第25回 あの頃わからなかったエッチなアレ・コレ『電影少女』
やっとこさ〈ジャンプ的3大ラブコメ〉の第2弾です。お待たせしました。今回の作品は思い入れがありすぎて、腰が重かったのなんの。
というわけで、思春期を共に歩んでくれた『電影少女』のレビューです。
『電影少女』は、1989年〜1992年に連載された桂正和の代表作。
とにかく、この頃のジャンプはエロかった!! 88年にはじまった『BASTARD!!』とのW攻撃で、ジャンプのエロ黄金期が築かれたと言っても過言ではありません。今では考えられないほど、股間の熱くなる過激展開を繰り広げてくれたのです。ああ、古き良き昔よ……。

物語は、モテないことで定評のある高校生、弄内洋太(もてうち ようた)が、1本のアイドルビデオを借りたことで転がりはじめます。
ビデオから飛び出してきた女の子、天野あい(あまの あい)に励まされながら、恋愛道をつき進む主人公。優しさ故のすれ違い、複雑化する人間関係やリアルな心理描写に、幼いジャンプっ子は心打たれました。
リアル故に避けられない性表現にも、ジャンプっ子の視線は釘付け。中には過激すぎてわからない描写もあり、数年後に読み返して「あぁ! そーゆーことだったのか!」と、遅れて合点したり。過ぎ去りし青き日を想い、己の成長を確認したもんです。
連載スタート時に10歳だったアタシは、まさにそれド真ん中。『電影少女』はわからないエロだらけで、それが魅力でもありました。
わからないなりに興味津々なお年頃ですから、クラスメイトに教えてもらったり、あらぬ方向に勘違いして納得したり。この頃のジャンプは確実に保健体育の教科書でしたよ。「友情、努力、勝利、エロ」でしたよ。
今回は、あの頃わからなかった『電影少女』のエッチなアレやコレやを振り返りながら、作品について語っていきたいと思います。名付けて、《思い出のえっちチャプター10連写》。……まぁ、名付けるほどのものじゃありませんが、こーゆーのは勢いが大切ですから。
(巻数はジャンプコミックスです)
H1.「じゅん じゅん」って何の音!?(4巻)
洋太のはじめての彼女、仁崎伸子(にざき のぶこ)が家に泊まりにきたときのエピソードです。このエピソードは、多くのエロ知識を読者に与え給いました。そのひとつが「じゅんじゅん」。
偶然、洋太の手が伸子の尻にあたり、彼女の体はビリビリと稲妻を走らせます。「ビリビリ」は極度の驚きを表わすイメージ音としてわかるのですが、下半身の方から発せられる吹きだし「じゅん じゅん」とは、いったい何ぞや?
「じゅん……」というのがエロイ擬音とわかるのは、数年後のこと。このときは、伸子の下半身にどんな変化が起こっているのか、知る由もありません。知ってたら愛液吹いてますって。
H2.硬いおっぱいって何ですか?(4巻)
不可解な変化は下半身だけではありませんでした。伸子の上半身にも、小学生には意味不明の現象があらわれていたのです。
布団の中で伸子と抱き合う洋太は、腹にあたる伸子の胸が、感触からノーブラだとわかります。その際のモノローグ。
おっぱいが硬くなるだとォ!? そんなバカな!
伸子はおっぱいの大きい高校1年です。やわらかそうな彼女の胸に、何人の読者が触れんと手を伸ばしたことか。
そのマシュマロのようなおっぱいが硬くなるだなんて! まさか、セックスのときはおっぱいが石化するようにできていると!? 硬いおっぱいを揉むのがABCのB? ジーザス!
……そうです、「乳首が立つ」という現象を知らなかったのですね。だって、保健の先生はそんなこと言ってなかったですもん。いったい、何のために立つんですか?
H3.そもそも、男の人の「気をしずめる」って……(4巻)
伸子のお泊りは、彼女の強引な「(今夜は)帰らない」発言が発端でした。
その言葉を受け入れた洋太は、彼女のために寝室を用意し、自分は自室で就寝しようとします。紳士ですね。しかし、緊張のためになかなか寝付けません。
寝れないのも当然でしょう。思春期の興奮が痛いほど伝わってくるコマが続きます。
しかし……当時はまったくスルーしてましたが、これは暗に風呂場でオナニーしたって告白をしてるんですよね?
今ならハッキリと断言できる。バカか? 彼女が泊まりにきたのに、こっそりオナニーかまして、しとねを別にする男……心底のバカだろ、弄内洋太よ。彼女の勇気を何だと思ってんだ。

唐突に『デビューマン』
これぐらい悲しいことだと知りなさい
H4.男の人の「むくむくむく」って?(8巻)
勇気を出してお泊りに来た彼女を放り、オナニーでスッキリしちゃった洋太は、ほどなくして伸子と別れてしまいます。当然の結果と言えましょう。
そしてついに天野あいとゴールインかと思いきや、紆余曲折を経て、親友の彼女だった早川もえみ(はやかわ もえみ)と交際をスタートさせます。が、こっちでも男女の関係は遅々として進みません。
ふとしたはずみで、もえみの胸に触れてしまった洋太は、かってに体の一部が「むくむくむく」となってしまい、あわててソファに座ります。それを見たもえみは
と、顔が真っ赤。
この意味は『CITY HUNTER』を読んでいればわかりそうなものですが、読解力のない幼きアタシにはわかりませんでした。
勃った一物は、かがんで隠せ。それを瞬時にわかるもえみも、エロイなぁ。いやはや、男の人は変化が顕著に現れて大変ですねぇ。
H5.女の人の「こんなに…」って?(8巻)
やんごとなき変化は洋太だけではありません。
胸をタッチされたもえみも自分の下半身に変化を感じます。トイレに行くと、ある部分を右手でさぐり、じっと手のひらを見つめて
と、つぶやくのです。どうやら、H1の「じゅん」現象の程を確認しているようですが、その具体的結果はさっぱり読者に見えてきません。
何が「こんなに」なってるって言うのォ!? そのかわいいお口で、ハッキリと、お言いっ!
H6.それはどっちの下半身の変化なんですか!?(9巻)
キス以上へ進まない、洋太ともえみの関係。
ある日、学校の屋上でもえみは洋太と体を密着させ(洋太の手を自分の胸にあてがい!)、「弄内くんがコンテストで賞取ったら ゆるしてあげようって……」と、女神の一声をお告げになります。エッチを餌に絵本作家て! オレもなるなる!
この時、制服ごしに洋太の股間と接していたもえみの下半身は、何かを察知し、あわてて彼から離れます。そして「バカ! エッチ!」との言葉。
……実はこれ、いまだによくわかってないんですけど、どちらの下半身に変化があらわれてたんでしょう?
「じゅん……」化したもえみが、照れて離れたのでしょうか。それが一番妥当な気がしますが、そうすると「バカ!」と言う理由がよくわからない。
もしくは、硬変する一物を臀部に感じたからなのか。それなら「バカ!」の罵りも納得しますが、洋太が動揺してないのに違和感を覚えるし……。
ハ! どっちもなのか!? どっちもガチガチでぬれぬれなのか?
H7.ティッシュを何に使うの?(10巻)
もえみが洋太の家に泊まるエピソードでの、1コマです。
彼女には男に襲われかけた過去があるので、洋太は傷つけまいと、己の性欲を押さえ込みます。
チラリとティッシュを見る洋太。ええ、オナニーする気マンマンですね。
(でも、当時は何故か「ティッシュ=セックスアイテム」と思い込んでいたので、その意図がわかりませんでした。友達に教えてもらいました)
結局、洋太は「ひとつ屋根の下に もえみちゃんがいるってのに そんな事できないよ!」と言ってオナニーを諦めます。伸子のときは、あっさりやってませんでしたっけ?

当時、最もエロかったペッティングシーン
H8.ギョッとするような男性の現象って?(10巻)
セックスは拒むくせに、セクシー攻撃で洋太を責め苛む、もえみ。
洋太はついに辛抱たまらなくなり、彼女の前に立ちはだかります。怯えたもえみは、彼の股間に視線を下ろすと目を丸くし……。
どうして、もっこりを目撃して驚いてるんだとわからなかったのか、当時の自分が不思議でなりません。
(ところで、『CITY HUNTER』に慣れ親しんでたアタシは、男性用ズボンの股間部分は、勃起時にゴムのように伸びる仕組みになっていると思ってました。何mでも横に広がるもんだとばかり。
リアル勃起をはじめて漫画で見たのは、『ドラゴンヘッド』だと記憶しています。生地に押さえられ、突っ張っているズボンの様が衝撃的でした。興奮しました)
H9.「体が泣いてる……」って!?(10巻)
何か液体がしたたってるんですけどォォ!? まさかこれが「じゅんじゅん」の正体!? どの穴から何という液が!?!?
H10.「てでしてあげる」!!!?(10巻)
て? 手? HAND!?
おててでいったい何を? 何ができるっていうの!?
今なら「手よりお口で」ってお願いできますけどーっっっ。
――と、これこのように、わからなことだらけだった『電影少女』。
月日が経ち、知りたくないことまで知ってしまったオバサンになると、無知な時期の貴重さにようやく気づきます。
エッチなことを早く知りたくて、オトナな番組を親に隠れて見たり、エロ用語を辞書で見つけてはアンダーラインを引いてた、あの頃。
長い人生の中で見れば、知らない時間の方が短く大事なのに、何をそんなに焦っていたのでしょう。今では、知らなかった頃に戻りたい自分がいます。何も知らない頃に戻り、無垢な気持ちで再び『電影少女』を読みたいと。
同じ思いの人は、けっこういるのではないでしょうか。
その意味では、ベストな時期にこの作品と出会うことができました。無知の状態と、熟知した状態の2重で作品を楽しむことができたのですから。出会いがもう少し遅ければ、自分にとってここまで重要な作品にならなかったはずです。
思春期で出会ったことにより、恋愛の心理も学ぶことができました。
ラブコメの主人公といえば、いろんな女に行ったり来たりする優柔不断な糞野郎がデフォですが、弄内洋太はそうではなかった。
これは、人間ではない天野あいの設定が功をなしていました。ビデオガールだから恋愛しちゃいけない、ふたり。忘れるためにも他の女の子との恋愛に熱中するが、どうしても惹かれ合ってしまう洋太とあい……。たび重なる事故と事件が、それぞれの性格を誠実なまま、見事にひっかきまわしてくれました。
やはり、ラブコメはSF要素があった方がいい! アタシがSFラブコメを推す理由のひとつです。
エロと恋愛の『電影少女』。
もうひとつ特筆すべきは、桂正和の描く女の子のかわいらしさですね。
女の子を描かせたら、彼の右に出るジャンプ作家はいません。キレイなものばかりでなく、汚いところも描いた上で魅せる、美しさたるや。

あい編の終盤。自分から離れていこうとする洋太を引き止めるため、もえみは過去を乗り越え、肌をさらします。
みっともなく泣き崩れ、鼻水を流し、洋太にすがりつく彼女。その哀れな姿の、なんと美しかったこと!
そう言ったのは出川哲朗ですが、恋する女の子の鼻水だってダイヤモンドです。
(女の子の鼻水といえば、徳弘正也も思い出します。シリアスに女の子の鼻水を描ける作家は、作品に深みがありますね。今のジャンプでも描いてる人はいるのでしょうか?)
『電影少女』は、ラブコメというくくりには収まらないほど、多大なものを読者に与えてくれました。
大団円で終わったあい編に続き、恋編も楽しみにしてたのですが、こちらは早々に終わってしまい残念。これまでと違ったレトロなタッチも、好きだったのに。
ありがとう、桂正和先生。
愛をありがとう。恋をありがとう。たくさんのおっぱいとパンツをありがとう。
そして、乳首&もっこりがOKだった頃のジャンプよ、永久に!!
というわけで、思春期を共に歩んでくれた『電影少女』のレビューです。
『電影少女』は、1989年〜1992年に連載された桂正和の代表作。
とにかく、この頃のジャンプはエロかった!! 88年にはじまった『BASTARD!!』とのW攻撃で、ジャンプのエロ黄金期が築かれたと言っても過言ではありません。今では考えられないほど、股間の熱くなる過激展開を繰り広げてくれたのです。ああ、古き良き昔よ……。

物語は、モテないことで定評のある高校生、弄内洋太(もてうち ようた)が、1本のアイドルビデオを借りたことで転がりはじめます。
ビデオから飛び出してきた女の子、天野あい(あまの あい)に励まされながら、恋愛道をつき進む主人公。優しさ故のすれ違い、複雑化する人間関係やリアルな心理描写に、幼いジャンプっ子は心打たれました。
リアル故に避けられない性表現にも、ジャンプっ子の視線は釘付け。中には過激すぎてわからない描写もあり、数年後に読み返して「あぁ! そーゆーことだったのか!」と、遅れて合点したり。過ぎ去りし青き日を想い、己の成長を確認したもんです。
連載スタート時に10歳だったアタシは、まさにそれド真ん中。『電影少女』はわからないエロだらけで、それが魅力でもありました。
わからないなりに興味津々なお年頃ですから、クラスメイトに教えてもらったり、あらぬ方向に勘違いして納得したり。この頃のジャンプは確実に保健体育の教科書でしたよ。「友情、努力、勝利、エロ」でしたよ。
今回は、あの頃わからなかった『電影少女』のエッチなアレやコレやを振り返りながら、作品について語っていきたいと思います。名付けて、《思い出のえっちチャプター10連写》。……まぁ、名付けるほどのものじゃありませんが、こーゆーのは勢いが大切ですから。
(巻数はジャンプコミックスです)
H1.「じゅん じゅん」って何の音!?(4巻)
洋太のはじめての彼女、仁崎伸子(にざき のぶこ)が家に泊まりにきたときのエピソードです。このエピソードは、多くのエロ知識を読者に与え給いました。そのひとつが「じゅんじゅん」。
偶然、洋太の手が伸子の尻にあたり、彼女の体はビリビリと稲妻を走らせます。「ビリビリ」は極度の驚きを表わすイメージ音としてわかるのですが、下半身の方から発せられる吹きだし「じゅん じゅん」とは、いったい何ぞや?
「じゅん……」というのがエロイ擬音とわかるのは、数年後のこと。このときは、伸子の下半身にどんな変化が起こっているのか、知る由もありません。知ってたら愛液吹いてますって。
H2.硬いおっぱいって何ですか?(4巻)
不可解な変化は下半身だけではありませんでした。伸子の上半身にも、小学生には意味不明の現象があらわれていたのです。
布団の中で伸子と抱き合う洋太は、腹にあたる伸子の胸が、感触からノーブラだとわかります。その際のモノローグ。
(本で知ってたけど ホントに硬くなるんだ……)
おっぱいが硬くなるだとォ!? そんなバカな!
伸子はおっぱいの大きい高校1年です。やわらかそうな彼女の胸に、何人の読者が触れんと手を伸ばしたことか。
そのマシュマロのようなおっぱいが硬くなるだなんて! まさか、セックスのときはおっぱいが石化するようにできていると!? 硬いおっぱいを揉むのがABCのB? ジーザス!
……そうです、「乳首が立つ」という現象を知らなかったのですね。だって、保健の先生はそんなこと言ってなかったですもん。いったい、何のために立つんですか?
H3.そもそも、男の人の「気をしずめる」って……(4巻)
伸子のお泊りは、彼女の強引な「(今夜は)帰らない」発言が発端でした。
その言葉を受け入れた洋太は、彼女のために寝室を用意し、自分は自室で就寝しようとします。紳士ですね。しかし、緊張のためになかなか寝付けません。
(フロに入った時 充分気をしずめたはずなのに…
すぐ近くで伸子ちゃんが寝てるかと思うと……)
寝れないのも当然でしょう。思春期の興奮が痛いほど伝わってくるコマが続きます。
しかし……当時はまったくスルーしてましたが、これは暗に風呂場でオナニーしたって告白をしてるんですよね?
今ならハッキリと断言できる。バカか? 彼女が泊まりにきたのに、こっそりオナニーかまして、しとねを別にする男……心底のバカだろ、弄内洋太よ。彼女の勇気を何だと思ってんだ。

唐突に『デビューマン』
これぐらい悲しいことだと知りなさい
H4.男の人の「むくむくむく」って?(8巻)
勇気を出してお泊りに来た彼女を放り、オナニーでスッキリしちゃった洋太は、ほどなくして伸子と別れてしまいます。当然の結果と言えましょう。
そしてついに天野あいとゴールインかと思いきや、紆余曲折を経て、親友の彼女だった早川もえみ(はやかわ もえみ)と交際をスタートさせます。が、こっちでも男女の関係は遅々として進みません。
ふとしたはずみで、もえみの胸に触れてしまった洋太は、かってに体の一部が「むくむくむく」となってしまい、あわててソファに座ります。それを見たもえみは
「なんで急にソファーに…!?
ひょっとして…… ヤダ弄内くん」
と、顔が真っ赤。
この意味は『CITY HUNTER』を読んでいればわかりそうなものですが、読解力のない幼きアタシにはわかりませんでした。
勃った一物は、かがんで隠せ。それを瞬時にわかるもえみも、エロイなぁ。いやはや、男の人は変化が顕著に現れて大変ですねぇ。
H5.女の人の「こんなに…」って?(8巻)
やんごとなき変化は洋太だけではありません。
胸をタッチされたもえみも自分の下半身に変化を感じます。トイレに行くと、ある部分を右手でさぐり、じっと手のひらを見つめて
「……こんなに… はずかしい…」
と、つぶやくのです。どうやら、H1の「じゅん」現象の程を確認しているようですが、その具体的結果はさっぱり読者に見えてきません。
何が「こんなに」なってるって言うのォ!? そのかわいいお口で、ハッキリと、お言いっ!
H6.それはどっちの下半身の変化なんですか!?(9巻)
キス以上へ進まない、洋太ともえみの関係。
ある日、学校の屋上でもえみは洋太と体を密着させ(洋太の手を自分の胸にあてがい!)、「弄内くんがコンテストで賞取ったら ゆるしてあげようって……」と、女神の一声をお告げになります。エッチを餌に絵本作家て! オレもなるなる!
この時、制服ごしに洋太の股間と接していたもえみの下半身は、何かを察知し、あわてて彼から離れます。そして「バカ! エッチ!」との言葉。
……実はこれ、いまだによくわかってないんですけど、どちらの下半身に変化があらわれてたんでしょう?
「じゅん……」化したもえみが、照れて離れたのでしょうか。それが一番妥当な気がしますが、そうすると「バカ!」と言う理由がよくわからない。
もしくは、硬変する一物を臀部に感じたからなのか。それなら「バカ!」の罵りも納得しますが、洋太が動揺してないのに違和感を覚えるし……。
ハ! どっちもなのか!? どっちもガチガチでぬれぬれなのか?
H7.ティッシュを何に使うの?(10巻)
もえみが洋太の家に泊まるエピソードでの、1コマです。
彼女には男に襲われかけた過去があるので、洋太は傷つけまいと、己の性欲を押さえ込みます。
「ダメだ… このままじゃ押さえる自信がない…
―こうなったら… もえみちゃんが来る前に…」
チラリとティッシュを見る洋太。ええ、オナニーする気マンマンですね。
(でも、当時は何故か「ティッシュ=セックスアイテム」と思い込んでいたので、その意図がわかりませんでした。友達に教えてもらいました)
結局、洋太は「ひとつ屋根の下に もえみちゃんがいるってのに そんな事できないよ!」と言ってオナニーを諦めます。伸子のときは、あっさりやってませんでしたっけ?

当時、最もエロかったペッティングシーン
H8.ギョッとするような男性の現象って?(10巻)
セックスは拒むくせに、セクシー攻撃で洋太を責め苛む、もえみ。
洋太はついに辛抱たまらなくなり、彼女の前に立ちはだかります。怯えたもえみは、彼の股間に視線を下ろすと目を丸くし……。
どうして、もっこりを目撃して驚いてるんだとわからなかったのか、当時の自分が不思議でなりません。
(ところで、『CITY HUNTER』に慣れ親しんでたアタシは、男性用ズボンの股間部分は、勃起時にゴムのように伸びる仕組みになっていると思ってました。何mでも横に広がるもんだとばかり。
リアル勃起をはじめて漫画で見たのは、『ドラゴンヘッド』だと記憶しています。生地に押さえられ、突っ張っているズボンの様が衝撃的でした。興奮しました)
H9.「体が泣いてる……」って!?(10巻)
何か液体がしたたってるんですけどォォ!? まさかこれが「じゅんじゅん」の正体!? どの穴から何という液が!?!?
H10.「てでしてあげる」!!!?(10巻)
て? 手? HAND!?
おててでいったい何を? 何ができるっていうの!?
今なら「手よりお口で」ってお願いできますけどーっっっ。
――と、これこのように、わからなことだらけだった『電影少女』。
月日が経ち、知りたくないことまで知ってしまったオバサンになると、無知な時期の貴重さにようやく気づきます。
エッチなことを早く知りたくて、オトナな番組を親に隠れて見たり、エロ用語を辞書で見つけてはアンダーラインを引いてた、あの頃。
長い人生の中で見れば、知らない時間の方が短く大事なのに、何をそんなに焦っていたのでしょう。今では、知らなかった頃に戻りたい自分がいます。何も知らない頃に戻り、無垢な気持ちで再び『電影少女』を読みたいと。
同じ思いの人は、けっこういるのではないでしょうか。
その意味では、ベストな時期にこの作品と出会うことができました。無知の状態と、熟知した状態の2重で作品を楽しむことができたのですから。出会いがもう少し遅ければ、自分にとってここまで重要な作品にならなかったはずです。
思春期で出会ったことにより、恋愛の心理も学ぶことができました。
ラブコメの主人公といえば、いろんな女に行ったり来たりする優柔不断な糞野郎がデフォですが、弄内洋太はそうではなかった。
これは、人間ではない天野あいの設定が功をなしていました。ビデオガールだから恋愛しちゃいけない、ふたり。忘れるためにも他の女の子との恋愛に熱中するが、どうしても惹かれ合ってしまう洋太とあい……。たび重なる事故と事件が、それぞれの性格を誠実なまま、見事にひっかきまわしてくれました。
やはり、ラブコメはSF要素があった方がいい! アタシがSFラブコメを推す理由のひとつです。
エロと恋愛の『電影少女』。
もうひとつ特筆すべきは、桂正和の描く女の子のかわいらしさですね。
女の子を描かせたら、彼の右に出るジャンプ作家はいません。キレイなものばかりでなく、汚いところも描いた上で魅せる、美しさたるや。

あい編の終盤。自分から離れていこうとする洋太を引き止めるため、もえみは過去を乗り越え、肌をさらします。
みっともなく泣き崩れ、鼻水を流し、洋太にすがりつく彼女。その哀れな姿の、なんと美しかったこと!
「鼻水は芸人にとってダイヤモンドなんだよ」
そう言ったのは出川哲朗ですが、恋する女の子の鼻水だってダイヤモンドです。
(女の子の鼻水といえば、徳弘正也も思い出します。シリアスに女の子の鼻水を描ける作家は、作品に深みがありますね。今のジャンプでも描いてる人はいるのでしょうか?)
『電影少女』は、ラブコメというくくりには収まらないほど、多大なものを読者に与えてくれました。
大団円で終わったあい編に続き、恋編も楽しみにしてたのですが、こちらは早々に終わってしまい残念。これまでと違ったレトロなタッチも、好きだったのに。
ありがとう、桂正和先生。
愛をありがとう。恋をありがとう。たくさんのおっぱいとパンツをありがとう。
そして、乳首&もっこりがOKだった頃のジャンプよ、永久に!!
コメント
この記事へのコメント
おじゃまします。
懐かしい
厨房のころの夜のお供筆頭候補でした。
で、親にコミック見つかって燃やされました。
別に18禁エロ漫画でもないのに・・・
で、親にコミック見つかって燃やされました。
別に18禁エロ漫画でもないのに・・・
弄内洋太氏の名誉のために弁護
気をしずめる=オナニー
というのはちょっと微妙かもしれません。
そういう隠語の用法はあまり聞いたことないですし。
読んで字の如く、冷水でもかぶって
気を静めたと考えるのが、その後のH7との整合性も考えても妥当かと。
ただ、その程度のことではさほどの効果は期待できないでしょうけどね
というのはちょっと微妙かもしれません。
そういう隠語の用法はあまり聞いたことないですし。
読んで字の如く、冷水でもかぶって
気を静めたと考えるのが、その後のH7との整合性も考えても妥当かと。
ただ、その程度のことではさほどの効果は期待できないでしょうけどね
とりあえず
>女の子の真剣な鼻水を描ける作家は、作品に深みがありますね。今のジャンプでも描いてる人はいるのでしょうか?
ワンピースは描いてますね。
シリアスなシーンでの女性キャラの鼻水。
ワンピースは描いてますね。
シリアスなシーンでの女性キャラの鼻水。
さらば青春の光
ウィングマンから幾星霜、桂先生のハジケっぷりに度胆を抜かれた中学生の私。
他の雑誌では出来ない事を平然とこなすジャンプ・・・
其処にシビれる!憧れるゥ!・・・漫画やアニメが如何に楽しいか、平易かつ温かに伝えてくれる文章を読むのは嬉しいものです。
ありがとう、ありがとう。
他の雑誌では出来ない事を平然とこなすジャンプ・・・
其処にシビれる!憧れるゥ!・・・漫画やアニメが如何に楽しいか、平易かつ温かに伝えてくれる文章を読むのは嬉しいものです。
ありがとう、ありがとう。
へんしん
> OUKASEIさん
そうでした! 桂先生はオッパイより、お尻に力を入れてる印象でしたね。
『電影少女』により、漫画におけるパンツ表現の進化が完成形に達したと思います。
夏美ちゃん、大好きです!
また洋太をチヤホヤする新キャラかと思ったら、まったくそうじゃなかったのが新鮮に感じられた記憶がありますね。
> サガミックスさん
ジャンプコミックスを焚書とは……ひどいですね。
それはやはり夜のお供だったからでしょうか。
しかし、い〜思い出じゃありませんか。
> さん
なるほど! たしかに、証拠もないのに決め付けては失礼でしたね。
そうかそうか、水垢離で心頭滅却……
どっちにしろ、彼女が来てるときにすることじゃないだろう、洋太っ。
> Hyuさん
『ワンピース』にありましたか! 情報ありがとうございますっ。
> 室内さん
いえいえ、こちらこそ。
やはり、みんなの青春だったのですねぇ『電影少女』。同志に出会えてうれしいです。
桂先生のパンツをまた、ジャンプ本誌で見たいものですね。
そうでした! 桂先生はオッパイより、お尻に力を入れてる印象でしたね。
『電影少女』により、漫画におけるパンツ表現の進化が完成形に達したと思います。
夏美ちゃん、大好きです!
また洋太をチヤホヤする新キャラかと思ったら、まったくそうじゃなかったのが新鮮に感じられた記憶がありますね。
> サガミックスさん
ジャンプコミックスを焚書とは……ひどいですね。
それはやはり夜のお供だったからでしょうか。
しかし、い〜思い出じゃありませんか。
> さん
なるほど! たしかに、証拠もないのに決め付けては失礼でしたね。
そうかそうか、水垢離で心頭滅却……
どっちにしろ、彼女が来てるときにすることじゃないだろう、洋太っ。
> Hyuさん
『ワンピース』にありましたか! 情報ありがとうございますっ。
> 室内さん
いえいえ、こちらこそ。
やはり、みんなの青春だったのですねぇ『電影少女』。同志に出会えてうれしいです。
桂先生のパンツをまた、ジャンプ本誌で見たいものですね。
H3
気をしずめるという表現が自慰するという意味になることはありますが必ずしもその意味だけではないと思います.
基本的に気をしずめるとは勃起を抑えるという意味で自慰はその手段のひとつにすぎないと思います.
H3の場合は気を紛らわせて勃起を抑えたのであり自慰はしていないと思います.
そうでない人もいますが弄内くんのような人が風呂場でネタもないのに自慰することは多分無理があると思いますから.
伸子ちゃんを想って諫めることは多分可能でしょうが性格的にも状況説明的にもそれはないでしょうから.
基本的に気をしずめるとは勃起を抑えるという意味で自慰はその手段のひとつにすぎないと思います.
H3の場合は気を紛らわせて勃起を抑えたのであり自慰はしていないと思います.
そうでない人もいますが弄内くんのような人が風呂場でネタもないのに自慰することは多分無理があると思いますから.
伸子ちゃんを想って諫めることは多分可能でしょうが性格的にも状況説明的にもそれはないでしょうから.
> 愛さん
H3はオナニーじゃない!説はけっこう多いのですね。
完全にヤッてると思い込んでたので、洋太には申し訳ないことをしたなぁ。
気をしずめる=オナニー って、単純で失礼な。
洋太愛にあふれるコメント、ありがとうございます!
完全にヤッてると思い込んでたので、洋太には申し訳ないことをしたなぁ。
気をしずめる=オナニー って、単純で失礼な。
洋太愛にあふれるコメント、ありがとうございます!
コメントを投稿する
トラックバック
この記事のトラックバックURL
http://yusurakinaco.blog92.fc2.com/tb.php/62-51ba84a2
この記事へのトラックバック
今ならわかるエッチな電影少女
あの頃わからなかったエッチなアレ・コレ『電影少女』電影少女確かにエロいシーンが多い作品でしたが単にエロいだけじゃなくストーリーもしっかりしていたのでいろんな意味で楽しんだ作品だいろんなこ
お尻の絵に力入れておられましたな桂せんせ。
心臓病患っていた女の子のエピソードが泣けました。
あいちゃんの他人の為になろうとする姿勢が。