまごまごさんの嫁です。
> 青猫さん
はじめまして。お褒めいただき、幸せです。
4コマのネタは正直微妙だったので、ちょっと安心しました〜。
2巻のあとがき、素晴らしいですよね。3巻もスゴイけど。ビバ、『サナギさん』!
ふたりとも、たまごまごさんの嫁です。
> 青猫さん
はじめまして。お褒めいただき、幸せです。
4コマのネタは正直微妙だったので、ちょっと安心しました〜。
2巻のあとがき、素晴らしいですよね。3巻もスゴイけど。ビバ、『サナギさん』!
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やばいくらいかわいいなあ。眼福です。サナギさんになってフユちゃんを困らせたいです。